29 授業始まりました。
ブックマークありがとうございます。
今日も少し早めの投稿です。
入学式、身体検査、体力測定と行事が立て続けにあったけど、ようやく通常の授業が始まった。 僕的には昼までに授業が終わるのは大歓迎なんだけどな。
普通の授業も始まって1週間ぐらい経ったので、学校に行くのも慣れたものだ。それに最近携帯も使えるようになったのだ。
毎日コサキ達から携帯に連絡が来るから、ちまちまと慣れない手つきで返信を送っていた。そうしたら、いつのまにか使えるようになっていた。僕って天才かも。
毎日返信を返すのは面倒くさいけど、コサキ達と話のは楽しいし勉強になる。今日も朝のおはようから始まり、授業に必要なものや宿題をやったかなどが送られて来る。
正直言ってうざい。それにコサキもエリも同じこと言ってくるし、冬香ちゃんに至っては何言ってるか分かんない。
ゲーム? の事を語ってるんだと思うんだけど、専門用語が多すぎてもはや暗号である。ゲームをやっている時に話かけたのが不味かった。
そんな感じで、今日も姉さんと電車に揺られながら登校中である。
「さっきから携帯をずっと眺めてるけど、どうかしたの?」
「また、冬香の語りが始まったから放置中。」
「あの子、自分の好きな物になると人が変わるわよね。」
「放置が安定。下手に返すとやぶ蛇になる。」
「そうなの。私にはそう言うの送って来ないから分からないわ。」
「僕だけなのか。」
トウカちゃんにやめて欲しいとは言えないしなぁ。言ったら絶対に狐耳がへんにょりするはず。あのぷりちーな耳と尻尾に元気が無くなるのは嫌だからな。
「姉さんには誰から連絡来る?」
「私? 私は皆んなから色々来るわよ。最近は女性陣からよく相談されるわ。」
「そうなんだ。」
「彼女達も色々と悩みがあるみたいなのよ。恋っていいわね。」
「恋?」
「そう恋。」
恋か、僕にはまだ分かんないなぁ。どう言う感情なんだろう? 文献で見てもいまいち理解出来なかった。
「誰が恋してるの?」
「うふふ、それは内緒。」
「むぅ。」
「これは紫苑が自分で考え欲しいわ。」
「そう。」
自分で、か。分かるまで時間がかかりそうだな。とりあえず総当たりで皆んなに聞いてみるか。
「あ、他人に聞くのダメよ。」
「ちぃ、了解。」
これは僕にはとって難題になりそうだ。
◇
教室に着くとコサキ達はまだ来ていなかった。席は自由だったが、皆んな同じ場所に座るためにほぼ固定になっている。
僕の席は窓際の1番後ろで、隠れて寝るには良い場所だ。前の席には雲雀が座っていて右にはコサキ、右上にはマモルが僕を囲うように座っている。
「御機嫌よう、紫苑君。」
「おは。」
雲雀は相変わらず、いつ見ても女の子にしか見えない。前に強硬手段で触ろうとしたらマモルに全力で止められたので、まだ確認できてない。ついでに怒られたので諦めた。
まぁ、マモルが忘れた頃にまた試してみよう。このミッションは気長に行くとする。
「今日も放課後あの部屋に遊びに来るのかい?」
「暇だから行く。」
「そうかい。私も今日は用事がないから、一緒してもいいかい?」
「おっけー。」
最近放課後はあの部屋に遊びに行っている。あの部屋の正式名称は日本文化研究結社憩いの会という意味不明なかつ長いので、知っている人にはあの部屋で大体伝わる。
結果コサキ達は皆んな部活動に入ったみたい。コサキは手芸部、エリは服飾部、マモルは調理部、ケンは模型部にとそれぞれ所属している。雲雀は確か演劇部に所属してたはずだ。後知っているのは冬香ちゃんだけで、eスポーツ部に入ってたはずだ。
僕はランダムに皆んなの部活にお邪魔しているか、あの部屋に行って姉さんが終わるのを待ちながら寛いでいるかの二択だ。
姉さんは何と生徒会に入ったのだ。なんでも僕の為に学校での地位を確立したいとかなんとか。あの白髪め、姉さんに何を吹き込みやがった。騙しているなら許さんぞ。
雲雀と話ていると登校してきたコサキ達と合流して、他愛もないやり取りをしていく。
「ホームルーム始めるから席につけー。」
「今日はお前らに重要なプリントを配るから、よく聞いておけよ。」
回ってきたプリントを確認すると、1年生の合同合宿のお知らせについてだった。
「よし皆んな貰ったな。じゃ、説明するぞ。プリントにも書いてあるように4月の末に1年生だけで、合同合宿を行う。場所はこの学校が保有している島に2泊3日の予定だ。」
「この学校島なんて持ってたのかよ。」
「流石は猫柳高校、俺たちの想像の上を行ってるぜ。」
「島で何するのー?」
「そこら辺はプリントに記載してあるからよく読んでれ。それと今回はグループワークがあるから5人〜6人のグループを作ってくれよな。期間はまだあるからゆっくり決めてくれ。」
グループなら僕とコサキとマモルに雲雀で4人だな。後1人か2人入れないと行けないのか。
「紫苑ちゃん一緒のグループになろう。」
「もち。」
「雲雀もどうだ?」
「喜んで参加させて貰うよ。」
「これで4人揃ったね。」
「後誰を誘うか。」
「それなら僕に当てがあるんだけど、任せてくれないかい?」
「ならば任せた。」
「了解だよ。」
取り巻きが居なくなってからの雲雀はクラスで人気者だからな。誰かいい人を見つけてくれるだろう。
ホームルームが終わり1限の授業が始まる。ふわぁ、お休みなさい。お昼になったら教えてね。
新モブの予感




