↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

ミラーワールド 第二話。

パトリックは目の前に立つ、髪の青い女性に声をかけた。


「あの……失礼。お名前は?」


女性はその青い瞳でパトリックをじっと見た。

パトリックはネイビーのジャケットの下に白いTシャツを着ていた。

その黒歴史と書かれた≪ガンダム≫のTシャツは鼻水でガビガビと化していた。


「ブルー、髪が青いからブルー。変わった髪の色だろう?だが、気に入ってる。」


ブルーがお気に入りだという青い髪を右手でなびかせると、プラチナブルーの髪がキラキラと美しく輝いた。

パトリックはブルーに質問した。


「あの、これからどうされるおつもりで?」


ブルーは丘の上で振り返りパトリックに答えた。


「町で仲間と合流する。だが、その前に……。」


ブルーはクリーチャーの群れを見た。

大量の不気味なクリーチャー群がうごめいている。

パトリックはおどおどした様子で聞いた。


「あの……よろしければついて行っても?」


後ろのパトリックを横目で見ると、ブルーが答えた。


「好きにしろ。だが、死んでも知らんぞ。」


ぶっきらぼうに話すと、ブルーは丘から一気に滑り降りた。


「おっ、置いていかないで。」 


必死にブルーの後を追うパトリック。

ズザザザザァと、土埃を上げながら滑るように丘を下るブルーとパトリック。

ブルーが赤いローブの上から腰に巻いたベルトに右手を回す。

そして、左に付けられた白銀の装飾が施された鞘からダガーを引き抜くと逆手で構えた。


「全速で駆け抜ける!!」


クリーチャーの群れに突進するブルー。


「死ね!!」


  「死ね!!」 


ブルーの暗示能力で次々に黄色い体液を撒き散らし、倒れてゆくクリーチャー達。


ブヒィー。  


  ブヒィー。


「クソッ、数が多い。」


灰色のクリーチャーが、ブルーの目の前に立ちはだかるとブルーの足が止まった。

その瞬間————

ブルーの目の前のクリーチャーが右に吹き飛んだ。

ブルーが目をやると、そこには赤いフードを被った女性が立っていた。


「ブルー、助けがいるかい?」


女性は赤いフードに隠れた口元から余裕の笑みを浮かべるとブルーに話しかけた。

そして、左手を頭に回し、被っていた赤いフードを下ろした。

金色に輝くショートヘアに、グリーンの瞳をした美しい女性がブルーの目の前に現れた。

右手には黒い柄のシースナイフを逆手に握っている。

ブルーはショートヘアの女性に礼を言った。


「アリア、助かった。感謝する!!」


アリアは周りを見ると、シースナイフを構えた。

シースナイフを構えるアリアの後ろには、三人の赤いフードを被った女性達が立っていた。

ブルーは三人を見つけると顔を緩め叫んだ。


「レイン、ルナ、セラ!!」


「仲間なのか?助かった……。」

 

パトリックは安堵した。

その時だった……。

グチャア!!と肉を貫く嫌な音がした。 


「ああ、あ……。」


一体の灰色のクリーチャーがパトリックの腹を貫いていた————


ミラーワールド 第二話。 終わり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。