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これが二人の始まり

「おっさん、馬車を出してくれ。」

若い男がそう言っても御者は動かずにいた。否、動けずにいたというのか。荷台で赤子を抱え、その子の親と思われるラジェルネは荷台に乗ろうともしていなかったからだ。

「この国へ戻ってくることはあるまいな。」

ラジェルネはなにかを悟ったように若い男に質問した。

「心配するな。」

「じゃあいい、行け。」

御者は馬を走らせた。馬は闇の中を走り始めた。西へと続く一本道を、若い男と顔に痣持つ赤子を乗せて進んで行った。荷台の上で若い男は赤子をその腕にしっかりと抱きしめた。これが彼の生きる理由、この赤子を護るためならばなんでもしようという決意と共に、二人の運命が新しく動き始めたときだった。

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