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 第14話 【戦闘能Eランク】 1 



 *****


 

 模擬戦が行われる前の某日。

 いつもの如く、戦闘魔法の授業が新太のクラスでは行われていた。

 

 「みんなの知っての通り、戦闘魔法の習得には個人差があるから、自分のセンスを信じてがんばってね!」


 萌花の一言を皮切りにクラスメイト達は正面に置かれた人型の置物【人形ドール】をめがけて一斉に戦闘魔法を使い出した。

 ある生徒は手から火炎砲を繰り出し、またある生徒は正反対に水の激流を繰り出す、なんていうカオスな光景がそこにはあった。

 そんな混沌カオスの中、騎士アリスはというとーー


 (センス、センス、センス……俺のセンスを信じる……)


 「よし」


 閉眼へいがんし、脳内に魔法をイメージ。

 空より生まれし雷が【人形ドール】を襲う様子を空想する。

 両手を天に掲げ、再び開眼。


 「うおおおっ!」


 瞬間、神々しい光の矢が大地に降り注ぐ!

 はずだった、新太のイメージ通りにいけば。

 しかし、無情にも【人形ドール】は平然とたたずむだけで、ただそこにはむなしさだけが残った。

 

 「ちきしょう! ダメだった……何回こんなことを繰り返すのかな、俺は?」

 

 周囲にクラスメイトが一定距離、離れているのを確認して新太は素にかえる。

 もう何度目のミスだったのか、自分でもわからない。

 イメージは完璧にできているのに、それを現実にできない。

 学園長に指摘された、男なのに関わらず戦闘能が最低ランクという事実を、新太は最近身にしみて感じている。





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