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幕話 フィリアの騎士服

読んでくださってありがとうございます(*´ω`*)

幕話です。

時系列的にはお茶会の前の話。


短いですがどうぞ。


「お帰りなさい、お姉ちゃん。皇帝陛下から荷が届いてるよ」

「ただいま、シルエル。荷は私の部屋?」

「そうだよ」

水晶の間で殿下に会った後、屋敷に帰った私を待っていたのはシルエルだった。


荷というのは恐らく騎士服だろう。


シルエルにお礼を言い、階段を上がり自分の部屋へと向かう。


「あら、お帰りなさい、お姉ちゃん」

「ただいまシルビア」

シルビアにしては珍しい、白のブラウスに黒のスラックスという軽めの装い。

部屋から出てきたことから察するに、わざわざ着替えたのだろう。


「これから鍛錬をするの?」

「ええ。最近動いていないから、鈍ってしまうと思って」

社交界の華と形容されるシルビア。

されどもやはりガレディアスの子だ。


「今度また稽古をつけてくれる?」

「もちろん」

「ありがとう!」


最近はあまり共に居る時間を取ることが出来ていなかった。

こんど姉妹で街に出るのもいいなと思いつつ部屋に着く。


「これか」

やや装飾が華美な箱が部屋の机の上に置かれていた。


リボンを解き、蓋を開ける。


(わ…)


騎士服と聞いて私が思い浮かべたのは、カルダンたち第四騎士団の着ていた赤と黒のガッシリとした騎士服だった。


私に与えられた騎士服は白と青を基調としたものだった。

一式を着て姿見の前に立つ。


スラリとしたシルエットの上衣にキチリとしたズボン。チュニックは黒色のシャツで、くるぶし辺りまでありそうなマントは銀糸で刺繍がされている。

そして左の胸元を飾るのは帝国の紋章が入ったブローチ。


いくらかかっているのだろうと思わず思ってしまうほど素材も作りも良い。

動きづらそうに見えるが伸縮性があるし、ダメージにも強そうだ。

いざとなればマントを外せば更に動きやすくなるだろう。


(魔力も感じるのだけど…どうしてだろう?)

それはある魔物の作り出す糸を使っているからなのだがユースフィリアには分からなかった。

そもそも各国の王族でも手に入れるのが難しい素材であり、防御性や反魔法性に優れている代物だ。


そんなことは露知らず、自身の愛剣を腰に差し、動作の確認をする。


(問題は無し…汚れが目立ちそうなのは、仕方がないな)


再度、じっと鏡に映る自身を見る。

白と青。

その組み合わせは自分にぴったりなものだとふと思った。



記念すべき50話目!!

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