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そして十年の月日が流れ

アファトスは清く正しく美しく育っていた。将軍ラジェルネは二人の息子、ダルエとガンヤを常にアファトスの近くに置いた。父母とは距離があったものの、城内の誰からも大事にされた。幼いながらも父の代理として会議のみならず、形だけどはいえ国命を発する儀式などにも参加した。

アファトスがやっと一〇歳になり数ヶ月が過ぎた頃、母王妃ニキウは身籠ったらしいとの噂が城内に広まった。それでもアファトスは塔の上の父母に会いに行くことはできなかった。宰相や将軍が勧めなかったからで、そのほかには理由はなかった。アファトスには母の妊娠を喜んではいけない理由に想いを巡らした。

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