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ピュアハート~異世界に魔法聖女爆誕!~  作者: 初雪しろ


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全てが想像以上

「では、ひとまず身体能力の確認からやってみましょう」

「何をすれば確認できるの?」


 足の速さくらいは調べ方は想像ができるけど、他の場合があまり想像がつかない。

 あとは何を確認すべきなのかもあたしにはわからない。

 現代だと喧嘩なんて必須じゃないからパンチの強さなんて一般人は調べないと思うし。


「決まった方法はないので、基準になるものさえできればいいのですが……そうですね。あそこの木の近くで真上にジャンプしてみてください」

「ジャンプ?」

「はい。先日の戦いで高く跳び上がっていましたが、自分で高さを把握できていたほうがいいと思いますので。私は遠目で木の高さを基準に比較してみます」

「なるほど」


 あたしはひとまず木の近くまで走って移動する。

 軽く走ってみただけでもかなり足が早くなっているのがわかるけど、それ以上に若干坂なのに疲れない。

 体育の持久走とかでちょっとでも坂があるとすぐにバテちゃうぐらいだったんだけどな。


「いくよー!」


 あたしは跳んでもなにかにぶつからないように周りを確認してから大きく手を振って合図する。


「はーい!」


 エミリアもそれを見て両手を振って返してくれた。

 よーし、とにかく真上にジャンプね。

 あたしは軽くその場で跳ねてみてから、しっかりと両足で地面を蹴って真上にジャンプした。

 次の瞬間には視界には空が広がっていた。


「おっとと、流石にこうなるのは想像ついてたしテンパったりは…………」


 視界を下に向けるとこの前の戦闘の時よりも高い気がする。

 いや、戦闘中で意識もそぞろだったのと比べて余裕がある分、高さをしっかり感じてるのかもしれない――とか考えてるけど、これ着地しっかりできるの?

 そう思っている間に最高到達点にたどり着いてゆっくりを地面が近づき始めた。


「バ、バランスを崩さなければ大丈夫。頭から落ちなければ大丈夫」


 あたしは自分に言い聞かせるようにそういいつつだんだんと速度が上がって地面に迫っていく体のバランスをとる。

 そして数秒後そのまま地面に両足をついて着地することが出来た。

 実際にあの高さから落ちたらどのくらいの衝撃科はおいといて、変身してれば足も体も無事だと確認できた……怖いけど。


「シロナ様。大丈夫ですか?」

「うん。どのくらい高かった?」

「少なくともこの木の上にもう一本の木が生えたとしてもとびこえられるかと」

「なるほど……」


 3階建てぐらいの建物なら屋上まで跳べるのかな。


「では、続いて力の方を確認しましょう」

「う、うん。何すればいいかな?」

「本来であれば何らかのクッション性のあるものを攻撃してもらって、何かと比較できればいいのですが……すぐに用意できるものだと限界を超えてしまいそうですので」


 エミリアは少し周囲を見ながら考える。

 近くにあるのは木に岩程度でかなり開けた草原になっている。

 まさか城下町を守っている壁を攻撃するわけにもいかない。


「岩を拳で攻撃は怪我が怖いですし……そうですね。では、木を足で蹴る感じでやってみましょう。拳で試すよりは安全だと思います」

「ほ、ほんとに?」

「靴をはいていますし、全力で自分の足が怪我するほどでなくてもよいので。あまり参考にならないかもしれませんが、木の葉がどの程度落ちたり揺れるかで判断してみましょう」

「それでいいのかな……いや、あたしが自分でやろうとしても何もわからないからやってみるけど」


 木を蹴るって言ってもな。

 空手すら体育の授業でやらされたような記憶がなくもないけど全部覚えてないから。

 結局、特撮とかの見様見真似だったりしかできない。

 木に対して蹴りっていっても回し蹴りみたいな感じでいいのかな?

 あたしは記憶にある見様見真似で木を2割程度の力の感覚で勢いはつけて蹴ってみた。

 結果、あたしが想像してたよりも多くの木の葉が落ちてしまった。


「シロナ様。いまのはどの程度の力で?」

「感覚的には2割くらい」


 変身してない時とかでも本気どころか5割ぐらいで蹴っても自分が怪我しそうなイメージがわいてしまった。


「今ので2割だと……本気で蹴ったら折れそうですね」

「そこまで強いの!?」


 自覚は全然出来なかった。


「正直、体勢も良くはありませんでした。それで、あそこまで揺れてるとなると……きちんとした蹴りを本気でやったら折れると思います」

「そ、そうなんだ」

「どんどんやってみましょう」


 その後、足の速さとか色々と確認できるものを試していった。

 あたしの想像以上にあたしは変身中に強くなっているみたいなのことは理解することが出来た。

 それと、変身はどうやら時間制限があるというよりもあたしの魔力か体力のどちらかによって維持できる時間は変わりそうだという推測もできた。

 とはいえ、その限界はまた後で確認ということで休憩と変身を繰り返しながら最後に魔力を使ってできることを確認して終わりにしようなった頃には空はオレンジ色に染まっていた。

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