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そして行く先は
将軍は男の子を自らの腕に抱いた。蝋燭でその顔を照らし、左の目の周りの痣をよく見た。少しこすってみたりして、なんとか色が落ちないかと試したが、どうもそのようには思えなかった。
「私が行こう。」
「こちらは?」
「北を目指すがいい。」
女の赤子を抱えた男の問いに老婆は答えた。
「北の魔女か。」
この国の北には魔女が棲んでいた。赤子を将軍に渡した男は言った。
「いや、魔女に出会う前には亡き者にしなければならん。こちらもそのつもりだ。目指すのは南だが。」
将軍は男の子を自らの腕に抱いた。蝋燭でその顔を照らし、左の目の周りの痣をよく見た。少しこすってみたりして、なんとか色が落ちないかと試したが、どうもそのようには思えなかった。
「私が行こう。」
「こちらは?」
「北を目指すがいい。」
女の赤子を抱えた男の問いに老婆は答えた。
「北の魔女か。」
この国の北には魔女が棲んでいた。赤子を将軍に渡した男は言った。
「いや、魔女に出会う前には亡き者にしなければならん。こちらもそのつもりだ。目指すのは南だが。」