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第2話 明かされた真実

少々、長めなので読みにくいかもです


「さて、なにから話していいのやら・・・・」


 生徒会室にて、机に向かい、肘をついて手を絡めながら、生徒会長本条 茜は憂いに満ちた声で呟く。ちなみに、この憂いには訳があり、決して意味深な事を言って何かを引き起こそうなどという安易かつ痛い子の妄想が具現化すると信じている中二病的なものではないので、誤解しないでいただきたい。


 さて、その訳なのだが、昨日の是沢先輩のアトリエ(先輩曰く、作業部屋)において『エデンの鍵』についての詳しい情報を提供するよう声を上げて、申し出たことだ。これは、岡田先輩や是沢先輩から聞いた事なのだが、どうやら会長は、是が非でも自分の後輩にエデンの鍵の正体を知らせたくなかったらしい。その理由は岡田先輩曰く、『それ聞いたらさ、二度と後戻りできないし、内容はヘビーだから、責任で潰れるかも知れない。というのが本条の見解なんだわ。実際俺も、潰れかかったし・・・・それを、本条は心配してるんだ』って言ってた・・・

 訳のわからないまま、巻き込まれたけど、何もできないまま巻き込まれたくない。・・・・

 

 そう。あの時のように、何もしないまま失いたくないから――――――――


「さて、成瀬君。君は『エデンの鍵』についてどこまで知っているのかしら?」


「・・・・岡田先輩が言ってたことぐらいしか・・・・・」


 エデンの鍵。始めは石油や電気と同じ、エネルギー的なものだと思っていた。でもそれは、自分の抱いていた勝手な空想で、蓋を開けてみると、神と同等の力をもつ殺戮兵器だと聞かされた。本当のとこ、そんなものが在るだけでも嫌だし、怖い。


「そう・・・・では、これはしってる?エデンの鍵が、私たちの扱っている魔法によって創られたって」


「・・・・薄々そうではないかと思ってました」


「相変わらず、鋭いわね。そう、エデンの鍵というのは先代人類、つまりは私たちより一つ前に存在した人類が技術の粋を結集して創られたものよ。

 遥か昔、その先代人類の間では争いが絶えなかったらしいわ。しかも、それが10年や20年ではなく、数世紀にも亘ってね・・・・当然、争いを好まない人たちも居たわ。そして、その争いを好まない人たちが『戦争終結』のために創ったのが―――」


「エデンの鍵。というわけですね」


「ええ、そしてエデンの鍵が完成し、戦争が終結すると思われた、そのときに。

  

 エデンの鍵は、暴走したの。」


「暴走・・・・・ですか」


「暴走したエデンの鍵は誰にも止めることができず、全てを滅ぼした・・・・でも、幸いにも生き残った者も居てね、その人たちが、暴走して疲労していたエデンの鍵を大陸の東の果てへ封印したの。それから、現在に至るってわけ。」


「ちょっと、待ってください!そこで、終わられても疑問が多々あります! なぜ会長はその事を知っているんですか?!その事とぼくらは何の関係があるんですか?!それか―――


「はいはい、そう焦らないで。一つずつ答えていくわ。

まず、『なぜ知っているのか』っていうのは、とある資料に書かれてあったのを見たからよ。

その資料というのは、『主約聖書』というものよ。名前は聞いた事ないかも知れないけど、簡単に言えば、『魔法の使い方が書かれた書物』、と言えば分かるかしら?」


「はい、その発見がこの学園の創設、牽いては魔法の存在を立証に大きな影響を与えたものだと聞いていますが・・・でも、あれは中国で発見されたものですよ?当然、中国の政府もそれを見ているはずです。なのに『エデンの鍵』なんてものは、マスコミの報道もなく、ネットにすら出ていないのはおかしいじゃないですか?」


「そう・・・思うでしょ?でも、実際にこのことを知っているのは、日本政府の一部の重鎮とこの学園の理事や職員、そして、私たち『生徒会役員』だけなの。」


「それは、なぜですか」


「さぁ。なんせ、魔法自体まだまだ解明されていないことが多いの。何らかの作用で隠滅したのか、或いは、その事が理解できなかったのか分からないけどね・・・・」


「そう・・ですか・・・」


「じゃ、次ね。『私たちとの関係は』というのは、エデンの鍵がこの学園の何処かに在ると言う―――――


「そんなの当に知ってます!!てか、考えればわかります!」


「あ、そう・・・ならいいの・・・元々、学園が設立された理由は、『如何なる障害もなく、かつ、安易に捜査しやすくするため』だそうよ。普通に捜査したら、他国に勘付かれるかもしれないし、かと言って隠密になんて出来ない・・・だから、『国立の学園』にする事で、外からの干渉は出来なくなる。仮に、学園に生徒として潜り込んでも、いろんな管理体制だから迂闊に行動できない。そういう利点があるの。」


「・・・偉く、綿密ですね。計画が」


「そりゃそうよ。なんせ上の人たちは、エデンの鍵を悪用しようとしているもの」


「・・・嘘でしょ?」


「いいえ、表向きには『エデンの鍵を確保し、早々に破棄する』とは言ってるけど、それだったら、わざわざ学園なんて造んなくても、いろいろ口実立てて戦車とか爆弾とかで焼け野原にしてしまえばいいじゃない。封印されて身動きできないんだし。なのに学園という境界線を作って、なんていう回りくどいことをしている。裏があったっておかしくもなんともないわ。


 だから、私たちが、やるの。『エデンの鍵破棄』を。


悪用されて、そのせいで犠牲になる人たちが必ず生まれるわ。そうなったら、それこそ先代人類の二の舞じゃない!!私たちが止めるの!!!絶っっっ対に!!!!」


 これがぼくらのやるべきこと・・・・


 その重圧は確かに、どんなことも小さく思ってしまうぐらいのもの


 この先、ぼくらは何を選択し、どこへと行き着くのだろうか


 それは。神様にしか分からないこと・・・・・

いかかでしたか?

ご意見、ご感想あればどしどしください

いつでも待ってます。

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