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 第17話 【イン・ザ・女子風呂】 3 



 *****



 自動開閉式のドアが開くと、もわっとした湯けむりに、新太とアイリスは包まれた。

 

 (なんだろう......やけにいい香りがする)


 長年慣れてきたはずの匂いとは明らかに異なる香り。

 甘くエロい香りが新太の鼻腔をけしからんほど刺激していた。

 もう一歩踏み出せば、女子脱衣所だ。


 「すぅ......はぁー」

 「なぜ深呼吸、アリスは『女の子』だから何も焦ることない」

 「アイリスさん、さすがに冗談きつい……」

 「クスッ」

 「なっ、面白がるなよ……まぁいいけどさぁ」

 

 アイリスがこんなにタチが悪いことを言っているのに、どうしてだろう。

 不思議と新太は腹が立たなかった。

 それは、むしろ許してしまいたくなるほどで。

 不意に笑ったアイリスの表情が、純粋に可愛く思えてしまったのだから仕方がない。


 「アイリスさん、なんていうか、その......あーだめだ。なんて言ったらいいか分からないからやめた!」

 「……なに?」


 いきなり、笑顔がいいね、なんて言うチャラ男スキルは持ち合わせていなかった。

 言いかけた言葉はそっと心の奥深くに飲み込まれた。

 

 (こう、改めて見るとアイリスさん、やっぱり可愛いなー。金髪も地毛だろうからすごい整ってるし、なんというか堂々とした雰囲気なのに、その中に甘さがあるというかなんというか......っておい俺! 今はそんなこと考えちゃダメじゃないか、だってこれからこんな可愛い女の子と一緒に、入浴するんだぞ!? おまけにアイリスさんだけじゃなくて他の子もいるだろうし、もちろん全員素っはだかなわけで.......ry) 


 「その、俺はやっぱやめとこうかなって思うんだけ.....」

 「だめ」

 「即答かよっ!? なんだよ、裸見られたいのか!? 普通嫌がるだろ! だって、あの夜もすっごい怒ってたし? アイリスさん、わけわかんないよっ!」

 「ウチも、わけわかんない。でも、この状況を楽しんでる自分もいるの」

 「ドSってやつですねわかります」

 「いいから、ほら、進もう」

 「わっ!? 引っ張らないでっ、こっちのタイミングとかあるんだからそれにっ.....」


 一歩、また一歩と湯けむりの中へ進んで行くアイリス。

 右手はガッチリと新太の左手をホールディングしている。

 そしてついにーー


 『わあっ、萌花先生っ! その.....すごく胸おおきいですね、ちょっと触ってみてもいいですか......?』

 『えーっ! どうしよっかなぁ。先生そういうの恥ずかしいしぃ』

 

 (漫画でよく見るヤツいきなりキタッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)


 目の前で繰り広げられている聖戦に、新太の興奮は最高潮に達した。







 

 

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