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第十四章


「で? で? その後どうなったの!?」


お昼休みになり、中庭の隅へと私を連行した雅は開口一番そう聞いてきた。


「雅、落ち着けって……」


さすがの雄大も呆れた様子で私から雅をひっぺがす。


朝から休み時間毎に質問攻めにあってる私は、小さく溜め息をつきながらも、雅の質問に口を開いた。


「両親は驚いてたけど、清貴さんを信用はしてるから。とりあえず婚約って形」


「……さすがお嬢」


「なんかカッコイイね!」


引きつった笑みの雄大と、満面の笑みの雅。


そんな対照的な二人を見て、私は深々と頭を下げた。


「桜……?!」


「何にも話さなくてごめんなさい」


清貴さんからあの後、二人がどれだけ心配してくれていたか聞かされた。


だから会ったらまず謝ろうと思っていたけど、予想外の質問攻めでタイミングを逃してしまっていた。


「……そう簡単には許せないな」


「雄大!」


上から降ってきた雄大の冷たい声に顔を上げると、雅が咎めるように雄大の腕を掴んでいた。


けど、雄大の怒りはごもっとも。


「ごめ……」


「最初から相談すりゃいいんだよ。俺達は友達なんだから」


私を遮ってそう言った雄大を見れば、やつはにっこり笑った。その笑顔に拍子抜けしてしまう。


「桜……桜が困ってる時、私は何とか力になりたいっていつも思ってるんだよ。そりゃ頼りないだろうけど……」


「違うよ、雅。違うの……」


俯く雅に私は首を振った。


「私が言えなかったのは怖かったから。雅に軽蔑されるんじゃないかって」


「え……?」


ポカン、と私を見る雅に微笑む。


私はゆっくり言葉を探しながら口を開いた。


「私の彼氏は六歳も年上で、私達からしたらずっと大人だから。そんな年上の人と付き合ってるの知ったら軽蔑されるんじゃないかって……」


高校生の私と社会人の清貴さんは住んでる世界が違うから。


私は純粋な雅に軽蔑されるのが怖かったんだ。


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