33 合宿1日目
書きかけの小説が消え去った……
遅くなりましたが何とか更新出来ました。
皆んなで昼食を食べていると先生から今後の予定が告げられた。
「そのままで聞いてくれ。この後の事だが、予定通りクラス対抗スポーツ戦を行うので、それぞれ体操服に着替え集合すること。飲み物やタオルはこちらが用意して置くので、特に持ってくるものはない。以上だ。」
確か栞には優勝したクラスには賞品として学食の食券が支給されるみたい。これは嬉しいな。
デザートのケーキを食べながら、そんな事を考えているとコサキの様子が少し変だった。
「そうだった。この後バレーだったね……」
「女子は室内でバレーボールで、男子が外でサッカーだったか?」
「そうそう。久しぶりのバレーだよ、楽しみい。」
「コサキがへんにゃりしてる。」
さっきまでスイーツを食べてて元気だった耳と尻尾が力無く垂れてるよ。
「あー、コサキは昔から球技が壊滅的なんだよなぁ。」
「そうなの?」
猫だから球遊びは好きかと思ったのに。
「私は好きなのにボールが私の事を嫌いなの。だから仕方ないの。」
「あはは、私がいつもフォローしてたもんね。」
「エリはスポーツ好きだよな。だけど、指の怪我だけは気をつけろよ、仕事に支障出たら困るだろ。」
「そこら辺はちゃんと考えてるよ。でも、心配してくれありがとう、ケン。」
「お前はいつも猪突猛進だからな、注意しとかないと心配なんだよ。」
「ふふ、ケンさんはサエリさんのお兄さんみたいですね。」
僕に兄がいたらどんな感じなんだろう。そういやこの前、悠人さんと携帯で連絡してたら一度でいいからお兄ちゃんと呼ばれたかったと愚痴ってたなぁ。
確か顎を軽く引いて上目遣いになるように意識して、両手をグーにして顎の下に置いて、首を傾げながらの
「ケンお兄ちゃん?」
「ぐっ、ゴホゴホ。」
ケンが咽せちゃった。
「紫苑? 何処でそんなポーズ覚えたの??」
「悠人さんに教えて貰った。」
「へぇ、そうなの。可愛いくていいけど、私にだけにお願いね。」
「何で?」
「何でも。」
「んー、分かった。」
「はぁ、急に変な事言うなよな。もう妹はいらないっての。」
「全く、君達は見ていて飽きないね。」
それは褒めてるのかな?
「雲雀様、僕は妹でも弟でもどっちにでもなれますよ?」
「と、おい。そろそろ時間じゃねえのか?」
「本当だね。じゃ、何かあったら携帯に連絡してね。」
「了解した。」
「ばいばーい。」
ケン達と別れて自室に帰る。キャリーバックの中の体操服を取り出して、制服を脱いで下着姿で待機しておく。
「何で紫苑ちゃんは下着のまま待機してるの?」
「これは必要な事。」
「うん? どゆこと?」
「はーい、お着替えしましょうね。」
「あ、そゆこと。」
前だったらサエリに下着姿を見たら変態性を発揮して近づいてきたけど、精霊とばれてからはとても大人しくなったものだ。
「はわぁ、なんだかいけない場面を見てる気分になりますぅ。」
「いや、実際もっと凄いっ事なんてしてないよね!」
あー、姉さんに睨まれてる。
「うふふ、英断よ。」
「怖い怖い! 言わないからその笑顔やめてぇ。」
「エリちゃん何を知ってるの……」
体操着に着替え終わってホテル横の施設に向かう。ホテルの周りにはスポーツ系の施設が充実している他、島を観光しながらサイクリングなどの催し物まであるみたい。
室内競技場につくとクラス対抗戦なのでそれぞれのクラスに戻っていった。場合によっては姉さんと敵同士になるのか。だけど、賞品の食券がかかっているので負けられない。
「みんな集まったわね。ここに書いてあるトーナメント表通りに進行していくから覚えておいてね。」
クラス女の子は全員で18人で全試合が4回しかないので、体力の少ない人でも大丈夫かな。それに選手の交代の制限が設けられてないのでカバーしやすくなっている。
そうして始まったバレーは順調に勝ち進んでいた。というのも僕のクラスにはバレーの特待生がいるのでその人のワンマンプレイで勝っているようなものだけど。
コサキは始まって早々に顔面レシーブと軽度突き指により見学になっていた。僕は身長が低いので攻撃のたびに毎回高くジャンプしていたのを見ていたクラスの人が、攻撃の度に僕にボールを集めるようになってしまったので面倒くさくなり、体力がなくなったふりをして途中からコサキと一緒に見学していた。
「ついに決勝まで来ちゃったね。」
「相手は姉さんのクラスか。」
「凄いよね。ゆりちゃんの攻撃が決まるたびに歓声が上がってたよ。」
やはり姉さんが勝ち上がってきたか。なら僕もサボっていられないや。
「それでは決勝戦を開始する。選手は集まってください。」
「ふっふっふ、紫苑ちゃんが相手でも勝っちゃうよー。」
「一緒に楽しみましょう紫苑。」
「食券のためにサエリには犠牲になったもらう。」
「ちょ、不穏な事言わないでよ。」
「言い残す言葉はそれだけ?」
「ひぃぃ。」
笛の合図と共に試合が始まった。僕のメンバーには特待生がいるけど正直姉さんには敵わないだろう。仕方ないけど僕も本気でやろう。
最初のサーブは姉さんからだ。
「あれはまさか。」
姉さんはコートの離れたところからボール上に投げて打つジャンプサーブをしてきた。そして放たれたボールは誰にも触れることはなくコートに落ちていった。少しの静寂があったのち周りから大きな歓声が上がった。
「うそぉ。」
「あんなの誰も取れないよ……」
僕のチームメンバーである特待生の人もこれには厳しい顔していた。それに反してサーブしてないサエリが勝ち誇った様なドヤ顔をしていた。ムカつく。
「これは勝ったようなものだね。さぁ、やっちゃえゆりちゃん。」
「まだ分からないわよ。紫苑が珍しくやる気満々みたいだし。」
そうしてもう一度姉さんのサーブが来る。だけど今度は簡単に決めさせないよっと。
「レシーブされた!?」
「あの子確かゆり様の妹様よ。」
「姉妹揃って美しいわぁ。」
完璧にボールの勢いを殺したレシーブをしてこちらの攻撃になる。上がったボールを特待生の人がブロックを華麗にかわして同点となる。
「ね、言ったでしょ?」
「そ、そうだね。」
激しい勝負の末、僕たちのチームは負けてしまった。いい所まで行ったんだけどなぁ。
「これにてクラス対抗バレーを終了とする。夕食までの間は自由時間だ。ホテル内は私服で構わないが外出する時は必ず制服を着用する事を忘れるな。後は、部屋の風呂で汗を流すのもいいし、ホテルをうろついてもいいが時間を守って行動しろよ。」
「「「はい。」」」
「では解散。」
夕食までどうしようかな?
タイトルは思案中なのでころころ変わるかもしれません。




