10 返事はしたの?
告白現場を見てしまった私は、急いで家に帰った。
そして二階にある自分の部屋から外を見ていた。ここからなら直樹の帰り道が見える。
私が二階から見ていたら、直樹の姿が見えた!だから私は、直樹を呼び止めた!
「直樹!お帰り。ちょっと話しがあるんだけど、今下りていくから待っててくれるかな?」
「なに?俺は、話しないんだけど」
「いいから。ちょっと待って」
私は急いで家を出た。そして直樹の前に立ち謝った!
「直樹ゴメン!」
「なに?何で謝ってんの?」
「実は……。私、見ちゃったんだよね。直樹が告白されてるところ」
「なんだ。そんなことか、何で声かけなかったんだよ?」
「イヤ。声かけられないでしょ!それに私、最後まで聞いてなかったし」
「そうなんだ」
「ウン。だから、直樹があの子になんて返事したのか聞いてなかった」
「それで?俺に話しって何?」
「あの。ちょっと聞きづらいんだけどね」
「早くしろよ!俺だってヒマじゃないんだから」
「ゴメン!じゃあ聞くけど。あの子になんて返事したの?」
「何で美咲にそんなこと言わなきゃいけないんだよ」
「ちょっと気になって、だって見ちゃったんだもん。私の立場になったら、直樹だって同じようなこと聞くでしょ?」
「俺はそんなこと聞かないよ!でもマアそんなに気になるなら、教えてやるよ」
「ホント?じゃあ教えて?なんて返事したの?」
「あの子には悪いけど。断った!もういいか?」
「何で断ったの?」
「俺さ。前に言ったことあるだろ?俺には好きな人がいるって。だから断ったんだよ、だって相手にも悪いだろ?他に好きな人がいるのに付き合うなんて、だからちゃんと断った!わかった?もういいだろ?」
「ウン。なんかゴメンね!」
そして私たちは、それぞれ家に入った。
でも、直樹の好きな人っていったい誰なの?聞いても、きっと教えてくれないだろうし、マア今はまだ直樹はフリーだ!
私もいつか、自分の気持ちを言えれば良いな!




