ミラーワールド 第三話。
ブルーは灰色のクリーチャーと戦闘を繰り広げていた。
激しい戦闘のさなか、後ろで倒れているパトリックを見るブルー。
パトリックの傍に赤いフードをし、左腕に≪白地に黒≫の腕章をした女性が近づいていった。
女性はしゃがみ込むとパトリックの首の頸動脈に手を当てた。
首を左右に振ると、女性は淡々とした口調で呟いた。
「うむ、死んでいる……。」
ブヒィ!!
ブヒィ!!
ブルー達を灰色のクリーチャー達が取り囲んでいく。
すると、左腕に≪白地に黒≫の腕章をした女性が立ち上がり、周りのクリーチャーの数を数え始めた。
「21、22。いや、23といったところか?」
女性はクリーチャーの数を数え終わると、指示を出した。
「行くぞ、ルナ!!フィジカルアップ!!」
「了解です、レイン。」
そう答えると、女性は被っていた赤いフードを後ろに下げた。
金色の髪にグリーンの瞳、少しカールした長めのボブはあどけなさを感じさせた。
「笛の音に、血潮沸き立て、修羅と成れ。ルナ=ローゼンバーグ、いきます!!」
ルナは右の腰に装着した白銀色のフルートを左手で引き抜いた。
「体力強化、フィジカルアップ!!」
引き抜いたフルートを手に持つと、ルナは笛の音を鳴り響かせた。
♪♪♪♪♪~。
続けて、レインが被っていた赤いフードを下ろす。
長く伸びた黒髪にストレートヘアの女性が姿を現した。
レインは右手のひらをかざした。
ブォォォン!!と右手の上で青い炎が大きく揺らめいた。
「過去も未来も変えられぬ。だが、目の前ならば。レイン=テイラー、いざ参る!!」
レインは叫んだ。
長い黒髪が風でゆらゆらと揺れた。
「世界よ変われ、チェンジ・ザ・ワールド!!」
レインのチェンジ・ザ・ワールドが灰色のクリーチャーの位置を次々と変更していった。
その様子を見ていたブルーが空中に飛び上がった。
「青き髪、死を告げる、命散れ。くたばれブタ共!!範囲攻撃、ラウド!!」
ブルーの広範囲への暗示攻撃が次々とクリーチャー達を倒していった。
ブヒィー!!
ブヒィー!!
黄色い体液を撒き散らし、次々と倒れていく灰色のクリーチャー達。
その時、レインの背後に一匹のクリーチャーが迫る。
レインの背後のクリーチャーに気づいたアリアがシースナイフを投げた。
アリアの投げたシースナイフがクリーチャーに刺さった。
「一匹、数え間違えてるぞ。」
クリーチャーは黄色い体液を撒き散らし、静かに倒れた。
ミラーワールド 第三話。 終わり。




