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ダルエは東へ進むのではあるが
ダルエが城から遠ざかり東の橋を目指すには街を通らなければならなかった。夜でも人通りが少ないとは言えない下町を通るのは決して好ましくなかった。なるべく人の気配のしない裏道を選んで東へと向かいはしたが、人が行き交う道しか見つからないこともあった。女の赤子は元気なのか、良くないた。決してグズるのではなく、なにかを求めるように良く泣いた。ダルエは赤子を風呂敷のような布で包み、自分の胸の前に抱えるようにして歩き続けた。赤子が泣くたびにダルエは彼女の顔を自分の方へ向け笑顔を見せてやった。それだけでその赤子は泣くのを止めて笑顔を見せた。




