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 第5話 【深夜に起きる。】 2 


 容姿は変わらず綺麗な茶髪に左右に揺れるポニーテールが可愛らしい女の子のままである。

 

 「ど、どうすんだよこれ……」


 学園長にかけてもらった【性転換トランスセクシャル】の魔法が解けてしまったのかもしれない、と新太は思うがそれを確かめる術もない。

 今はとにかくこのそそり立つモノをおさめなければ……。


 (おさまれ、おさまれ、おさまれぇぇ……)


 必死に念ずるものの、鎮静する気配がない。

 むしろ、可愛い女の子の股間がふんわりと膨らんでいる様子が鏡に映し出されていて、新太はどこかより興奮を覚えてしまう。

 と、そんな時だった。

 

 「アリス……どうした?」


 突如、しらけきった部屋に矢のように通る少女の声。

 洗面所の前に立つ新太に背後から視線を送る少女が一人。アイリスだ。

 新太が叫んでしまった声によって真夜中に起こされたアイリスの表情は不機嫌そのものであった。

 

 「ア、アイリスさん!? ど、どどうしたのこんな真夜中に!?」

 「いや、それはウチが聞いてるんだけど……」


 軽く混乱状態の新太の支離滅裂な返しに冷静に対処するアイリス。

 だが幸いにも、彼女は新太の背後にいるためにまだ『新太に起こってしまった悲劇』を目の当たりにしていない。

 


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