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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15より好評発売中!】  作者: 皇 雪火
第三十章 束の間の休息

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ガチャ1129回目:最後の宝箱

「んじゃ次は……正直期待外れだった『ステュクスリザード』が落とした『アダマンタイトの宝箱』3個だな」

「ショウタ君的には大外れだけど、簡単なダンジョンなら普通にボスクラスではあるのよね」

「それが3体ですか。同時ではなかったとはいえ、狭い空間に入っていきなり襲われる事を考えると、かなり危険なトラップではありますね」

「場所的に偶然巻き込まれることは無いとは思いますけど、陰湿なトラップですわ~」


 アキとマキ、アヤネの言い分はもっともだな。確かに『中魔煌石』のレベル260なら、十分に弱めのダンジョンならボスを張れるだけのポテンシャルはある。ここのところ手強い系のダンジョンばかり攻めてるから見慣れたレベルではあるんだけど、本来はそれくらい難しい相手ではあったんだよな。


「ですが、ご主人様のオモチャにすらなれないとは……。そういう意味では、あの()()()()()の方が実りのある戦いでしたね」

「まあな。相手の攻撃を捌いても攻勢が止まないってのは、割と貴重な時間ではあったな」


 またアレとは遊んでみたいところだ。特殊な条件型モンスターでもないし、やろうと思えばいつでも湧かせられるし、前回の調整で『中魔煌石』も対象になったから、『バトルアリーナ』でも遊べるようにはなってる。問題があるとすれば、奴が本領を発揮できる水中での修行をするには、現地に行かないとならない点だ。

 実に悩ましい。


「んじゃ、開けるぞっと」


【アクセサリー】

【アクセサリー】


「おっと」


 どっちもアクセサリーか。

 なら、3つもある訳だし上と下で1個ずつは確定だな。


「ポチポチっとな」


 2つ同時に選択して開けてみると、上のアクセサリーからは黒いネックレス。下のアクセサリーからは黒い腕輪が出て来た。


 名称:冥界のネックレス

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:アクセサリー

 説明:ステュクスリザードの牙で作られたネックレス。50の魔力を流す事で水魔法の内Lv1~Lv10がランダムで発動する。

 ★装着者の知力によって威力が大きく変動する。

 ★装着者の運によって発動率が大きく変動する。

 ★発動した魔法のレベルに応じて再使用時間が変動する。


 名称:冥界のバングル

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:アクセサリー

 説明:ステュクスリザードの鱗で作られたバングル。100の魔力を流す事で海魔法の内Lv1~Lv10がランダムで発動する。

 ★装着者の知力によって威力が大きく変動する。

 ★装着者の運によって発動率が大きく変動する。

 ★発動した魔法のレベルに応じて再使用時間が変動する。


「あー……。これは、地味なようで壊れ性能だな。使えるかはさておき」

「魔法発動に必要なスキルの有無も、最低限の『知力』すら関係なしに発動できちゃうって事だよね?」

「凄いって事は分かるんだけど、完全ランダムってのがね~」

「特に『海魔法』なんて、使いどころを間違えると味方を巻き込む魔法ですからね」

「何が起きるか分からないなんて、ギャンブルすぎだよ~」

「『知力』が足りなくてもレベル10魔法が発動する可能性はある。けれど、威力が変動するのなら変に発動しても自分が巻き込まれるような凄い威力になる事は無い……のでしょうか?」

「レベル1の状態で使えばどうなるのか、ってことですわね」

「サクヤさん、これ研究所に回してもらって良いですかね。俺らじゃ使わないですし」

「分かったわ。ありがたく使わせてもらうわね」


 んじゃ、もう1個の方はバングルにしておくかな。


「ショウ君、ネックレスの方にしてもらえるかしら」

「え? 『水魔法』なんかより『海魔法』を自在に操れるスキルの方が貴重だと思うんですけど」

「確かにそうだけど、最終的に役に立ちそうなのは海を呼び出す『海魔法』よりも、何にでも使える『水魔法』の方が助かるのよ」

「なるほど?」


 というわけで、3つ目の宝箱の中身は上のネックレスになったのだった。


「んじゃ最後は、『ラルヴァリヴァイアサン』が落とした『ヒヒイロカネの宝箱』だな」


 この宝箱は、品格としての位置づけで見ればはプリズムと同列の『伝説(レジェンダリー)』だ。だからこそ、中身は期待できるというものだ。

 選択肢は、何かな~~。


【武器】

【防具】


「おお」


 武器に防具。実に悩ましい選択肢が来るじゃないか。


「ん。実際悩ましい」

「勇者様の装備はどちらも充実していますし……」

「防具は麒麟兵装で十分だもんね~」

「武器もほぼ全てにおいて高水準ですからね」

「ショウタ様の武器は、最低ラインですら『伝説(レジェンダリー)』ですもの。あとはリヴァイアサンがどのような種類の武器を持っているのかですが……」

「こちらの世界の伝承は当てになる時もあれば、全く異なる時もありますから、あまり参考にはなりませんわ」


 そうして嫁達の視線は、異世界組へと注がれた。

 そんな中で首を横に振るのが半分、考え込むのが半分。


「アズ~」

『そうねぇ……。有名な所で言えばコイツの牙で作られた剣や短剣かしら。ただ、ドロップしたコイツはマスターも知っての通り幼体でしょ? だから剣じゃなくて短剣が出てくる可能性が高いのよね』

「そういやそうだったな」


 あのサイズ感で幼生体だもんな。大人になったらどんだけデカいんだって話だ。

 異世界の海こわ。


「まあでも、短剣か」


 それなりに良質な短剣が出ても、今まではアイラにあげたりとかして来たし、俺自身が使う為の短剣って、実は持ってないんだよな。

 そう思うと、短剣も割とアリかもしれない。


「んじゃ、武器にしようかな」


 そうして俺は、宝箱を開けたのだった。

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