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ルーチェ・エデンズ・キー PART2

「私を、殺してください!!」


 ルーチェが発したその言葉の意味を、ボクはまだ図れずにいた。


「・・・・それは、どうして?」


「・・・・・・」


『成り行きを、話してやったらどうだ?』


 ムギンが静かに、でもはっきりとした声でルーチェに言った。


「はい・・・・分かってます。」


 すぅーと大きく息を吸い、回想を開始する。


「兄さんを含めた、皆さんがエデンの鍵を完成した頃です。私はエデンの鍵を一目見た時から、すごく・・・・綺麗だなって思ったんです。 『一回触ってみたい』『綺麗だ』この感情ばかりが、延々とループしていました。 でも、兄さん達は『エデンの鍵には触れてはいけない』と言い付けられていたから、当然触れないようにしていました。だけど・・・」


「だけど?」


「私は遂に自分に負けてしまって、軽く触れてしまいました。

 そして、そこから悲劇は始まりました。

 触れた鍵は、すぐにわたしと一体化しました。その後の記憶はあまり無いのですが、多分、私と一体になった鍵は、チカラを開放して人々を強制的に戦争させたんだと思います。そして、気が付いたら兄さん達に囲まれていて、強制的に東の地に飛ばされ眠りに入りました。 そして、今に至ります。」


「・・・・・・」


「エデンの鍵は、きっと私の欲望を使って、人々の悪意を加速させてたんでしょう。だから、私の眠っている間は効力がなかった。でも、私が目覚めた今、エデンの鍵はまた同じ事を繰り返します。

 だから、お願いです!! 私を殺して、鍵を破壊して下さい!!

 月が全て欠けるまえに・・・・」


「・・・・そんなの・・・・」


 ボクは、妹を殺さないといけないのか? 世界約63億人の命を救うために。

 当然計りに掛けるまでも無い。 でも、家族を失って、もう何も失わないようにと心に決めた誓いを無視できるのか? いや、できない。

 見ず知らずの人の命も、妹の命も、己が被る罪も、全てボクの中では同等なのに・・・・


「・・・・・ボクに・・・・・何が・・・・・」


 と、そんな絶望が、ぼくの中を渦巻いているままだった。

いかがでしたか?

感想等、よろしくです

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