廊下のドア
読みに来て頂いてありがとうございます。
放課後、まだ夕方になる前で明るいけれど先生たちの会議で午後の授業も部活も無かったので、生徒会として先生に資料作りを頼まれた私と後輩の二人くらいしか生徒が残っていない、そんな日でした。
資料のホッチキス止めが終わり、後輩が職員室に届けに行った。
私は片付けて帰る準備をして待つ事にした。
・・・しばらく待っても戻ってこない。
ちょっと見に行くことにした。
生徒会室を出て、左に進んで行くと突き当たりで窓の無い壁になって、そこから右手が階段で左手は通路で職員室などがある別棟につながっている。
その突き当たりの壁にいつの間にかドアがついている。
壁の向こうはただ外があるはず・・・
どこかに通り抜ける為?
前からあったかな?
ぼんやりと考えていた時、
ドアのノブがゆっくりと回った。
自分のいるこちら側に開くようなのでちょっと離れて誰が出てくるのを見ようと思った。
少しドアが開いたが外のはずの向こう側が暗い。
え?と思った。
ゆっくり開いてきて、その押された白く細い腕?がなんか、人間ぽくない。
こらはヤバいなと判断して、生徒会室へ急いで戻った。
ドアに体重をかけるように手を突っ張らせてて開かないようにした。
出てきたところを見てしまって、目があっていたら追いかけられるパターンですから。
この先どうするか。窓から逃げるか、廊下に出て外かどこかの教室に逃げるか。
でも廊下はドアから出て来るのが何か分からないから怖い。せっかく逃げ込んだのだし。
一緒に作業で残っていた後輩はカバンも残っているから戻ってくるはず・・・そもそもあんな鉄のドアは無かった、はず。
とにかく頭をフル回転していた。
職員室には後輩も先生もまだいるはずだし、とりあえず、ぼーっと生徒会室のドアを内側から押さえているよりもロッカーにカバンを持って隠れた方がいいかもと思ってそうすることにした。
生徒会室のドアが開く。
心臓がドクドクと脈打ってるのを感じた。
「あれ?」
職員室に行ってた後輩の声だ。
すぐロッカーのドアを開けて飛び出した。
「きゃー!!」
驚かれてしまった。
「驚かさないでくださいよ〜」
私は今、あったことを話した。
でも、後輩は職員室から誰にも会わなかったし、あの壁にドアなんてなかったと言って、一緒にもう一度見に行くことになった。
怖いけど二人だと少し安心したので生徒会室を出て向かってみた。
彼女の言うとおりドアは無かった。
驚かすための冗談だと思われたみたいだけれどそんなつもりはないし、あの時、ドアはあって、開いて、何かが出て来ようとしていたのは確かです。
二人で校舎を出るとまだ青空が広がっていた。
ドアの先は暗かった。
どんな所だったのかと考えると恐怖でしかない。
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