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 第11話 【もう一度、ルームメイト】 3 


 「そうだねぇ、これから君たちの部屋事情をどうするのかも、話の一つだよ」

 「学園長。ウチはアリスと同じ部屋で生活することは嫌です」

 

 すかさず固い意思表明をするアイリス。

 が、学園長はそれを砕きにかかる。


 「こらアイリス君、勝手に意見言わないでぇ。今回の話の主導権は君にはないんだよぉ? あれ、そういう約束じゃなかったけ?」


 魔法決闘の勝者が今回の件の主導権をにぎる。 

 二日前に決めたルールに従えばアイリスの要求を学園長が飲む道理は無い。

 

 (新太君、本当に勝つとはねぇ……まぁこれで一件落着ってところかなぁ)


 「あうっ……」


 約束と言う言葉に黙らざる得ないアイリス。

 不服そうに頬を膨らませている。


 「さて、ではアリス君。君はどうしたいんだねぇ? 本件は君にゆだねるとするけど……」

 

 全て自分が決めていいと言われれば、それはそれで逆に困る。

 というのが新太の正直な感想だ。

 とりあえず自分が退学になりさえしなければいいと考えていたために、特に部屋に関する要求はない。

 ただ、このままアイリスと同じ部屋で生活するのは気まずい、というのはある。

 しかし、だからと言って入学して早速部屋を変更すればそれはそれでクラスで目立ってしまうような気もする。

 その時、新太の頭に馬鹿な考えがよぎった。


 (いや待てよ? 同じ部屋だとしても、【創造クリエーション】で部屋を真っ二つに分断しちゃえばいいんじゃないかっ……!?)


 考えてから口にするまでわずか数秒。

 

 「学園長、部屋は同じのままにしてください。他の要求はないです」

 「はぁっ!? 嘘でしょ?」

 

 と、こんな具合で新太とアイリスは【ルームメイト】を続行することになったのであった。

 ぷんすか怒るアイリスに、複雑な表情の新太、満面の笑みの学園長。

 今日の学園長室はにぎやかな感情で溢れていた。


 

 《俺は性転換して回復魔法で学園無双することにした。 第十一話 完》


 

 


 

 


 

 

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