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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15より好評発売中!】  作者: 皇 雪火
第三十三章 桜島ダンジョン

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ガチャ1229回目:レベルの不思議

「旦那様、これも一気に倒しちゃうんですの?」

「ああ、経験値的には勿体無いかもだが、次を見るためには必要な投資だ」


 まあ1体倒して最速で『充電』し、そのまま爆速で次のレアを倒してを続ければ『充電』12回分稼げるかもしれないが……失敗したら最初からやり直しだからな。時間は有り余ってはいるが、失敗すれば嫁達との貴重なイチャつき時間が減るので、実験はできない。


「旦那様、攻略日数を1日延ばしてしまっても良いんですのよ?」

「それをするくらいなら、1日余らせて丸一日イチャつきたい」

「えへへ、旦那様~♡」


 戦闘中だというのに、アヤネが全力で抱き付き甘えてくる。これでは両手を使う類の武器が使えないな。まあレベル100未満のレア程度、今更この程度ハンデにもならないが。

 けど、両手はアヤネを堪能することに使いたいし、前から考えていた戦法を試してみるか。


「『魔導の御手』」


 腕を2本呼び出し、そいつらに魔帝の剣をしっかりと握らせる。『魔導の御手』は『天罰の剣』とは違い、持ち主の意識で動き、持ち主のステータスを参照して動く。そのため、やろうと思えば第三、第四の腕として使う事もできるわけだが、『思考加速』や『並列処理』を駆使したとしても脳の思考リソースを大量に消費するため、今までは主力として使うことはなかった。

 けど今は、アヤネを愛でることにだけ注視していれば良いので、めちゃくちゃ余裕がある。敵の攻撃も二重に展開した『炎の鎧』が大体防いでくれるし、魔法攻撃も回避するだけなら疲弊はほとんどない。やるなら今がベストだ。


「アヤネ、新技だ。よーく見てろよ」

「にゃ?」


 よーく狙って……!


「『閃撃・一刀破断』!!」


『斬ッ!』


 魔帝の剣より放たれた剣閃は、見事に12体の『チェリートレント』を両断した。


【レベルアップ】

【レベルが96から202に上昇しました】


 よし、ギリギリ200だ。


「わー、すごいですわー!」

「んー。けどやっぱり微妙かな」

「そうなんですの?」

「ああ、非ブースト状態とはいえ、レアの後ろにあった木にまで剣閃が届いていなかった。地面に足をつけて技を放ってるわけじゃないからか威力が1/5以下になってるようだし、何より自分が剣を持って振るってるわけじゃないから、攻撃したった感が薄い」

「ふふ、それは大事ですわね」

「だろー?」


 アヤネだけでなくエンキ達も甘えにやって来たので鎧は解除。そこからちょっとゴチャゴチャし始めるが、片手間で『充電』を済ましつつ、次に備える。


『エネルギー残高 32/500』


 だが、連中の煙はまだ散る様子がなかった。

 まあレアⅡですら5分ほど時間が掛かったんだし、Ⅲとなると10分近くかかりそうだ。

 少し離れたところで様子見している他の皆も手招きし、さらなる団子状態となってその時を待った。


「……お、出るかな?」


 12個の煙が4つの煙へと分割され、それぞれの煙からそれなりの強さの気配を感じる。といっても、強くても精々『極大魔石』くらいで、『魔煌石』クラスのものではなさそうだが。

 そうして待っていると、連中が煙から現れた。今回は地上でそのまま撃破したから、無用な砂煙は発生しなかったようだな。


*****

名前:チェリーエルダートレント

レベル:174

腕力:2000

器用:1800

頑丈:1800

俊敏:400

魔力:3000

知力:1600

運:なし


(パッシブ)スキル】弁天術Lv2

(マジック)スキル】風魔法LvMAX、水魔法LvMAX、土魔法LvMAX、魔力超回復Lv5

★【(エクス)スキル】蕾、蔓の鞭Ⅳ、ソードリーフⅢ、爆裂果実


装備:なし

ドロップ:レッドパイナップル、ランダムボックス

魔石:極大

*****


 ほうほう。それなりの強さだな。それにパイナップルも、ピンクじゃなくレッドと。……なんだか、食べると元気に鳴るバナナを思い出すなぁ。

 こいつで終わりだろうから、倒せば詳細が見れるかな。


「んじゃ4体だし……やりたい人は突撃してくれ」


 そう伝えると、アキとアイラ、エンキとイリスが突撃して行った。アヤネとマキは俺の側から離れる様子はなかったが。


「手伝わないの?」

「はい。姉さんも『魔煌石』クラスじゃない限りは1人で大丈夫って言ってたので」


 そういや、食事中そんな会話をしてた気もする。俺は考え事に意識の大半を持っていかれてたから、話には入れなかったけど。


「アイラもそんな感じかな」

「はいですわ。強敵との戦いは、昔の感覚を思い出す良い刺激になるそうですわー」

「そういうことなら任せるか」


 見た感じ、4人とも苦戦はしてないし、なんなら楽しむ余裕もあるみたいだから、安心して見ていられるな。あ、さっそくイリスが奴の頭に取り付いたぞ。


「……今思ったんだけど、アヤネとアイラの出会いの件で、ちょっと気になることがあるんだけど」

「なんですのー?」

「ほら、アイラってさ、俺と出会った時のレベルって169だったじゃん? でもアヤネと出会った時って、なんかとんでもなく強いモンスターと戦って、結果ボロボロにはなったって話だったよな。それでその傷を癒す時にアヤネと出会ってって流れではあったと思うんだが、勝ちはしたはずだろ。アイラがそう言うって事は、『極大魔石』じゃなく『魔煌石』クラスだと思うんだよな。そんな敵に戦って勝ったんなら、アイラのレベルはもっと高くなってても不思議じゃないというか……」

「あ、確かにそうですね」

「はわわ、ホントですわ」

「もしかすると俺の知らない経験値取得ルールでもあるのかと思ったんだけど……」


 2人も知らないとなると、これについて答えられるのはアイラ本人か、その作戦を指揮していたサクヤさんくらいになるのかな。

読者の皆様へ


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