第17話 【イン・ザ・女子風呂】 2
再開します。
「って、そんなことあるわけねぇだろォォォォ!」
アイリスの髪をポッと弱い力で叩きながらの智也のツッコミ。
散々ぶった切られたものの、一応に彼女のことを女子として扱っているようだ。
(まっ、普通そうおもわないよなぁ......智也が常識人でよかった)
新太はほっと一息つくものの、依然としてアイリスには警戒を置いた。
当の本人はというと、なぜ信じないの? といった表情をしている。
「まぁこんなところで怪我人と話しててもつまらないだろ? お前らも早く入ってきたらどうだ、大浴場によ。確か先に使えるのが女子だったんじゃないか?」
「……そうだわ、すっかり忘れていた」
模擬決闘は体力の消耗が激しく、当然汗をかく。
こういう日は模擬戦の授業が終わり次第、学園内の大浴場が解放されていているらしいのだが......。
「アリス、行こう、大浴場に」
ニヤリ、とまたアイリスは笑いながら勧誘の声をかける。
智也からみればこの流れは必然に近い当然。
しかし、新太にとってはこれは危険信号が点滅する。
「いや、あたしは辞めとっかなぁ」
風呂と言われればあの夜の嫌な思い出しか新太にはなかった。
【性転換】の魔法が若干の効力を失い、◯◯◯をアイリスに見られたという史上最悪なあの事件の二の舞はもう踏みたくない。
あわや退学のところをどうにか踏みとどまった。
こんなところで、また不祥事を起こすわけにはいけないのだ。
「おらおら、いつまでも騒がれたら俺が迷惑だよ、早く行けって。ついでに姉ちゃんに怪我は大丈夫っていっとてくれ、頼んだ」
「ウチは絶対言わない」
「テンメェ....そりゃあんまりだぜ。まぁじゃあ、そういうことで頼んだぞ、アリス」
(いや、もう行かざる得ないよこれ 。というかあんなスタイリッシュな断り方ないだろアイリス
、ゲスすぎるなぁ......)
意図しない巧妙な二人の合わせ技によってもはや新太に逃げ道はない。
仕方ない、腹をくくろう。
彼はそう決心した。
「わかったよ......」
騎士アリス、もとい騎士新太。
いざ、女子浴場へ。そこは天国か地獄なのか......。
投稿だいぶ遅れました。
言い訳はございませんwww
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