戦闘予行・岡田VS是沢
やっと来た戦闘シーンです。
少し、粗いかもです。
「さて、始めましょうか」
腰に手を当て、にこやかに微笑みながら、会長は高らかに宣言する。
「待ってください」
「あら、どうしたの成瀬君」
「どうしたもこうしたもありませんよ!!こんな狭いところで戦闘なんてできないでしょ。」
そう、ここはかつて是沢先輩が『エデンの鍵』を発見した際、会長、岡田先輩とボクで訪れた小さな小屋の中だ。当然こんなとこで戦闘なんかしたら、こっちの被害は免れないどころか、学園にまで被害が拡大してしまう。
「なんだ、そんな事かい?成るチャン」
「是沢先輩、その『成るチャン』て呼ぶの、やめてくれませんか」
「えぇ、結構気に入ってるのにぃ」
「そうだぞ、マサキ。いいじゃないか呼び方ぐらい。中学の頃は自分のこと、『皇帝陛下』と呼べって言ってたじゃないか」
「そんなこといってないし、勝手に事実を改ざんしないでくれ、オタク」
「オタクって、ひどくない?」
大和がグダグダ言っているが、スルーして話を進める。
「だいたい、戦闘と言ってもボクはまだ、碌に魔法を習っていませんし」
「その辺は、心配無用よ、場所も、魔法の方も、ね・・・・」
そう言って会長は、部屋の扉に手を当てた。そして――――
『ラスタム・ファージ (空間・強制歪曲)!』
その言葉と共に、今まで机と椅子しかなかった部屋が、大きく歪み、空間が広がっていく。
10秒としないうちに、そこは、途轍もなく巨大な闘技場へと変化していた。
「な・・・こんなことが・・・・」
岡田先輩、是沢先輩はいつも通りの感じだが、大和とボクは唖然としアングリと口を開けている。
「どう?驚いたでしょ。簡単に説明すれば、空間の中にあった余分なものを歪める事で、一時的に『存在しないもの』として扱うことができる魔法よ」
会長は、扉から手を離し、こちらに来る。その顔は何処か誇らしそうだ
「こんなの・・・授業で習った事が―――」
「そりゃ、当然よ。私たち役員が使う魔法は、他の生徒とは別物だもの」
「・・・・・どういうことですか?」
「う〜ん、そうね・・・・まぁ、その事は追々説明するから今は見たもの、聞いたもの、在りのまま受け入れて」
「は・・・はい」「何かよく分からんが、とりあえず肯定や、アカ姉」
「そう、助かるわ。それじゃ、これから岡田君と是沢君に戦ってもらいま―――」
『丁重にお断りさせて頂きます』
「あら、どうして?」
「メンドいから!」「以下同文!」
それを聞くなり、会長から笑顔が消え、そして―――
「・・・なら、私と遊び(戦い)ましょうか?」
「よし、是沢っ!!お前の成長した力、試してやろうっ!!」
「今度こそ負けんよっ!!岡田先輩っ!!」
「ふぅ、2人共素直で助かるわ」
『・・・・怖えぇ〜・・・』
「あら、何か言った?」 『いえ、何でもありません』
「ならいいわ、それじゃ、二人とも。いつもの位置に着いて」
「(小声)てか、生徒会室に居たときは会長、引き下がったのに、今はあんな強気で・・今回どうしてだろうか、大和」
「(小声)多分、仕事モードに入ってしまったからやと思う。アカ姉、無駄に責任感強いから、仕事中は、キャラ変わるんや」
「(小声)何その端迷惑な性格」
「(小声)気にしちゃ負けネ」
「君たちまた何か言ったでしょ」 『何かの間違いです』
「あっそ、ならいいわ」
そんな事しているうちに二人は、この空間の真ん中のとこで向かい合っている。さっきまでふざけていた二人だが、そんな様子はまったくなく、だた、お互いに相手に意識を集中させているのがこちらからでも分かる。
「では、行きますっ!! 試合っ!! 開始っっ!!!」
『ダグラスッ!!サー・ラステジオッ!!!(開放、精霊騎士)』
『二クロスッ!!ラグナロク・ラジエルッ!!!(放天、終末天使の黙示録)』
この掛け声をきっかけに、この空間には並外れた魔力が溢れ出してきた。突風と化したそれは、瞬く間に、ボクたちの視界をさえぎる。そして、視界が回復する頃にはお互いにすごい事になっていた。岡田先輩は全身に炎を、まるで鎧のように纏い、右手からは長い剣が相手を示している。対して、是沢先輩は、黄金色の双翼が生え、左手にペンの付いた本を携えている。
ボクが訳のわからないまま、岡田先輩は剣を振り、炎を飛ばした。その炎が是沢先輩に当たる寸前、その翼で空へ飛び上がった。当たる事のない炎はそのまま飛び、消えた。
「やるなぁ、是沢」「いえいえ、そんなことないですよっ!!先輩ぃ〜!!」
そして、是沢先輩は宙に浮いた状態で右手で十字を切った。そして、翼の周りにいくつもの小さな魔方陣ができ、その一つ一つから、光線が放たれた。その光線は、岡田先輩の居たところを集中的に打ち込んでいる。
「会長、もう止めさせて下さい!! 岡田先輩が死にますよ!!」
ボクの必死の訴えを、まるで聞いていないかのように流された。会長はただ、今の状況を見守っている。
「痛てて、今のはさすがに利いたな・・・・」
爆風の中、声のしたほうに振り向くと、岡田先輩が立っている。もちろん無傷と言うわけではないが、確かに生きている。
「はい、二人とも。そこまでよ」
会長の一声でようやく、この試合は終了した。
いかがでしたか?
「もっと、こうした方が良い」などの要望、感想など、何でもいいのでよろしくお願いします。




