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父と母は

決して祝福された結婚ではなかった。王ジホウは近隣諸国ばかりではなく、遠方の国々の王室や皇室、あらゆる部族、種族の長から婚姻をもちかけられていた。モジンガは代々続く王室が国を安定して治めていた。もちろん、いずれかの武将や貴族などがときとして権力を誇示しようとしたり、望まれぬ訪問者に出会うこともあった。細かな争いや策略、陰謀に見舞われるもなかった訳ではないが、文武両道、機知に富んだ代々の王が屈することはなかった。ところがジホウが見初めたのは幼馴染みのニキウであった。心優しく素直なニキウは、王家の庭師の一人娘であった。庭師の妻は若くして亡くなっていたが、ニキウは男手一つで大事にやさしく育てられていた。誰からも好意を寄せられるたくましい誉れ高き王が庭師の娘と婚姻を結ぶ、しかも彼女を正室に迎えるなど許されることではなかった。

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