理解できない感情
読んでくださってありがとうございます(*´ω`*)
とても短くて申し訳ない…
キリの良い所できった結果です…
日差しの温かい、穏やかな昼下がり。
人気のないガゼボで、昼食を取りつつ今週の予定を確認していた。
「…前々から思っていたんですが、ヴァル殿下の単独任務が多いように思うのですが…」
「確かにそうだな」
ヴァル殿下は特段気にしたふうもなく答える。
「今度のワイバーン討伐も元々は一人で請け負うつもりでしたよね」
なぜか咎めるかのように語気が上がってしまった。自分でもそんな声が出たことに驚く。
それなのにヴァル殿下は変わらない様子。
私一人が気にしているようで、なんだか落ち着かない。
「魔法で一掃した方が早いからな」
「そうですが…」
「手の空いてる魔法使いは俺しか居ない。そもそもワイバーンは空を飛ぶんだ。魔法でなければ倒すのは難しい」
諭すような口調で言われ、強く出れない。
しかし、いくらなんでも一人でというのは頂けない。
「民に被害が出ている。迅速に解決するには俺一人でやった方が効率が良い…」
それはそうだ。
私だって理解はしている。
仮に、私が父から討伐依頼を受けたとして、なんの疑問もなく一人で請け負うのも明白だ。
ヴァル殿下が弱いと思っているわけじゃない。
3年前とはわけが違う。
ヴァル殿下は強い。
その成長を誇らしく、嬉しく感じるほど。
…理屈では分かっているのだ。
「なにも、お前を置いていく訳じゃない」
それなのに何故だろう。
たまにチラつくのだ。あの日の、三年前の殿下の姿が。
どうしてこんなにモヤモヤとするのか。
「分かっています…」
この気持ちは慣れていない。だから分からない。
「そうだ。いっそ第四騎士団にフィリアを紹介すればいいんじゃないか?」
「…?」
急な提案だ。
どういうことですか?といった視線をヴァル殿下に投げかける。
「陛下に許可を取って顔合わせを済ませれば、フィリアと第四騎士団を同時に連れていけるだろう?」
「そうですね。…私も賛成です」
それならばと私は頷いた。
後日、陛下に許可を取り、顔合わせはワイバーン討伐当日にすることとなった。
…その後もそのわだかまりは解消することなく私の胸に留まり続けた。




