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そして、全ては・・・・

 今回は、詰め詰めで描いた為、読みずらいかもしれません

『フェルオス・イフリートッ!!』


『ソルサル・フォリトッ!!』

 岡田君の放った一閃は、巨大な炎の龍と成り、是沢君の翼の羽ばたきが幾つもの魔方陣を生み出し、そのさらに、一つ一つの魔方陣から多くの閃光が敵である、『草月』に襲い掛かる。

「ふん、とんだ茶番だな。」

 草月は右手を掲げ、幾つものカラスを使い自らの盾とした。方や、全てを飲み込まんとする巨大な火炎の龍。方や、四面楚歌と言わんばかりの360度完全方位攻撃型の閃光。通常で在れば、草月は何らかのダメージを受けてもおかしくない。そう、それば通常であるなら・・・

『フォール・レイブン』

 その一言で、今まで、盾としての役割しか果たさなかったカラスが溶け合い、黒のベール状になったそれは、2人の放った攻撃を全てを飲み込んだ。

「その程度かね?生徒会諸君のチカラは。それでは、私に倒すどころか、傷一つとしてつけることなど――――」


「ええ、確かに無理ね、今の攻撃では。」


 そう。まさにその時だった。草月は2人の攻撃を裁くのに集中しており、私の存在を認識できていなかった。だから彼に、今私が、彼の背後に大きく伸びた影の部分にいた事など知りもしないだろう。彼は、咄嗟に振り向いたがもう遅い。

「草月 迩条、これで終わりにしましょう・・・」

 私は長杖を振り上げ、その末端を影の部分に叩きつけた。


『ラファルトッ!!』


 私の発した言霊は、草月の周りのカラスや黒のベールの存在を否定し、現象を拒絶した。そして、そのせいで、行き場を失った莫大なエネルギーは、全て草月に降りかかる事になる。

「―――――――ッ!!」

 当然、彼自身に成す術などあるはずもない。なぜなら、彼のチカラは私のアンチマジックにより発動を解かれたのだから。

 衝撃が収束する頃には、岡田君と是沢君が勝ち誇った表情でこちらに来た。

「やったなっ!!本条!!」

「流石会長さんだぁ」

「いいえ。私は彼の魔法を解いただけよ。それに、2人が彼をうまく引き付けてくれていたから、奇襲が成功したの。ホントに、2人のお陰よ・・・」

「じゃあ、みんなの勝利ということで」

「そうね(そうだな)」

 ・・・これで、政府の人間が私たちの異常行動について、知る事は無いだろう。草月の性格だ、この事は誰にもしゃべってはいないと思うし・・・


「・・・勝利だと・・・笑わせる・・・」


 そのどこまでも憎しみに染まった声は、私たちの耳に届いた後、振り返ることを余儀なくさせた。彼はそう、生きていた。もちろん、全身に深い傷は負ったものの、全て致命傷ではない

 おそらく、咄嗟にカラスを何匹か出して、逃れたのだろう・・・

「万事休す、と言ったところね・・・」

 もう私には、チカラは残っていない。当然、岡田君と是沢君も・・・成す術がない今、私たちは、絶望に身を任せるままだった。

「どいつもこいつも・・・人の計画を台無しにしやがって・・・

 もういいっ。ここで、八つ裂きにしてくれるっ!!」

 彼は残ったチカラを使い、魔法を発動しようとした、その時だった。


「待てや、アホ面」


 草月の眼前には、さっき逃げていたはずの翔が、立っている。それを見て私は、考えるより口が動いていた。

「何やってるのっ!!逃げろっていったじゃない!!」

「まあまあ、そんな小言は後や、後」

「・・・・誰だ、貴様」

「ワシか?ワシは、神獄学園生徒会『会計長』の大和や、とゆーても分からんか、アホやし」

「貴様もか・・・お前から先に血祭りにしてやろうかっ!!」

「やから、アホやゆーねん。そういうのは、自分の足元見てゆーもんや」

 その言葉に従い、草月の足元を見ると、魔方陣が描かれていた。

「何だ・・・これは!」

「簡単に言えば、爆弾や。さっき、マサキと2人で術式組んで作ったヤツ。動いたら爆発するから、下手に動かんほうがええで。」

「キサマッ!!」

「そんな怖い顔すんなや。ワシは取り引きしようとしとるだけや」

「取り引きだとっ!!」

「せや」

 そう言うと翔は、ポケットから小さな石ころを取り出した。

「ここに、その魔方陣の『コア』がある。これをお前さんにくれたるわ。そのかわり、ここであった事、生徒会役員の異常行動に関してお前は、誰にも公表しないと『魔道契約』を結べ」

「そんな事、誰が―――」

「せんかったら、ずっとそのままやで」

「・・・・わかった」

 そう言って、草月は両手を上げ、そして―――

「とでも言うと思ったか」

 その瞬間。翔が持っていた『コア』が草月の操るカラスに奪われた。

「フハハハハハハッ!!馬鹿めっ!!『コア』を見せたのが運の尽きだったなっ!!さぁ、我が分身よ。その『コア』を壊すがいいっ!!」

 カラスを迷わず、そのくちばしで『コア』を粉々に砕いた。でも、その瞬間でさえ、翔の顔から笑みが絶える事はなかった。


「やから、アホなんや」


 そう。『コア』こそ粉々に砕けたものの、魔方陣は未だ存在しており、消える事はなかった。

「なぜだっ!!なぜ、消えないっ!!」

「さっき言った『動いたら爆発する』・・・あれは、嘘や。正確には『魔法で何かを壊した時に、忘却魔法が発動する』、やで」

 そして、魔方陣は大きく輝きだす。全てを包み込むように・・・

「貴様らあああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

「アンタの敗因は、一つ。周りが見えずに、冷静な判断が出来んかったことや」

 そして、草月は、光に包まれて、消えた・・・・

いかがでしたか?

今回で、1の場面が終了しましたので

次回から、2の場面に入っていきます。

引き続き、感想や要望も待ってます。

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