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消滅の宇宙  作者: 万世 千秋
ルスランとリュドミラ
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14/64

転生した時、我は気が付いた

お越しいただき有難うございます


是非最後までお読みください

ピローが『テレポート』で姿を消してから、およそ一分。

その短い間にも、頭上からの容赦ない『剣の雨』が後を絶つことはなかった。


「ふッ……『超新星の聖歌(ノヴァ・コラール)』――ッ!!」


チヒロが何度も跳躍し、光を帯びた杖を振り上げて天頂からの飛剣を爆砕する。

それだけにとどまらず、ネルソンも刀を疾風のごとく閃かせ、迎撃の輪に加わった。


「『天球円舞・採骨音衝(こつさいおんしょう)』――ッ!」


六連の閃光が幾重にも交錯し、チヒロが撃ち漏らした飛剣を片端から叩き落としていく。

さらに、モモもただ護られているだけではない。彼女もまた、強力な攻撃スキルを解き放つ!


「……『宇宙創世主の爆音(ジェネシス・バースト)』――ッ!」


モモはその場で抱えるアザラシクッションの口が開き、空間を揺るがすほどの破滅的な衝撃波が解き放たれ、上空の剣群をまとめて木っ端微塵に吹き飛ばした。

チヒロ、ネルソン、モモ――3人がかりの圧倒的な迎撃によって、頭上からの猛攻は何とか防ぎ切れていた。


だが、盾の向こう側からも、ガン! ガン! と何度も防壁を叩く衝撃音が響き続けている。

まさに完全な膠着状態だ。テンゴたちにできることと言えば、浮遊する盾を展開したままジリジリと移動する程度。この不条理な攻防の裏にある真相をピローが掴み、一刻も早く戻ってきてくれることを信じて耐えるほかなかった。


「はっはっは! この程度かッ!?」


「他愛無いな、賊どもめッ!」


濃霧の向こうから、相変わらず息のピッタリ合った二人の高笑いと挑発が飛んでくる。


「どんな絶対防御だろうと、叩き続ければいつかは壊れる! 壊れた時こそ、お前たちの命運が尽きる時だッ!」


「その通り! 覚悟するがいい、っはっはっはっは!」


(……そりゃ叩き続ければいつかは壊れるだろうが、しかしな………)


高慢に言い放つ二人に対し、テンゴは心の中で冷静に毒づいた。


(お前ら二人の攻撃力じゃ、盾ひとつ叩き割るのに何年かかると思ってんだ……)


ぶっちゃけた話、周りで威勢よく暴れているこの勘違いコンビだけが相手なら、苦戦する理由など微塵もないのだ。問題は、真上から執拗に攻撃を仕掛けてくる『謎の飛剣』と、この視界を奪う濃霧にある。


調子に乗って高笑いを上げる敵に対し、防壁の中で耐えるテンゴたち六人の思いはひとつだった。


(――シュオオオォ……)


突然、頭上の濃霧が異様な歪みを見せた。


「っ……今度は何だ!?」


異変にいち早く気づいたルスランが、剣を構え直して警戒の声を上げる。

すると同時に、浮遊する盾の向こう側――敵陣からも驚愕と狼狽の声が漏れ聞こえてきた。


「な、なんだあれはッ!?」


「あそこに立ち上っているものは一体……!?」


テンゴが声の聞こえた方向へ視線を走らせると、白く立ち込める濃霧のあちこちから、ドロリとした不気味な『黒い霧』が発生し、周囲を急速に侵食し始めていた。白い霧の上に重ね塗りされるように重なる、謎の黒煙――。


「あの『黒い霧』……さっきから姿を見せない第三者の仕業か!?」


真剣な表情で叫ぶルスランの推測は、確かに理にかなっていた。この場所に深い濃霧を発生させた元凶こそが、あの黒い霧を生み出している黒幕なのだと考えれば辻褄は合う。


(いや、違う……絶対に違う……!)


だが、テンゴを含めた残る4人の答えは違っていた。ここにいる全員が、あの『黒い霧』の正体を嫌というほどよく知っていたのだ。


「あ……あいつ……まさか濃霧だってのに、更に視界を塞ぐつもりなのか!?」


テンゴは頭を抱え、半ば引きつった声で呟いた。ピローの扱うダークメイジの特性――闇を纏う演出と隠密効果が、最悪の形で裏目に出ている。


「ねぇ……それって、ただでさえ見えないのに完全にカオスって事だよね?」


チヒロが呆れたようにボソッと呟く。


「……最悪」


アザラシクッションを抱えたモモが、心底嫌そうに短い一言を落とした。


「まじかいや……あいつ、余計なことしよって………」


ネルソンも思わず額を押さえ、深々と溜め息をついた。

敵も味方も等しく視界ゼロの暗闇へと突き落とす、ピロー渾身(?)の余計な一手によって、戦場は更なる混乱の渦へと巻き込まれていくのだった。


そう、この幾重にも立ち上る『黒い霧』の正体こそ、ダークメイジのスキル――『静寂の暗黒星雲(サイレント・ネビュラ)』であった。

濃霧のあちこちから黒煙が吹き出している惨状を見るに、どうやらピローの奴、調子に乗って短時間で何度も連発しているらしい。


本来は広範囲に黒い霧を発生させ、敵の視界を奪って混乱を誘うためのスキルなのだが――致命的な問題がひとつあった。

このスキル、敵の視界を奪うのは勿論のこと、味方の視界までも容赦なく奪い去ってしまうのだ。


あまつさえ、術者である自身ですら何ひとつ見えなくなるという、おまけにしては凶悪すぎるデメリットまで付いている。まさに味方にとっても迷惑極まりない『困ったスキル』の代表格であった。


オンラインゲーム『LKO』の現役時代でも、野良パーティでは最も煙たがられるスキルの筆頭であり、あえて味方の嫌がる顔を見るためにわざと使用するような悪質なプレイヤーすら存在したほどだ。


そんな悪名高きスキルを、よりによってこのただでさえ視界の悪い濃霧の中で連発されたのだから溜まったものではない。


(――シュンッ!)


その直後、黒い霧で覆われた防壁の内側に、空間を飛び越えてピローが唐突に姿を現した。


「いよっと」


着地したピローは何事もなかったかのように着衣の埃を払う。


「お前……マジかいや……」


ネルソンが眉をひそめ、呆れ果てた表情でジト目を向けた。


「まあまあ良いじゃねえか。向こうの奴らにはどうせ俺の姿は見えてなかったんだし、結果オーライだろ?」


悪びれもせず肩をすくめるピロー。その言葉を証明するかのように、盾の向こうの暗闇から今やパニックを超えた絶叫が響き渡ってきた。


「ぬああああッ!? な、何も見えんぞ!!」


「なんなのだこれは……何かの黒煙トラップか!?」


「くっ、こんなふざけた小細工をしやがって! お前たち6人、ただで済むと思うなよ!?」


「国外追放どころか、この場でお前たちの命を根こそぎ奪い取ってやりたいところだッ!!」


暗闇の中で見当違いの方向へ向かって威勢よく挑発を繰り出すラトミール王子。だが、その言葉を聞いて黙っていられなくなったのがルスランだ。


「……ラトミール王子! そもそも貴方は我が国の王子ではないでしょう!?」


ルスランは呆れを通り越して怒りを露わにし、黒い霧の向こうへ向けて叫び返した。


「さっきから黙って聞いていれば……一体何の権限があって、よその国の者を『国外追放』にするなどとおっしゃっているのですか!?」


そう、ラトミール王子と、その側近ゴリスラヴァは、この国の人間ではなく完全な他国の要人なのだ。


(………………)


ルスランの至極当然すぎる正論が響き渡った瞬間、テンゴを含む残りの5人は一斉に沈黙した。

(あ……こいつら、マジでただの馬鹿なんだな……)と、全員の心が完全に一致した瞬間であった。


だが、当のラトミール王子は自らの矛盾に気づく様子もなく、さらに見当違いのパニックを深めていく。


「そ、そんなことは今どうでもいいッ! それより……おのれ、これは毒か!? なんだかみるみる気分が悪くなってきたぞ……ッ!?」


「な、なんですと王子!? あまりむやみに走り回らない方が良いですぞ! 吸い込んだら何をされるか分からりません!」


(――いや、ただの黒い霧だから毒性なんて一切ねえよ)


当然ながら、この『静寂の暗星黒雲(サイレント・ネビュラ)』に気分を害するような毒のデバフ効果は一切含まれていない。

ただ単に、視界を奪われた恐怖と本人の異常な思い込みによって、勝手に体調を崩しているだけに過ぎないのだった。


「ふっはっはっは! お前たちはショートコントでもやってんのか!?」


ピローが暗黒雲の向こう側へ向けて威勢よくツッコミを入れる。

だが、客観的に見ればこの攻防そのものが、もはや上質なショートコントと言っても過言ではなかった。いや、この場所に足を踏み入れた最初から、彼らは濃霧の中で延々とコントを繰り広げていたのだと考えれば、全てにおいて見事に筋が通ってしまう。


(……まあ、そんなのはどうでもいいとして)


テンゴは頭を振り、飛剣の正体と不吉な違和感を解き明かすべく思考を切り替えた。


「これは闇の雲! 即ち『暗黒雲』だ! 暗黒雲に包まれて混乱せよ!!」


ピローは何ひとつ実力を見せていないにもかかわらず、手柄を誇示するようにドヤ顔でアピールを続けている。


「何が暗黒雲だ……ッ!? こんな雲、すぐに取り払ってやるわ!」


暗黒雲の向こうから威勢のいい声が返ってくるが、テンゴたちパーティ全員はこのスキルの仕様を熟知していた。

そう――この『静寂の暗黒星雲(サイレント・ネビュラ)』は、一定時間が経過すれば自動的に消滅する時限スキルなのだ。

だから放っておけばいずれ霧が晴れるのは目に見えている。向こうの連中は、今はただ見当違いの毒パニックに陥っているだけに過ぎない。


「王子よ! 本当にそんな真似(雲を払うこと)ができるのですか!?」


「勿論だ! 俺の勘が正しければ……この暗黒雲とやらは、時間経過とともに自然と消える仕組みのはずだッ!」


「おおッ! だとしたら、この場で静かに立ち尽くして消えるのを待っていれば良いのですね!?」


「その通りだッ!」


大声を張り上げて絶妙に噛み合った意見交換をする二人。

どうやら無駄に勘だけは良いらしく、図らずも正しい攻略法へとたどり着いたようだ。


(……まあ、消えたら消えたでまた何度でも使えばいいだけの話なんだがな)


テンゴが心の中で呆れ混じりに呟いた、その時である。


(――シュンシュンシュンッ!!)


再び頭上から、空気を裂く飛剣の音が激しさを増して降り注ぎ始めた。


「よっと……『超新星の聖歌(ノヴァ・コラール)』――ッ!!」


即座に跳躍したチヒロが杖を振り上げ、重厚なハンマー状のエフェクトで襲いかかる飛剣を的確に叩き落としていく。

だが、飛剣の飛来音は止むどころか、次第にその数を増して密度を増していった。


すると次の瞬間――テンゴたちの防壁の向こう、黒い霧の奥から異様な叫びが上がった。


「ぐわぁぁぁッ!?」


(――ザクッ! ザクッ!!)


肉体に鋭利な刃が深々と突き刺さる、嫌な生々しい音が響き渡る。


「ん!? どうしたファルラーフ! 誰かにやられたのか!?」


ラトミール王子が焦燥感を露わにして声を張り上げた。

だが直後、さらに連続して不穏な衝撃音が黒い霧を満たした。


(――ザクザクザクッ!!)


「っぶへぇぇぇぇッ!?」


「な、なぜこんな……あがっ!?」


黒い霧の奥から響き渡った、敵二人の生々しい悲鳴。確実に『誰か』が彼らに直接攻撃を加えたという動かぬ証拠だ。


だが――テンゴの周囲を見渡せば、今やパーティーメンバー6人全員が勢揃いしている。

真っ先に突撃して引き返してきたルスランも、一旦姿を消して『静寂の暗黒星雲(サイレント・ネビュラ)』を吹き撒いてきたピローも、間違いなくこの防壁の中に留まっているのだ。


(……ということは、俺たちの攻撃じゃねえ。やっぱり『第三者』が存在する……!)


確信を深めたその瞬間、周囲の空気が異様な渦を巻き始めた。

ゴオオッ……と猛烈な風が吹き荒れ、白と黒の霧を荒々しく揺らす。そして――耳を刺すように響いてきたのは、単なる風の音だけではなかった。


(――シュシュシュシュシュシュッ……!!)


空気を鋭く切り裂く幾重もの風切り音。それは前後左右、上空に至るまで、全方位から隙間なく押し寄せる『飛剣の疾走音』だった。


(……そうか、これはヤバいぞ……!)


ピローが盾の向こうへ「黒音が消えて行く《ダークネス・フェードアウト》」を使い向こうまで行ったという事は、攻撃を食らわなかったという事だ。このスキルは消えていても攻撃を食らってしまう

のが痛い所だ。

テンゴの頭の中で、散らばっていた違和感のピースが一瞬で組み合わさる。

頭上から降り注いでいた無数の剣は、単に上から投げ落とされていたわけではない。

それは何者かが浮かして落としてきただけであって、今は幾十、幾百もの飛剣が、テンゴたちを取り囲むエリア全体を超高速で環状に旋回し続けていると言う事になる。


いわば、巨大な「刃の竜巻」と化した死の空間――。

暗闇の中で身動きを奪われたラトミール王子とファルラーフは、その超高速で旋回する刃の軌道へと自ら巻き込まれ、切り刻まれたのだ。


そう考えれば、二人が姿なき不意打ちを受けて深手を負った理由も、四方八方から鳴り響く不気味な音の正体も、すべて完璧に説明がついた。


(――キンキンキンッ!! ガンガンガンッ!!)


次の瞬間、テンゴが周囲に展開させている浮遊盾から、全方位にわたって激しい金属打擊音が鳴り響いた。


上空からの単発的な落下の音ではない。前後左右、全周を包み込む防壁のあらゆる面に、絶え間なく飛剣がぶつかり続けている音だ。やはりテンゴの推測通り、旋回する刃の竜巻が彼らの防御陣形そのものを完全に包囲・圧縮しにかかっているのだと考えるのが最も筋が通る。


「オイオイオイ、マジかよッ!? 俺が『黒音が消えて行く《ダークネス・フェードアウト》』で向こう側へ行った時は、こんな異常事態起きてなかったぞ!?」


吹き荒れる暴風と、盾を打つ苛烈な砕氷のような打擊音に押し潰されまいと、ピローが大声で叫んだ。


「向こうの二人は、この旋回網にそのまま巻き込まれたってことかッ!?」


耳を聾するほどの風切り音と金属音の嵐の中では、互いに喉がちぎれんばかりの大声を張り上げて言葉を交わすほかなかった。


全方位から迫り来る無数の飛剣――この絶体絶命の包囲網を力ずくで振り払う術は、テンゴの中にひとつしかなかった。


(――全方位から襲い来るってんなら、まとめて叩き落として粉砕するまでだッ!)


「みんな、ここは俺に任せろッ!」


テンゴは腹の底から叫ぶと、手にしていた扇子を一気になぎ払うようにして解き開いた。


「『銀河の旋回音《ギャラクシー・ターン・バッシュ》』――ッ!!」


力強い叫びとともに、テンゴの周囲に展開していた浮遊盾が、目にも留まらぬ超高速で旋回を始める。

暴風のごとき回転力を得た絶対防壁は、殺到する飛剣の群れを容赦なく弾き飛ばし、その強烈な遠心力と衝撃によって刃を叩き折っていった。


(――ガラガラガラッ! ボトボトボトッ!)


あらゆる方向から、破砕され折れ曲がってただの「鉄くず」と化した剣が、惨めに地面へと落下していく。


だが、敵の全方位襲撃は一度の撃滅だけでは止まらない。旋回する刃の嵐は、なおも途切れることなくテンゴたちの防壁へと殺到してくる。


「もう一回だ……『銀河の旋回音《ギャラクシー・ターン・バッシュ》』――ッ!!」


テンゴは間髪入れずに二度目のスキルを発動!

さらに速度を増した盾の高速回転が、次々と押し寄せる飛剣を片端から叩き割り、容赦なく鉄くずへと変えていく。


盾の連続旋回によって、周囲を覆っていた暴風の唸り声は少しずつその勢いを殺され始めていた。

それでもなお、敵は諦めず攻撃を重ねてくる。だが――盾を撃つ衝撃音は、先ほどに比べて明らかに半分以下にまで減っていた。


(――よし、効いてる! これでトドメだッ!!)


押し切れると確信したテンゴは、全身の力を込めて三度目となる扇子を力強く閃かせた。


「『銀河の旋回音《ギャラクシー・ターン・バッシュ》』――ッ!!!」


テンゴの怒涛の迎撃によって飛剣がことごとく叩き落とされると、周囲を覆っていた深い濃霧と『静寂の暗黒星雲(サイレント・ネビュラ)』が、引き潮のように次第に晴れ渡っていった。


ようやく確保された視界。周囲を見渡しても旋回する飛剣の影はなく、先ほどまで絶叫していたラトミール王子やファルラーフの気配すら綺麗に消え失せている。


「よし! これで視界は完全に確保したぞ!」


「みんな、反撃だ――ッ!!」


気勢を上げたテンゴだったが――威勢のいい声とは裏腹に、その身体はピタリと止まった。


ゆっくりと回転する扇子の盾――そのわずかな隙間から、何かがこちらをじっと凝視している『視線』を感じたのだ。


(なんだ……? 今まで感じていた不気味な違和感……あの第三者の視線かっ!?)


テンゴは息を呑み、盾の隙間から目を凝らした。

ふと視界に飛び込んできたのは、重厚な兜を深く被った……異様に巨大で丸い『何か』だった。


「なあ、みんな……あそこにデカい何かが居るのが見えたんだけど……」


困惑を隠せないテンゴの呟きに、仲間たちも怪訝そうな顔で盾の隙間に群がり、覗き込もうとする。


「今度は蜃気楼か?」


「ん? ただの幻覚じゃないか?」


「本当だね。霧が薄くなってきたとは言え、遠くて確認しづらいな……」


ルスランたちも半信半疑の様子で首をかしげている。

だが、周囲の飛剣という直接的な危険が去った以上、正体をあやふやなままにしておくわけにはいかない。


「いや、ちょっと待て。もう一度しっかり確認してみよう」


仲間たちが「うーん……」と気乗りしない声を上げるのを余所に、テンゴは手に持った扇子を前に差し出し、持ち上げるように操作した。


「よし、みんな、ちょっとだけ盾を開けるぞ」


(――スッ……)


テンゴの操作に応じ、扇状の盾が持ち上がって正面の視界が開ける。

そしてついに、その『異形の正体』が白日の下に晒された。


そこにいたのは――大地を押し割り、地面から直接生えるようにして聳え立つ、巨大なおじさんの顔だった。


首から下の身体など一切見当たらない。ただ10メートルはあろうかという規格外の巨顔が、重厚な兜を被り、地面からぬっと突き出てこちらをじっと見下ろしているのだ。


次の瞬間――その巨大な顔の口が、グワッと大きく開いた。


(――スゥゥゥゥ……ッ)


地面を揺らすような地鳴りとともに、周囲の空気を豪快に吸い込む、深く重い予備動作の音が響き渡る。


「………………やっぱり、閉じるか」


テンゴは一切の躊躇なく、滑らかな手つきで扇子を操作し、持ち上げた盾を即座に元の位置へと戻した。


(――ドオオオオオンッ!!)


盾が元通りに組み合わさった次の瞬間、耳を聾するような大爆破音が防壁を激しく揺らした。

地面から突き出た巨大な顔面から放たれた、文字通りの『ブレス(吐息攻撃)』が、テンゴの絶対防御へと真っ向から叩きつけられたのだ――!


(――ズズズ……ッ)


盾の外側で炸裂したブレスの余波が引いていくのを感じながら、テンゴはハッと息を吐き、周囲の5人へと視線を向けた。


「みんな……今のあいつ、ちゃんと確認できたか?」


防壁の中で生唾を飲み込む仲間たちに、目視できたかの確認を取る。


「ああ、見えたが……一体全体、あれは何なのだ?」


ルスランが困惑を隠せない様子で眉をひそめた。


「ねぇ、あれも何かの召喚魔法か何か……なのかな?」


チヒロが首をかしげながら、おそるおそる呟く。


「ありゃー何なんや……? ほんの一瞬やったから、よぅ見えんかったけど、まあ、今のは間髪入れずに盾を閉じて正解やったな」


ネルソンも冷や汗を拭いながら、テンゴの咄嗟の判断に胸を撫で下ろした。


地面からぬっと顔を出した10メートル級の異形に対し、防壁の内側では口々に驚きと困惑の感想が飛び交っていた。


「とりあえず、全員であれ(大頭)に一気に迫り直接叩く。周りの警戒は頼んだぞ」


テンゴの急な提案に、ルスランは困惑を隠せない表情を浮かべた。直前にあんな規格外のブレス攻撃を見せつけられた直後だ。『何か特別な秘策でもあるのか?』とでも言いたげな顔でテンゴを見つめている。


「うん、わかった!」


「あいよー」


「ああ、任せときーね!」


チヒロやネルソン、モモたちからは、迷いのない威勢のいい返事が上がった。


「……テンゴ、今度は一体何をするつもりなんだい?」


意を決したようにルスランが尋ねる。


「ん? ああ、俺の盾を5重に重ねて展開して、さっきのブレスを完璧に防ぎながら距離を詰める。まあ、他の惑星にいた頃は何度もやってた定番の戦術だ」


テンゴは何気なく答えたが、これは勿論、オンラインゲーム『ラニアケア・オン・ライン(LKO)』の攻略ノウハウである。


「……???」


頭の上にいくつも疑問符を浮かべるルスランを他所に、テンゴは一転して真剣な眼差しで全員を見回した。


「まあ、とにかく俺の周りから離れないでくれ。接近したら合図を出す。その瞬間に総員で一斉攻撃だ!」


「じゃあ始めるぞッ!」


気合を注入したテンゴは手中の扇子を豪快に一閃させ、自信に満ちちた声でスキルを唱えた。


「『五線譜の星層《スタッフ・ライン・ウォール》』――ッ!!」


テンゴが手に持った扇子を力強く前方へ差し出すと、周囲に浮遊展開していた盾が一斉に収束し、彼の目の前に幾重にも重なる「5重の多層防壁」となって展開された。

星のごとき輝きを帯びた防御層が五重に連なり、後ろに控えるグループメンバー全員をすっぽりと護り固める。


「よし、行くかッ!」


テンゴの合図とともに、全員で一気に大頭へ詰め寄ろうとした――まさにその瞬間だった。


(――スゥゥゥゥゥ……ッ!!)


盾の向こう側から、周囲の空気を丸ごと削ぎ落とすような重苦しい吐息の音が響き渡る。


(――ドガアアアアンッ!!)


迫ろうとした矢先、地面から突き出た大頭の口から放たれた強烈な『ブレス(吐息攻撃)』が、前進しようとした5重の盾へと真っ向からぶち当たった!


轟音とともに強烈な爆風と衝撃が防壁を激しく揺さぶるが、テンゴの『五線譜の星層《スタッフ・ライン・ウォール》』はビクともしない。1層目が衝撃を殺し、2層目が爆風を散らし、残る3層が後方の仲間たちを完璧に遮断していた。


大頭までの距離はおよそ40から50メートルほど。


「怯むな! このまま距離を詰めるぞッ!」


荒れ狂うブレスの直撃を重装甲の多層盾で防ぎ切りながら、テンゴたちは巨大な顔面を叩き潰すべく、一歩、また一歩と力強い足取りで歩みを進め始めた――。


着実に大頭との距離を詰めていく。


30メートル――。

20メートル――。

10メートル――。


怒涛のブレスを押し返し、一歩一歩確実に間合いを潰していく。

だが、テンゴ自身も盾が無傷で済んでいるわけではないことをしっかりと理解していた。

ブレスの直撃を正面から受け止めている1枚目の盾――その表面には、猛烈な負荷によって少しずつ細かなヒビが入り始めているのだ。確かな手応えとともに、耐久力がジワジワと削り取られていく。


(だが……問題ないッ!)


仮にこの1枚目が限界を迎えて砕け散ったとしても、後方にはまだ4枚の重厚な防壁が残っている。大頭の目と鼻の先まで肉薄できるのは確実だった。


ブレスの勢いが途切れた瞬間、あるいは至近距離まで詰め切ったその時――テンゴ以外の仲間が一斉に飛び出し、怒涛の猛攻を叩き込む。その必殺の瞬間を、テンゴは静かに狙い定めていた。


と、その時──耐えに耐えかねた一枚目の盾が遂に砕け散り、破片が地面へと転がった。

だが同時に、大頭のブレスもピタリと止む。


「今だ!総攻撃!」


最初に飛び出したのはネルソンだ。

「九天の雲・垂れ節(しだれぶし)!」

ネルソンの姿は視界に捉えられるものの、本体がどこから打っているのか見破れない変幻自在の技だ。目にも留まらぬ9連撃が敵を襲う。


『星葬を保持(ソステヌート・)する妥協(ベリアル・)なき鎖(バインド)』

ピローの構える赤いブレードから幾重もの鎖が湧き出し、敵を縛り上げる。


「雷天の(ライトニング・)瞬奏(スタッカート)!」

チヒロが杖を振り下ろすと出現した光のハンマーが敵を打ち据えた。直後、全身を雷光が駆け巡り、叩きつけるその直後、継続的なダメージを与えていく。


「ジェネシス・レイ・アンセム(創成音の聖紀矢)!」

モモが抱えるアザラシクッションの口が開き、解き放たれた聖なる光矢が敵を貫いた。


「ぐわあああああああ――ッ!!!」


4人の怒涛の大技をその身に真っ向から受け、大頭は凄まじい絶叫を周囲に響かせた。

だが――流石は10メートルもの巨躯を誇る異形。これほどの猛攻を叩き込まれてもなお、倒れ伏す気配はない。大頭の被っている兜が半壊した。


(――スゥゥゥゥゥ……ッ!)


それどころか大頭は、再び周囲の空気を豪快に吸い込み、二度目となるブレスを解き放とうと口を大きく開いたのだ。


(――しまっ……もう一発来るかッ!?)


緊迫が走ったその瞬間、一人の男が風を切って飛び出した。騎士ルスランだ!

ブレスが放たれるのが先か、あるいはルスランの突進が届くのが先か――間一髪の交錯!


「はあぁぁぁッ!!」


鋭い一閃とともに、ルスランの剣が大頭の無防備な『顎』へ真っ直ぐに突き刺さり、それと同時に剣が折れてしまった。


「のわあああああああああッ!??!?」


絶大な衝撃と激痛に、大頭は情けない叫び声を上げて悶絶! 溜め込んでいた空気が惨めに漏れ出し、寸前のところでブレス攻撃は完全に打ち消された。


「……ふぅ、間一髪だったな」


剣を引き抜いたルスランが身構え直す。

額を押さえるようにして身悶えする大頭の顔には、はっきりと「……もう勘弁してくれ」とでも言いたげな、隠しきれない疲弊と鬱陶しさが滲み出ていた。

しかし――それほどボロボロに追い詰められ、騎士の剣をへし折るほどのタフさを見せながらも、大頭はなおもその場に留まり、倒れることはなかった。


「おい、もう終わりか……!?」


テンゴは警戒を解かないまま、弱り切った大頭の至近距離まで足を進め、声をかけた。


すると、額を押さえて悶絶していた大頭が、重々しくその口を開いた。


「お主たち……強いな……。私も……もう少し強ければ……っ」


先ほどまでの荒々しさは消え去り、大頭の巨顔には哀愁と絶望に満ちた悲しげな色が浮かんでいた。消え入りそうな声で、自嘲気味に言葉を紡ぐ。


「……お主たちの勝ちだ。もう私を殺せ」


「な……ッ!?」


突然投げかけられた「殺せ」という言葉に、テンゴをはじめとする6人は一瞬息を呑み、激しく動揺した。あまりに予想外な敗北の受け入れ方だった。


「弟を殺された挙句……こんな……このような醜い姿に変えられた私には……もう生きていく価値などないッ!!」


大頭は涙すら浮かべんばかりの瞳で天を仰ぎ、慟哭のような悲痛な叫びを上げた。


「頼む……今すぐに私を殺してくれぇぇぇッ!!!」


「一体……どういうことなんだ?」


テンゴは驚きと困惑を隠せないまま、心配そうな眼差しで大頭を見つめた。


「ねぇ……一体何があったの……?」


チヒロもまた、傷ついた大頭の巨顔へおそるおそる近づき、気遣うように声をかける。


かつてこの大頭に何があったのか。弟を奪い、彼をこんな異形の姿に変え果てさせたのは一体誰の仕業なのか。そして、なぜこんな場所に佇んでいたのか――。

今はまだ何も分からない。だが、暴れていたはずの敵に向けるチヒロの瞳には、一切の敵意も恐怖もなく、ただ温かい慈愛だけが宿っていた。


「よかったら……私たちに話してみて? 私たちでよければ、きっと力になれるから」


チヒロが柔らかく微笑みかけると、テンゴやルスランたちも静かに大頭へ向かって頷いて見せた。


「優しいのだな……君たちは……。自分たちを殺そうと襲いかかってきた私のような者を……そこまで……」


大頭の大きな瞳から、ぽろりと一筋の涙が零れ落ちる。絶望で頑なになっていた心が、彼らの温もりによって解きほぐされていくように、彼は深く息を吐き出した。


「そうか……そこまで言ってくれるのなら、話そう……。あれは……つい先日のことだった……」


――数日前の夕方。日が差し込む戦場だった荒野


この地に突然、一人の男が現れた。

整えられた茶髪に、どこか胡散臭い笑みを浮かべた『ニコロ』と名乗る人物だ。


当時、騎士としてこの地にいた私と、同じ剣を携えた弟のチェルノモールは、その男と対峙していた。


「リュドミラ姫を拐って私の前に連れてこい。そうした暁には裕福な暮らしが手に入るぞ?」


ニコロは芝居がかった手つきで語りかけてきた。


「尚且つこの国が手に入った暁には、毎日ハーレムで裕福な暮らしができる。さらには力も貸そう……私は強いんだ、何しろ全宇宙で2番目だがね? どうだ? 私の計画、素晴らしいと思わないか? 乗らないかい、この計画に……?」


どこまでも軽薄で、欲望に塗れた誘い。ニコロは親しげにチェルノモールの肩に手を回そうとした。

だが、正義感の強いチェルノモールは、その手を容赦なく強く振り払った。


「嫌だ! 僕はそんな汚いことには手を貸さない!」


凛とした声で吐き捨て、ニコロを鋭く睨みつける。


「国に逆らうことになるし、何よりそんなものは反逆罪で追放だ。僕たちの答えはノーだね!」


きっぱりと誘いを断ち切ったチェルノモールの表情には、騎士としての誇りが満ち溢れていた。

しかし――その毅然とした態度こそが、悪魔のような男の逆鱗に触れてしまったのだ……。


「なら仕方ないな。あまり血は見たくなかったのだが……」


ニコロが呆れたように呟き、その手をかざした瞬間だった。

男の手元が眩い光を放ったかと思うと、次の瞬間、チェルノモールの身体が10メートル以上も弾き飛んでいた。


(――ガアアンッ!!)


惨烈な音を立てて叩きつけられたチェルノモールは、胸元から鮮血を流したまま動かなくなった。


「チェルノモールッ!! おい、しっかりしろ……チェルノモールッ!!」


私ははっと我に返り、なりふり構わず弟の元へと駆け寄った。

肩を強く揺さぶるが、何の反応もない。見開かれた瞳は光を失い、ぐったりと力なく横たわっている。目の前で起きた悪夢のような光景に、私の目から溢れ出る涙が止まらなかった。


「おい……チェルノモール……頼むから起きろよ……ッ!!」


叫び続けても、弟の唇が二度と動くことはなかった。冷たくなっていく肉親を抱きかかえ、私は怒りと悲しみに震える瞳で男を激しく睨みつけた。


「お前……! チェルノモールに何をしたッ!?」


「私の計画に乗らなかったから、吹き飛ばしただけだ」


ニコロは罪悪感の一片すら見せず、あまりにも淡々と宣った。たかがそんな身勝手な理由で、尊い人の命を奪っていい理由など地球上のどこにも存在しない。


「もう……君の弟は死んでいる。可哀そうにね……。……次は、君もこうなる番だ」


冷酷な宣告を受け、私は静かにチェルノモールの身体を地面へと横たえた。そしてすかさず自分の剣を抜き放ち、溢れ出る殺意を込めて男へと突きつける。


だが、ニコロは顎に手を当て、どこか楽しそうに考え込み始めた。


「いや、待てよ……やめておこう。君には……そうだな」


何か悪魔のようなアイデアを閃いたのか、男は不気味な笑みをその口元に浮かべた。


「そうだ! 君には強大な力を与えてあげよう! これからこの荒野にやってくる敵と戦ってもらうんだ」


「な……に……!?」


「この荒野に来る敵をすべて殲滅できたなら……チェルノモールの命を戻してあげよう。だが、もし敵を倒せなかったらどうなるか……分かっているね?」


男は不気味に目をくっきりと見開き、狂気に満ちた笑みで囁きかけてきた。


「どうだい……? この計画に『乗る』気はあるかな……!?」


怪しい光が男の手から溢れ出し、私の視界を真っ白に染め上げていく――。

意識が急速に遠のき、記憶が途切れたのは、まさにそこまでだった。


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・


「……覚えているのは、ここまでだ」


大頭は涙をポロポロと零しながら、悲痛な想いを絞り出した。


「その後の記憶は……気づいた時には、もうここにいた……。憎い……あの男が憎い……! 憎くてたまらんのだ……うぅ……ッ!! あの男の言葉通り、君たちを倒せば弟が生き返ると……そう信じるしかなかったんだ……ッ!」


自分の命よりも大切な弟を目の前で殺され、挙句の果てにこんな無情な姿へと変えられてしまった。2人の運命は、あの茶髪の男――ニコロによって無惨にも狂わされたのだ。あの男さえ現れなければ、兄弟仲良く幸せな人生を歩んでいたに違いない。


「そんな……あんまりだよ……ッ」


あまりにも残酷な真相に、チヒロは自分のことのように胸を痛め、ボロボロと涙を溢れさせた。周りの仲間たちも、そして気高き騎士ルスランでさえも目頭を熱くさせ、静かに涙を浮かべている。


悲しみに暮れるチヒロの側へ、テンゴがそっと寄り添った。


「その茶髪の男とやら……俺たちに任せてくれ! 必ず敵を打ってやる!!」


「うん……ッ! その茶髪の男は、必ず私たちが倒す! 約束するよ!! だから……もう泣かないで、笑顔でいよう……!」


チヒロが涙を拭い、力強い笑顔を向ける。テンゴたち6人は全員、大頭に向かって力強く頷いて見せた。


彼らの心には、すでに抑えきれない怒りの炎が燃え上がっていた。

リュドミラ姫の拉致、ファルラーフとラトミール王子の暗躍、そしてこの大頭と弟チェルノモールを襲った悲劇――すべての裏で糸を引く黒幕が、あの茶髪の男ニコロであることは間違いない。仲間たちの堪忍袋の緒は、すでに限界を迎えていた。


大頭は、自分に向けられた6人の瞳をじっと見つめた。そこには不安や怯えなど欠片もなく、希望と決意に満ちあふれた光が宿っている。


「……感謝する、君たちなら……あの男を倒せるかもしれない。頼んだぞ……私たちの仇を取ってくれ……ッ!」


「ああ! もちろんだ、必ず倒す!!」


涙を拭ったルスランが、力強く応える。

大頭はそのルスランの姿を――そして彼が手に持つ『折れた剣の柄』を目にして、ハッと何かを思い出したように声を上げた。


「……おお、そうだ! 君にひとつ、託したい武器があるのだ。他の者たちは立派な武器を持っているが……君の剣は先ほど折れてしまったろう?」


テンゴたちの視線が一斉にルスランへと集まる。大頭はそう言いながら、自身のすぐ隣の地面へと視線を落とした。


「そこに刺さっている剣があるはずだ。持っていけ」


指示された場所へ歩み寄ったルスランは、荒野の地に深々と突き立てられた一本の刀身を見つけ出し、一気に引き抜いた。ズバァンッと鋭い金属音が響き、壮絶な覇気が解き放たれる。


「その剣の名は――『運命を断ち切る剣』だ!!」


手渡された名剣の重みに、ルスランは固い決意を込めて頷いた。

その瞬間――あれほど荒野を重く覆い尽くしていた濃霧が嘘のように晴れ渡り、大頭の佇む場所へ、温かな太陽の光が優しく差し込んでいった。




◆◆◆◆◆◆

  スキル紹介


ダークメイジ 「静寂の暗黒星雲(サイレント・ネビュラ)」

200MP(マジックポイント)を使用し発動できる。

自身の周囲半径5mを黒い霧で覆う。

持続時間:3分

*再使用待機時間(クールタイム)なし


サムライ 「九天の雲・垂れ節(しだれぶし)!」

天から垂れ下がる雲は見えるが掴めない、儚さは音色になる

200MP(マジックポイント)使用し発動できる。

斬撃を繰り出す。本人は既に残像になっており何処にいるかわからない。

最大9体の連撃を繰り出す。


ガーディアン 『五線譜の星層《スタッフ・ライン・ウォール》』

「五 音 の(ペンタトニック・) 防 星(シールド)」で召喚した術者の盾を5重層の盾で並べ置く。

再使用待機時間(クールタイム)なし

MP(マジックポイント)400使用し発動できる。





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