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閑話3

今日も閑話です。次の更新は本編の予定です。

[紫苑達が帰宅した後の名家の一コマ]


「さて、部外者もいなくなった事だし、会議をしようか。」


白雪ゆりちゃんか、面白いね。僕の瞳で見通せない人なんて白虎様を除いて誰もいなかったのに。もしかして人ではないのかな?


妹の紫苑ちゃんも同様に見通せなかったけど、彼女は大丈夫だろう。邪な感情は全く感じなかった。


「やっとか。いつものお前なら言葉でねじ伏せて追い払っていたはずなんだがな。」


「人聞きの悪いことを言わないでよ。」


「確かに、虎徹さんはニコニコしながらえげつい事をやってるしなぁ。」


「それも相手に一言も反論させずにね。恐ろしいよ。」


「はぅ。いつもは怖いけど今日は違ったです。」


「皆んなのイメージはそんな感じなの?」


「「「うん。」」」


「はぁ。全く君達は酷いじゃないか。僕はただ話ているだけなのに。」


(周りから見てたらあれはもはや脅しているとしか見えん。)

(玄一さんもそう思いますよね。)

(あの瞳に嘘はつけないからね。尋問されている気になるよ。)


「ほら、内緒話してないで始めるよ。」


「今日の会議も昨日と同じか?」


「そうだね。これは僕等にとって大事な事だよ。」


そうこの会議は重要だ。この高校生という時間を逃すともう無理だろう。


「だよなぁ。このままだとこの学校に来た意味が無いからな。」


「まだ始まったばかりだし、焦らなくても大丈夫じゃないのかい?」


「俺様には冬香がいるからな、他にはいらん。」


「ひゃうぅ。」


「あらら、また冬香ちゃんがショートしちゃったじゃないか。」


「玄一が責任持って直しといて。あ、ここでやらないであっちのソファーでよろしくね。」


目に毒だからね。というか友達のラブシーンを見たい人はいないだろう。


「ほら、行くぞ。」


「へ、はひ。」


「玄一さんはいいよなぁ。冬香ちゃんがいて。」


「何だい嫉妬しているのかい? 君も可愛い所があるんだね。」


「うるせぇ。雲雀だって羨ましいくせに。」


「そうさ、僕はいつだって同性にしか告白されないのさ……」


「……なんかすまん。」


雲雀が女生徒の格好をしているのには理由があるけど、その話は僕が言う事ではないかな。非常にプライベートな話になるからね。


僕達には身体的特徴を持たない代わりに、それぞれ特殊な能力を持っている。これは比喩とかでは無く紛れもない力だ。


僕にとってはこの瞳だ。この瞳は真実を見通す、僕にとって嘘偽りは意味をなさない。それによって余計な苦労しているんだけどね。


この学園には様々な人が色々な思惑を持ってやってくる。無二の友人を作りに来た者に玉の輿を狙う者、部活に励む者等々。その中でも僕ら名家は恰好の的だろう。


自分の私利私欲を満たすためだけに僕らに近づいて来る人はごまんといた。だが僕の眼を誤魔化すことは誰にも不可能だった。


だけどそれは今日までの話。新入生代表の白雪ゆりちゃん、僕は君の事をもっとよく知りたい。こんなに他人に興味を持った事なんて生まれて初めてだ。


それに一緒にいたメンバーも良い人達だ。僕達も少し混ぜて欲しいな。


「時間が勿体ないから、玄一を除いて僕等だけで先に始めるかな。」




[とある男子高校生の追憶]


やっと待ちに待った入学式だ。高校に合格してからというもの、先生には褒められるわ親には感謝されるわで色々あったな。


送られて来た学ランに袖を通して、一緒に合格した親友と待ち合わせをした場合に向かう。


しっかしあれだな。この学ラン派手じゃないか? 白ランなんてイケメンにしか似合わないっての。使われている布も高そうだし金持ち学校はやっぱり違うな。


「お、いたいた。ぶはっ、お前にその学ランは似合わねーな。」


「お前も人の事言えねー。」


お互いに軽口を交わしながら電車に乗る。


「見られてるな、俺達。」


「それは仕方ないぜ。なんせ猫柳高校の制服だからな。」


「お、あっちの女子高生と目があった。」


「なんだ? 俺達モテモテか?」


ありえねぇー、でももしかしたらモテ期が到来したか? 中学時代は勉強ばっかりで碌な青春を送ってこなかったからなぁ。


それで受験の時に見たあの子と恋人同士になったりして。


「何惚けてんだよ。次乗り換えだぞ。」


「惚けてねぇよ。」


電車を乗り換えるとそこには同じ制服を着た生徒で溢れていた。


「まじかよ。一体何人いるんだよ。」


「パンフレットによれば毎年1000人近くいるらしいぞ。」


「はー、全国から集まるとは聞いていたが多いな。」


「その全国の勉強、スポーツに特化したやつばかり集まる高校に通うんだよなぁ、俺達。」


「やべぇな。合格した後に少し勉強サボってたけど、置いてかれないようにしなきゃな。」


「あぁ、互いに頑張ろぜ。」


電車を降りて徒歩で学校に向かう。商店街から続く道も生徒で溢れている。それにイケメンや美少女の割合高くないか? 制服に着られてる様な奴が全然いない。


こんなので俺モテるのか? ……無理だな。


馬鹿でかい学校に着いて、馬鹿でかい講堂で入学式が行われた。親友の思ってた通り、あの子も入学式にいた。ただし新入生代表として。皆んなが注目する中で堂々と挨拶を述べる姿に誰しもが見惚れていた。かくゆう俺も見惚れていた。


これは競争率高そうだな。しかし諦めないぞ。俺の華やかな高校生活は始まったばかりだ。


昨日二回更新したから、ギリギリ毎日投稿継続かな?

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