第17話 【イン・ザ・女子風呂】 3
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自動開閉式のドアが開くと、もわっとした湯けむりに、新太とアイリスは包まれた。
(なんだろう......やけにいい香りがする)
長年慣れてきたはずの匂いとは明らかに異なる香り。
甘くエロい香りが新太の鼻腔をけしからんほど刺激していた。
もう一歩踏み出せば、女子脱衣所だ。
「すぅ......はぁー」
「なぜ深呼吸、アリスは『女の子』だから何も焦ることない」
「アイリスさん、さすがに冗談きつい……」
「クスッ」
「なっ、面白がるなよ……まぁいいけどさぁ」
アイリスがこんなにタチが悪いことを言っているのに、どうしてだろう。
不思議と新太は腹が立たなかった。
それは、むしろ許してしまいたくなるほどで。
不意に笑ったアイリスの表情が、純粋に可愛く思えてしまったのだから仕方がない。
「アイリスさん、なんていうか、その......あーだめだ。なんて言ったらいいか分からないからやめた!」
「……なに?」
いきなり、笑顔がいいね、なんて言うチャラ男スキルは持ち合わせていなかった。
言いかけた言葉はそっと心の奥深くに飲み込まれた。
(こう、改めて見るとアイリスさん、やっぱり可愛いなー。金髪も地毛だろうからすごい整ってるし、なんというか堂々とした雰囲気なのに、その中に甘さがあるというかなんというか......っておい俺! 今はそんなこと考えちゃダメじゃないか、だってこれからこんな可愛い女の子と一緒に、入浴するんだぞ!? おまけにアイリスさんだけじゃなくて他の子もいるだろうし、もちろん全員素っ裸なわけで.......ry)
「その、俺はやっぱやめとこうかなって思うんだけ.....」
「だめ」
「即答かよっ!? なんだよ、裸見られたいのか!? 普通嫌がるだろ! だって、あの夜もすっごい怒ってたし? アイリスさん、わけわかんないよっ!」
「ウチも、わけわかんない。でも、この状況を楽しんでる自分もいるの」
「ドSってやつですねわかります」
「いいから、ほら、進もう」
「わっ!? 引っ張らないでっ、こっちのタイミングとかあるんだからそれにっ.....」
一歩、また一歩と湯けむりの中へ進んで行くアイリス。
右手はガッチリと新太の左手をホールディングしている。
そしてついにーー
『わあっ、萌花先生っ! その.....すごく胸おおきいですね、ちょっと触ってみてもいいですか......?』
『えーっ! どうしよっかなぁ。先生そういうの恥ずかしいしぃ』
(漫画でよく見るヤツいきなりキタッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
目の前で繰り広げられている聖戦に、新太の興奮は最高潮に達した。




