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魔法少女ごっこをしてるだけなのに、勝手に周りの人が曇っていくのはなぜ?  作者: さたけやま


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第2章 幕間2 「?」

「私に?」


 ここは管理局本部。

 管理局の中を歩けることなんてあまり無いが、私が信頼されてるのもあって自由に歩き回れる。


「あぁてめぇだ!理子の野郎がいなくなっちまったからよぉー?戦力足りてねぇんだわ!だからさ!入れよ。粛清チームにさぁ!」


 男は「ハハハハハハ」と下品な笑いを続ける。


 ほんと、汚い人間ね……


「あぁん?てめえ、その目はなんだぁ?てめぇは分かってんだろ?理子の近くで見てきたもんなぁ!?同じ立場になるって知ってよぉ、気分はどうなんだぁ!?ほら、聞かせてみろよ!ほらほら!!ハハハハハハハ!!」


 ……理子の家を消したのも、家族を消したのも、理子が壊れた原因も、

 ……大半がこの男のせい


私がはいと頷けば、同じことをされるのだろう。


 粛清チームに家族のような拠り所は要らないと。


……だって、限界付近の人間の方が、扱いやすくていいものね。

 

 かと言って、粛清チームに入らなければ、その瞬間に管理局側の人間に消される。


 というふうに脅して、粛清チームに無理やり入れさせるという手口だ。

 

 ふふ

 家族……ね

 私の家族……ね。

 ……こんなことも把握してないなんて、この男、管理局内での立場が低いんだわ。

 滑稽ね。

 ただの伝書鳩のような扱いを受けているくせに、その現実を理解しておらず、こうやって強く出る。


「粛清チームには入らないわ。」

「は?今なんて言ったよてめぇ」

「いいえ、入ってあげてもいいけど、あなたたちが思うような飼い慣らし方はできないと思うの。」


 男が憤怒に染まった顔でズンズン近寄ってくる。


「……てめぇよぉ……立場わかってんのか?俺が報告すればよぉ、序列五位が動くんだぞ?分かってんのか?」

「ふふっ……あらごめんなさい」

「てめぇ何笑ってやがる!」

「だって、自分がどうにかする訳でもない。序列五位を直接動かせる訳でもない。それなのにこんなに威張るなんて……ふふっあははははは!!」

「てめぇっ!!」


 男が手を振り上げた


 ………………………………

 ……………………………………

 ………………………………………………


「一般人が勝てるわけないでしょ?」

「馬鹿な……管理局内では魔法が使えないはず……っ!」


男は私の前で、お腹から血を出して倒れていた。

 

「それは魔法を貼った、序列8位より弱い場合の話でしょ?私は違うから。」

「そんなまさか……!てめぇは序列なんて!割り振られてねぇはずだ!!」

「少しは頭を使ったかしら?なら、死になさい。」


 ザクッ


 私はトドメをさした。


 殺す理由は大きい理由じゃない。

 ただ不快だった。

 それだけ。


殺さない理由も特に無い。

死体は処理してくれる。


 ……この剣に帯びた魔法。

 水の魔法。

 姉と同じ魔法を使う私は、姉と同程度の潜在能力があった。

 でも、姉はそんな力を生かしすぎて、管理局に消された。

 

 ……姉は強い大型の怪獣との一騎打ちで、自分の限界を超えた魔法を行使し、その代償をおってしまい、引退した。

 引退した、とは言っても普通なら管理局の秘密を知ったまま生かしておくことはない。

 でも……


 姉は殺せない。

 今の序列一位なら分からないが、少なくとも管理局が動かせる程度の駒には殺せない。


 だから生き延びた。

 

 だから、管理局に力を使われ、存在を消されている。

 姉がどこにいるか分からない。

 姉が何をしているか分からない。

 姉は誰にも認知されていない。


 私は姉を探している。


「小百合、待ってて。そして……もうそろそろよ。」


 私はそばに居るかもしれない姉に伝えた。

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