第15話~出会ったぞ おっさん~
「う~ん・・・」
しばらくして気が付いたが、まだ頭がズキズキ痛む。
「それにしても、怖かったな・・・」
あの慣れたやり方からして、きっとあいつらは街に来たばかりで何も知らない俺みたいなやつをターゲットにしている強盗なんだろう。
そうなると、恐らく財布はもう戻ってくることは無いだろうな・・・
何かあった時用に靴の中とかに少し銀貨を忍ばせていたけど、それでも全部で5枚ぐらいしかないからな。
節約していかないと・・・
そんなことを考えながら痛む頭を押さえて、ふらつきながらもなんとか大通りまで出てくることが出来たが、少し歩いたところで、力尽いて、露店の隅の壁に寄りかかって倒れてしまった。
「ねぇ、お兄ちゃん、大丈夫?」
目を開けると、5・6歳ぐらいの少女がこちらをのぞき込んでいた。
「少し休んだからかな、だいぶ良くなったよ」
「おう兄ちゃん! 気が付いたか!!
その様子じゃあロックあたりにやられたか。 まぁ高い授業料だと思ってあきらめな!!」
少女の後ろから厳つい顔をした身長2mを超えた大男が声を書けてくる。
あー隣の露店の人かな?
「申し訳ありません。すぐどきますね」
「いいっていいって!! それよりどうする? まだここで商売する気はあるかい?」
「えっ」
「はははっ、なんだ解かっててここで倒れていたんじゃないのか? 俺がこのあたりの区画長やってるガントってんだ。
まだ商売する気があるなら、本当は場所代で銀貨1枚取るんだが、その様子じゃあ持ってないだろから、俺の八百屋の一画でよければ数日貸してやるぞ。
あっ、それとも売る商品まで盗られちまってるか?」
「いえ、商品はありますけど、本当に売れるかあまり自信がないんで、見てもらえますか?」
区画長の所にたどり着けた幸運と、また騙されてるんじゃないかと不安な気持ちがごちゃ混ぜになりながら、それでもせっかく掴んだチャンスを逃さないために林檎を召喚していく。
読んでいただき、有難うございます。
誤字修正:一角→一画




