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ラジェルネの賭け
ラジェルネは考えた。この子を乗せてくれと頼んだら、男はこの子だけを荷台に乗せて連れて行ってくれるだろうか。自分も一緒に乗せてどこまでか連れて行ってくれるだろうか。それとも子連れの男などを荷台には乗せてくれないだろうか。乗せてくれなかったならば、この馬車が過ぎ去って行った後、夜の闇の中、この場でこの子に剣を刺してしまおうと心に誓った。御者台に座して手綱をつかんだままの男を見上げてラジェルネはこう言った。
「荷台に乗せてはくれないか?」
ラジェルネは考えた。この子を乗せてくれと頼んだら、男はこの子だけを荷台に乗せて連れて行ってくれるだろうか。自分も一緒に乗せてどこまでか連れて行ってくれるだろうか。それとも子連れの男などを荷台には乗せてくれないだろうか。乗せてくれなかったならば、この馬車が過ぎ去って行った後、夜の闇の中、この場でこの子に剣を刺してしまおうと心に誓った。御者台に座して手綱をつかんだままの男を見上げてラジェルネはこう言った。
「荷台に乗せてはくれないか?」