ガチャ1223回目:大爆発
『ギチギチ』
『ギチギチギチ』
『ゴ』
エンキの作り出した岩の牢獄内で、レアモンスター達は動きを封じられ、自由に動かせるのが口元しかないためか、そこから水を吐き出して抗議をしている。だが、そんな抗議もエンキの牢には何の作用も与えられず、周辺が水浸しになるだけだった。
『プルーン』
『ゴーゴゴ』
イリスがレアモンスターを連れてきて、エンキがまた1体捕まえる。これでかなりの量のレアが一箇所に集まったな。
「ねえショウタ君、そろそろ良いんじゃない?」
「いっぱいいますわー」
「あー……そうだな。そろそろ良いか」
イリスや俺自身が動くだけでなく、『巫術』を掛けた『天罰の剣』を使用して連中を殲滅して回り、討伐数が軽く4桁を超えたのが何分前だったか……。結果、エンキの牢屋には18体のレアモンスターが捕えられていた。
「まるで密猟している気分だな」
「密猟するにしては随分と危険な生物ですね」
「ふふ、異世界ではそんな人がいるのかもしれないですね」
『ゴーゴゴ?』
「ああ、できれば1つの檻に纏めてくれ」
『ゴ!』
エンキの一声で、体長2メートルのカニが一緒くたに集められ、岩の牢にギチギチに詰められた。
お互いにこんなに密着してたんじゃ、先ほどまでのように抗議をするのも難しそうだな。
「んじゃ、『充電』してっと……」
『エネルギー残高 21/500』
「18体もいるわけだし、景気良く行くか。『魔力凝縮・10倍マジックミサイル』!」
『天迦久』の地神塔をぶっ飛ばしたマジックミサイルだ。レアモンスターが18体も密集しているとはいえ、レベル50台の『中魔石』程度だ。この攻撃に耐えられるはずもなく――。
『ドガーンッ!』
大爆発を引き起こし、エンキの岩の牢ごと吹き飛ばした。
【レベルアップ】
【レベルが24から134に上昇しました】
おー、ぼちぼちだな。
『エネルギー残高 22/500』
そして『充電』を済ませていると、煙となって散り散りになったカニ連中は、再び集まり18体ものレアⅡへと変貌した。
『ギチギチギチギチ!!』
*****
名前:ブロッサムシェルクラブ
レベル:88
腕力:900
器用:900
頑丈:1100
俊敏:40
魔力:900
知力:15
運:なし
【Bスキル】超防壁、鉄壁Ⅱ、城壁Ⅱ、金剛体
【Pスキル】硬化、斬撃耐性Lv2、貫通耐性Lv2、打撃耐性Lv2
【Mスキル】水流操作Lv5、魔力回復Lv5
★【Eスキル】蕾Ⅲ
装備:なし
ドロップ:ブロッサムシェルクラブの肉、ブロッサムシェルクラブの強靭な内殻、ブロッサムシェルクラブの頑丈な外殻
魔石:大
*****
「ふーむ」
印象としては2メートルのピンクカニってことで、レアとほとんど変わらないように見えたが、比べてみれば明確な違いが1つあった。ドロップアイテムにもあるように、殻が内側と外側の2枚重ねになっている点だった。まるで通常の殻の外側に、殻に酷似した鎧を着ているかのような感じだな。
「エンキ、捕獲」
『ゴ!』
さて、レベルから考えて、3体ずつ狩れば『充電』6回分くらいにはなってくれそうだけど、ここでの主目的はそっちではない。レアⅡを纏めて倒すことで、レアⅢが出現するかどうかの確認が大事なのだ。
「んじゃ、もう一発『魔力凝縮・10倍マジックミサイル』!」
『超防壁』持ちではあるが、あのスキルはステータスを参照して一定ダメージを無効化するスキルだ。いうなれば、一撃で撃破することを念頭に置いた場合、ちょっと『頑丈』の数値が高いだけのものでしかない。『硬化』スキルも同様にダメージをちょっと軽減させられるが、それだけだ。
とんでも威力のマジックミサイルの前には、この程度の装甲はなんの意味もなさない。
『ドガガーンッ!』
「たーまやー」
【レベルアップ】
【レベルが34から248に上昇しました】
お、それなり。やっぱ同時討伐による経験値はかなりの倍率が掛かるみたいだな。
とりあえず、この後がいなかったとしても、48もあれば雑魚で急上昇は考えられないし、今のうちに『充電』しとくか。
『エネルギー残高 24/500』
「さーて、どうなるかなっと」
爆発で飛び散った連中の煙は、ゆっくりと元の場所へと集まり……その場に留まり続けた。
アイテムに変わらないところからして、レアⅢになることは間違いなさそうだな。あと問題があるとすれば……。
「レアⅢが出るけどちょい時間かかりそうだ。のんびり待とう」
「オッケー」
「ではショウタさん、こちらに」
「ああ」
彼女達のもとに行くと、四方八方から甘やかされる。
「えへへ」
「このような過ごし方も、悪くありませんね」
『キュイ~』
『♪』
「だな~」
座り込む俺にアグニとセレンもやってくる。エンキとエンリルはレアⅢへの警戒をしてくれているので、あとで褒めてあげなきゃ。ちなみにイリスは、テーブルの上でフライパンと箸を使って器用にカニ肉を焼いては食べ、焼いては食べをしている。
本格的な料理はしなくても、ああいう風に肉を焼くだけならできるんだよなぁ。そうして5分ほどのんびりした時間を過ごしていると、煙に動きがあった。18個あった煙は6つの煙となり、それぞれが大きく膨らみ始める。てことは、3体分のレアⅡでⅢになってくれる感じか。これなら、1体ずつ倒してしまっても問題は無さそうだな。
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