第6話。もしも僕が別の生き方をしたら
悪魔
「君、自分の魅力を活かせないってのはつらいもんだぜ?例えば髪の短いのが似合うようなタイプは短くていいわけだよ。
だけど、君。君はぷぷぷぷ。その短い髪は君らしくないな。さっきも言った通り、君の魅力を半減させてしまっている。
正直、もったいないんだよね。別の人生があるというのに。ぼくは時間旅行や別の未来に行くこともできるんだけど、よかったら、君が髪を伸ばしたらどうなるか、別の世界をちょっと覗きに行ってみるかい?』
去吉
『え?そんなことができるの?すごいなぁ、でもなんか怖いな。』
悪魔
『悪魔にとっちゃ簡単だよ。怖くないよ、一瞬だから。さぁ、どうするの、行くの?行かないの?さっきも言ったけど次がつかえてるんだよ、次が。』
去吉
『こっちの世界に戻ってこれるの?』
悪魔
『もちろんだよ。それに最初に言った通り、ぼくの目的は君が、ぼくと契約を交わすかどうかなんだ。君はぼくから生活費の15万円を貰い、一生働かなくてもいい代わりに永遠の孤独を君が受け入れるかどうか、だ。その契約がぼくのいちばんの目的だからね。これはぼくの力を示すためのお試し、サービスだと思っていいよ。』
去吉
『うーん、わかった。ぢゃあ、僕の別の未来というのをちょっと見させてもらおうかな。』
悪魔
『OK!君がもしも今とは違う別の生き方をしていたらどうなるか、君のもう1つの未来を見せてあげよう。
それじゃあ、ぼくを君の頭の上に乗せてくれるかな?』
去吉
『頭に?』
僕はぴゅーんという名の悪魔を自分の頭の上に乗せた。
悪魔といっても立っている状態でも50㎝ぐらいしか身長のない彼は、動かなければ縫いぐるみと間違えられる可愛い姿をしているのだ、このぴゅーんという悪魔は。
悪魔
『よし、ぢゃあいくよ。出発だ、君のもう1つの未来へ!』
その瞬間、闇と光が一点に集まって僕はそれに包まれた。
去吉
『きれいだなぁ、なんて幻想的なんだ!』
光の粒の中を僕とぴゅーんは猛スピードで移動していた。




