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39 精霊という存在。

忙しいのと体調不良により更新が遅れました。申し訳ないです。

今後も更新頻度が少し落ちると思いますが最低でも三日に一回は更新していこうと思います。

紫苑の元に行く少し前……


全くこの人達も愚かね。この学園の警備が緩い訳ないじゃない。仮にも名家が通ってる学園なのよ?


昨日から不審者の侵入には気付いていたわ。だから、学園の警備を取り仕切っている玄武家にわざわざ連絡をして紫苑が狙われてた時だけ、警備隊の人には手を出さないようにして貰ったわ。それに、多くの人に存在がバレると情報の統制が面倒くさい。


でも、コサキ達には話しておいた方が良かったかしら。泣きそうな声で携帯に電話がかかってきたのには少し罪悪感を感じたわ。


けれど、私は紫苑に成長して欲しいと思うの。紫苑は良い意味でも悪い意味でも、人の心の機微に疎いのよね。これからもコサキ達と関わっていくのなら絶対に必要になってくるわ。


今日の出来事は紫苑に人の負の感情を分かって貰う良い機会だと思っていたけれど、これはダメね。相手の行動理由を全然理解してないわ。後、女の子なんだからせめて最低限の羞恥心だけは持って欲しい所だわ。


もしかして、紫苑に羞恥心が無いのはあの世界で昔から頻繁に私がひん剥いてたのが原因だったりして……深くは考えないようにしよう。


裸を見られても動じないけれど、流石に見も知らぬ人に肌を触られるのは嫌だったみたいね。一瞬、加減を間違えて相手をぴちゅんするかと思ったら、そんな事にはならなかった。まぁやってしまっても何の問題無いのだけれど。あぁ、紫苑の綺麗な脚でそんな物蹴ったらダメよ、穢れるわ。教えたの私だけどさ。


もうこれ以上は時間の無駄なので、紫苑の元に転移しましょう。お母様達に教えて貰っておいて良かったわ。私の場合1度に1人しか転移させられないけどね。



ふぅ、危ない所だったわ。紫苑たらいきなり逃げようとするんだもの。


「まさか見てた?」


ぎくぅ、やっぱりバレてたかしら?


「み、見てないわ。」


あぁ、ジト目で見られてる。紫苑可愛い。おっといけない誤魔化さなくっちゃ。


「後はお姉ちゃんに任せて、紫苑は先に戻ってなさい。」


「分かった。また後でね。」


渋々といった感じからすると、嘘がバレたみたいね。後で機嫌なおして貰わないと。


それでも、これから起こる事は紫苑には見せられないから仕方ないわ。


紫苑は私があまり怒ってない様に見えてたと思うけど、私は最初からこの人達を許す気など毛頭無い。紫苑と違って私は激情家なのよ。


未だに呆けている愚か者に自分達が誰に手を出したか何か知って貰わないと、後悔と共にね。


「一体何がどうなってやがる!俺は夢でも見ているのか?」

「あ、貴方どうやって此処が分かったの?!」


「そんな事どうでもいいわ。それよりも、よくも私の可愛い可愛い紫苑に手を出してくれたわね。」


「はっ!貴方の様なただの一般人1人で何か出来ると思ってるの?」


「そうね。こんな事が出来るわ。」


そう言って指を鳴らすと、地面から木の根がまるで意思を持ったかのように男の手足に絡まり地面に縛りつけた。


「はっ?」

「なんだこれは!くそ、取れねえ。」


「黙りなさい。」


「―――ッッ!」


何かに気付いたのか口をパクパクさせて訴えようとしているが全く声が聞こえない。そして段々と顔色を悪くさせてそのまま気絶した。


「な、何が……」


「あら? 貴方には分からないのかしら?」


力を使うと大抵の人は私達が精霊って気付くはずなのにね。横の男は気付いたみたいだけど急に()()が吸えなくなればそれどころじゃないでしょうけど。


「なら教えてあげるわ。貴方の目の前にいる存在が何なのか。」



私の名前は服部静香(はっとりしずか)、この学園の特別警備隊の隊長を務めている。何時ものように間抜けを始末しに行こうとした時に、仲間の無線ではなく携帯に電話がかかってきた。かかってきた番号を確認しわずかに緊張しながら通話ボタンを押す。


「はい、こちら特別警備隊隊長服部静香です。いかがなさいましたか玄武様。」

「お前と信頼できる部下数名で事後処理にあたれ。そこで見たことは他言無用だ。」


それだけ言われて電話が切れてしまった。あぁ、一瞬の事だったのに緊張した。

それにしても信頼できる部下数名で事後処理と過言無用か、一体どういうことだろう。だが従うしかあるまい。


「今監視についている人を撤退させて。私と他数名で対処するわ。」

「しかし、宜しいのでしょうか?」

「えぇ、構わないわ。玄武様のお達しよ。」

「了解しました。」


いざとなればすぐに助けに行けるようにしておこう、そんな事を思っていたのが間違いだった。


彼女がその場に現れた瞬間から私は体の震えが止まらなかった。理由は分からないけど本能が訴えている。今すぐここから逃げ出せと。必死にその本能を理性で押し込めていると自分の吐く息が白い事に気付いた。一体何がと辺りを見渡すと周りはいつの間にか雪景色に変わっており自分の目を疑った。けれど肌を刺すような寒さが現実だと教えてくれた。


しまった! 周りに気を取られすぎて対象から目を離してしまった。彼女はどうなった……


慌てて彼女を確認して理解してしまった、彼女は精霊様だ。それも玄武様以上に圧倒的上位の存在。いともたやすくその場の環境そのものを変えてしまうほどの力を持った精霊、それは御伽噺に出てくるーーー



「あらら、まさか途中で気絶するなんてずるいわ。まだまだこれからなのに。」


まぁいいかしら。丁度事後処理してくれる人も到着したみたいだし。数人は腰を抜かしているようだけどどうにかするでしょ。はぁ、不完全燃焼だわ。


十万字達成。

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