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夜はふけゆく

そのとき、部屋の扉が開けられた。この屋敷の女主人のようだった。

「ちょっと手伝っとくれよ、レオフ。」

女は否応なく従うしかなかった。ニィナもレオフを止める術がなかった。レオフはダルエにビーべを預け、女主人に付いていった。女主人は当然といった様子でレオスの背中を押してからあきらめの感情を込めた目線でニィナを見下し、ため息を付いてから扉を締めた。

「今日はここに泊まるといいわ。」

重たくなってしまった部屋の空気を打ち消すようにニィナはダルエに言った。ルゥガはニィナに抱かれたまま眠っていた。ビーべもダルエの腕の中で眠っていた。ニィナはその大きな身体を壁際に寄せ、ベッドの上にはダルエも横たわれるようにずれてくれた。ほぼ二人とはいえこのベッドでは重さに耐えられないだろうと思ったが、この部屋はあまりに狭かった。食事をするためと思われる小さなサイドテーブルと椅子だけはあった。ダルエはビーべを抱えたままその小さなスツールに腰掛けた。ニィナはせめてと思ったのか、枕を渡した。ダルエはその枕を背中にあてて壁にもたれた。それでも十分に姿勢は楽になった。枕からはやさしく甘いお母さんの匂いがした。

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