役員、全員集合!!
「ちーす、遅れてすまない。ん、本条、成瀬。何机の上でジュゴンみたいにだれてんだ?」
生徒会室を開け、岡田先輩が笑顔で入ってきた。何かツッコミ的なものを入えられたような気がしてが、気にしないようにしよう・・・・
「うう、岡田君・・・この話する度に、人殺したような罪悪感に飲まれるの・・・・なんとかしてー」
「何とかって、いい加減慣れろ。いつまでもウジウジしたってしょうがないだろう。」
「そんな呆れたように言わないでぇ、普通さぁ、こんなに可愛くて、笑顔がプリティーで、しっかりしてる幼馴染には、もっと優しくするべきよ。」
「いや、そこまで可愛いと思ってないし。つーか、笑顔がプリティーじゃなくて、営業スマイルがうまいって言ったほうが、性に合ってる。」
「うわぁぁぁん!岡田君がいじめるぅ〜」
「いや、いじめてない。思ったことを言ったまでだ」
「・・・・ひどい、乙女心の傷が―――」
「つかない!!」
岡田先輩がそう言うと、会長は部屋の隅に行き、いじけてしまった。
「いいんですか?ほっといて」
「何、かまわんさ。本条が拗ねても基本無害だから」
と言いながら、岡田先輩は自分の席に着く。
「そういう意味ではなくて、会長のケアの方です」
「本条の拗ねなんて2,3分したら治るから、平気だろう」
「だといいんですけど」
岡田先輩は少しだけ笑って見せた。今まで思わなかったけど、『エデンの鍵』という殺戮兵器がこの学校の何処かにあるというのに、どうしてこうも平然としてられるのだろう?
やっぱり、生徒会役員の人たちは器量が大きいんだなと思い、胸が締め付けられる。
「あ、そうそう成瀬、本条からどこまで聞いた?」
「要約すれば、『エデンの鍵という殺戮兵器があって、日本政府がそれを悪用する可能性があるから、破壊しましょう』ってぐらいですね」
「まぁ、そんなとこだが・・・・他に聞いてないか?」
「他に・・・と言うと?」
「いや、本条のことだから真っ先に言ってそうな事があったんだが、そうか・・・聞いてないか・・・」
「会長が真っ先に言う事・・・ですか?」
「ああ、それはだな―――――――」
「チョリースッ!アカ姉はいるか〜い!」
そこには思いも寄らない人物が扉のとこに立っていた。その人はとびらを閉め、辺りを見回した。
そして、ぼくとその人は、ハモッてこう言うのであった。
『なんでお前(君)がここにいるんだぁぁぁ〜〜〜〜』
・・・・2分後、その人物は席についた。
「大和、なんで君はここにいる?!」
「なんでって、ワシも生徒会役員になったからに決まっているじゃないか、マサキ」
大和 翔。ぼくの同級生で、同じ中学出身の人物。中学時代には一番仲が良かった友人なのだが、こっちに入学して以来、クラスが違うため、あまり会っていない。
ちなみに、「マサキ」とは、こいつだけが使う、ぼくのあだ名だ。本人曰く、こっちのほうが言いやすいかららしいけど・・・
「まぁ、仲ようしてや」
「急に関西弁使うな」
「細かいことは気にするなや、ワシはマサキが元気そうでなによりや」
「お前ら、知り合いか?」
「ええ、そんなとこです」
「ところで、岡田さん。アカ姉居てます?」
「本条なら、そこの部屋の隅に・・・ってあれ?いない」
「私ならここよ」
声のした方を向くと確かに会長が、自分の席に腰を降ろしていた。岡田先輩の言った通り、2,3分で治るんだなぁ・・・
「で、翔。用件は?」
「あのさ、言われたとおり、是沢さん持ってきたけど、どないすんの?」
「人を道具見たいに言うな」
そういえば、大和との会話で忘れてたけど、是沢先輩居たんだなぁ。個人的には是沢先輩より大和が来た事に驚いたけど・・・
「そう、ならいいわ。ありがとう・・・・では、今日の議題を発表しま〜す!」
今、ここに居る全員が会長に視線を集めながら、勢いよく立ち上がり、こんな事を言ってのけた。
「今日は、戦闘訓練をしま〜す!」
一同の反応は言わずと知れたことだが、唖然とし、開いた口が塞がらないでいる。
『はあっ』
いかがでしたか?
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