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第8話。ぱられるわぁるど☆②
きつね
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。みんな窮屈そうな格好して朝からどこ行くのお?」
きつねが指さす方向には通勤の為、最寄りの駅に向かうサラリーマンやOLたちの姿で溢れかえっていた。
去吉
「そうか、こっちの世界では今、朝なんだね。てか、ぴゅーん。ひっきー兄弟や、他の人たちは僕らの姿は見えてないの?」
悪魔
「うん、ぼくが見えないように電源オフにしてるからね。」
去吉
「電源オフ?」
悪魔
「うん。スイッチを切ればぼくらの姿は彼らには見えないってわけ。もう一人の君のいる並行世界で君がもう一人いたら変でしょう?」
去吉
「あ、そっか。あの子たち、ひっきー兄弟はとっても礼儀正しいからさ、僕の姿を見たはずなのに挨拶もしてくれないから不思議に思ったんだ。」
悪魔
「うん。彼らはいい子だよ。それは間違いない。それに挨拶ってのはいちばん人として大事なことなんだ、悪魔としてもね。
まぁ、そんなことより去吉くん。今はこの世界に集中しようぜ?」
去吉
「あ、ごめん。」
さっちゃん
「あれはね、きつねちゃん。みんなお仕事に行くためにあんな格好をしているんだよ。」
きつねちゃん
「お仕事?なに、それ?おいしいの?」




