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一国の平和とは
アファトスの産後、体調がすぐれないニキウは次のお産には耐えられないだろうと考えられた。国を継ぐべき王子を望む人々はもちろん多くいたが、優秀なアファトスがいることも考えると、ニキウの生命を脅かす第二子の妊娠は決して望まれてはいなかった。別の国から婿王子を迎えることをすでに考えている者さえあった。ニキウの身が脅かされるとなると、それこそ国王ジホウは精神的に耐えられるものではないだろうと強く考えられていた。この三人の家族の幸福が永く続くことこそが、モジンガの平和と安泰を意味していた。




