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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15より好評発売中!】  作者: 皇 雪火
第三十章 束の間の休息

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ガチャ1128回目:ヤバめの禁制品

 さてと、待望の親和結晶が出た事だし、これは早速――。


「セレン、おいでー」

『~~♪』

「ん?」

『♪♪」

「いやでも」

「~~♪♪♪』


 彼に向けて差し出した親和結晶は、触手によって丁寧に突き返されてしまった。


「ショウ君、彼はなんて言ってるのかしら」

「なんか、俺に使って欲しいみたいですね」

『♪ ~~♪ ~~~♪』


 なんでも、今後もダンジョンの攻略についてくる事はあるかもしれないけど、役割的にクリスと被るし、何より赤ちゃんのお世話の方が楽しいんだとか。

 ただ、それはずっとではないだろう。今はアキ達4人だが、今後はカスミ達6人が産休に入るだろうし、更に未来ならクリス達も産休に入るはずだ。その時にはバトンタッチしてくれるかもな。


『~~♪♪』

「いや、『水』までは要らないよ。流石に『大精霊の真核』は親和結晶みたいに飲みこんだりとかはできないだろうしな。言うなればこれ、魔石みたいなもんだし」

『~♪』

「わかったわかった。親和結晶はありがたく取得させてもらうよ。けど、もし3つ目が来たらちゃんと取得してくれよ?」

『♪』


 そうして俺は半ば強引に水の親和結晶を渡されたのだった。

 流石にクリスみたいな真似はできないだろうけど、『エレメンタルマスター』もある事だし色々教えてもらうとするか。


「んじゃ次は……『ミスリルの宝箱』だな。落とした相手は『レイクアサシン』と」

「映像で観させてもらったけれど、ショウ君が見失いかけるってよっぽどの相手よね」

『向こうの世界でもこのモンスターは危険な存在だったのじゃ~。ただ、ねぐらからは滅多に出ていかぬから、大暴れする事は無かったのじゃ』

『けど、インビジブルシュリンプや洞窟に生えた結晶目当てで色んな奴が挑戦してたせいで、悪名だけは結構広がってたわね』

『プル~』


 イリスが踊り食いしてみたいとプルプルしてる。


「まあ、イリスなら余裕で倒せるかもな」

『プル~ン』


 いくら意識を外されようと、イリスは捕食者の頂点だ。奴らの生息域が薄暗い浅めの水中というのも、イリスが暴れるための条件がそろっている。なんせ、問答無用で水中に薄く広く身体を伸ばして、捕食に入ってしまえば範囲内のエビ連中は全てイリスの胃袋の中に納まってしまうのだ。それを何回か繰り返して行けば、『レイクアサシン』もその内飲み込まれてしまう事だろう。

 完全に天敵だ。


「まあ今は、死骸だけど食材として持ち帰ったエビ達で我慢してくれな」

『プルプル!』

「さて、肝心の中身はと」


【装身具】

【アーティファクト】


 おっと、そう来たか。そろそろアーティファクトが気になってきたが、装身具の方が貴重度で言えば上だよな。


「ポチッとな」


 中に入っていたの漆黒の布だった。

 ……またパンツだとか言わないよな?


 名称:透明マント

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種別:防具

 防具レベル:65

 説明:装着者の姿を惑わし、認識から外す力が備わった特殊なマント。魔力を込めるとあらゆる感知方法から姿を隠す事ができる。装備者の『器用』『俊敏』『知力』に大幅ボーナス。

 ★効果は最長1時間。

 ★リキャストは最長24時間。

 ★効果中1分ごとに魔力を50消費する。魔石での代替可能。


「ほおおー!」


 以前入手した『ミラージュマント』の強化版だな。

 あっちは認識されにくくなるだけで姿は隠せなかったが、こっちは完全に姿を隠せるのか。


「これがあれば、完全に透明人間になれちゃうって事!?」

「ふわぁ、すごいですわー!」

「効果を使わなくても、認識を阻害する能力がデフォルトで備わっているんですね」

「ご主人様、使うのでしたら外では極力使わずに、家の中だけにしてくださいね」

「何の心配してんだよ」

「それは勿論エッチな――」

「いやしないから」


 まったくこのメイドは。そんなにやって欲しそうに目を輝かせて何言ってんだか。


「ねえショウ君?」

「やりませんよ?」

「そうじゃなくて。……これ、一応禁制品になるから、気を付けてね?」

「……あ、やっぱり?」


 透明になれるんだもんな。そりゃまあ持ってるだけでも犯罪者扱いになりかねんか。


「もしかして、征服王や強奪者も持ってたのかな?」

『アイツは持ってなかったと思うわ。それに持ってたとしても、アイツは碌に移動できないしね』


 まあ征服王はNo.100以下のダンジョンでしか活動できない縛りが付いてたもんな。そりゃ持ってても無意味か。


「けど強奪者は、これに近しいものは持っていたはずよ。そういう報告は受けていたから。ただ、ここまで高性能だったとは思わなかったわね」

「ふーん。……じゃあとりあえず、どんな風になるのか試してみますかね」


 そうして俺は透明マントによる性能チェックを開始した。

 結果としては姿は完全に消え去り、赤外線カメラなどにも映らないほどの高性能っぷりを見せたが、当たり判定はしっかりある上に気配も完全には消し去ることはできないようだった。なんせ、俺がいなくなったら泣き始める子供たちがスヤスヤと眠り続けていたくらいなのだ。

 うちの子供たちの察知能力が高すぎるだけかもしれないが、視えないだけの装備なんて、活用する機会は俺には訪れないかもな。秘密裏にダンジョンに潜入する事は可能だろうけど……そうまでして攻略したいダンジョンもないしな。

読者の皆様へ


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