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双子かと思われてはいた
王ジホオは自失した。愛する妻、王妃ニキウをお産で失うだなどと、考えてもいなかった。その膨らんだお腹の大きさから双子が予想されていた。国を分かつために生まれくる双子は不吉以外のなにものでもなく、生まれいでる片方はすぐに処分されることは分かっていた。ニキウも語らずともその旨をどこかで感知しており、避ける方法はないものかと四方八方、いやそれ以上の手を尽くしてはいたが、予期していたよりもずっと早くに産気づいてしまった。しかもそれが三つ子だったとは、どこの誰が考えが及んだだろうか。




