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第16話 【覚醒】 3
(なっ! あのメガネ、状態異常の戦闘魔法を!?)
新太がそう思った時にはもう遅く、
「うっ……痺れてる!?」
アイリスはすでに背後からの電撃に犯された。
光属性、空駆ける雷を伴った戦闘魔法がノーガードのアイリスに完璧に当たってしまったのだ。
これでは痺れている間身動きを取ることができない。
「状態異常の相手を一方的に攻撃するってのは正直嫌いだ。だが、こうでもしないと【二重能力】には勝てないからな……許してくれ」
智也はそう言いつつも戦闘魔法発動の構えだ。
未だ電気麻痺の治らないアイリスの顔には苦しさよりも悔しさがにじみでていた。
自慢の【炎山】が避けられたこと。
背後を許したこと。
そして何よりーー
「アリス、何やってる!!!!!!!!」
三人からやや距離のある新太を目掛けた声。
「アリスが、お前が、アンタが、隣の奴は俺が倒す、って言った! それなのに、アンタはいつまでそこで突っ立ってる!? いつまで想像してる? 戦闘魔法が使えなかったら、それでおしまい? なら、アンタはどうやってウチを倒した……? ねぇ、答えて、答えて!」
もしかすると、それほどの声量はなかったかもしれない。
だが、それは確かに新太の中で振動して、体の中心を貫いた。




