鍵の出現のサイン
「・・・・・えらく疑問なのは、なぜワシがマサキの介護をせにゃならん・・・・・」
そんな事を、保健室のベットの隣にある椅子に腰掛けているワシは自分自身に問いかけるように呟いてみる。 まぁ、マサキがこうして倒れて、保健室送りにしたんも、こうしてベットに横にならすような事したんも、ワシやけど。責任あるけどな、何か、違うねん。と、文句を言ったところで何も変わらんし、アカ姉も岡田さんも是沢さんも、いろいろ用事あるらしいし。
「・・・・・・ん・・・・うん・・・・」
「おお、マサキ。気ぃ付いたか?」
「あれ・・・・ここ・・・は?」
「保健室や。マサキが倒れたさかい、みんなでここまで運んできたんや。」
「そう・・・・なんだ・・・・・」
「まぁ、せないな事はどうでもええ。一時は体休めたほうがええしな。初めてのバルシェは体にごっつい負担掛かるらしいし。」
「お前は、大丈夫なのか?」
「ワシは、人より丈夫やさかい、心配すんなや。」
「そう・・・なのかな・・・」
「せやせや。今日は皆既日食見れるらしいて。気分も良うなっている事やし、後で、見にいかへん?」
「いいけど・・・・授業が・・・」
「安心せい。今はちょうど昼休み。そんで皆既日食も、後数分を待つばかり。みんな外出たり、窓から見るなりしてるって。」
「・・・・・わかった。」
「良し。なら、行こか」
そう言って、ワシとマサキは、保健室を出て行った・・・・
------屋上にて-------
「お、大分始まってるな」
「うん・・・」
屋上に出てきたはいいが、大事な事に、サングラスを持ってくるのを忘れたため、屋上から下を見てその明るさで、日食を拝んでいる。
「何か・・・・・日食ってさ。昔は太陽が食べられて、二度と戻ってこないと思ってたんだよね。
でも、実際はそうじゃなくて、太陽と月が重なって、隠れてるだけなのに」
「ふーん。頭脳明晰なマサキもそんなアホみたいなこと言うときもあったんやなぁ」
「でもさ、今回の日食は極めて稀な、完全日食なんだって」
「ん? どゆこと?」
「あの、太陽の周りのコロナが見えなくなるって行ってた」
「太陽のコロナが見えなく・・・・・・ハッ!!」
ここで、ワシはあるとんでもない事を思い出してしまった!!
アカ姉は言った『太陽は消え、ただ白く、荘厳な月は闇夜へと浮かび大地を照らせ。』
主約聖書の予言が今、現実のものになろうってのか・・・・・
「どうしたの? 大和――――」
「やばいでっ!!! マサキ!! 鍵がっ!! エデンの鍵が、復活するっ!!!!」
勢いよくマサキの方を振り返ると、マサキは今まで以上に、困惑の表情を浮かべていた・・・・・
いかがでしたか?
感想、よろしくです。




