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閑話2

本日二回目の投稿になります。こちらは閑話ですので、本編の28話を見てない人はそちらも忘れずに。


入学式後のマモル家の料亭の1コマと後日談


子供たちが別の場所で食事している間、大人組はお酒を飲んで会話が弾んでいた。世話焼きの性格が同じの堅心の父親である総悟が代表で菫達と会話していた。


「まさか精霊様だったとは驚きました。」


「それは誰だって驚くだろう。急に訪問してすまなかった。」


「いえいえ、顔をあげてください。私達はどんな形であれ、精霊様とこうしてお会いできているだけで末代まで自慢できますよ。」


「そうか。私良ければ色々と話してやろう。」


「私もー。最初は紫苑ちゃん達のために来たんだけどー、心配なさそうだからねー。素敵な子供たちで良かったー。」


「素敵だなんて、ありがとうございます。」


「皆は知り合ってから長いのか? 随分と親しい間柄のようにみえるが。」


「そうですねぇ、こいつらとは腐れ縁でしてね。中学校の時からなんですよ。」


「がはは、そうだな。皆、猫柳中学校から高校、大学まで一緒だったな。」


「うふふ、懐かしいですね。」


「でもまさか、全員がこうして丸く収まるとは思ってなかったですよ。」


大人組には日本酒が振る舞われていたために皆どんどん饒舌になっていった。


「あの時は男3人で誰が茜さんと付き合うかで、争っていたものですよ。私を除いた、総悟、樹、隆でよく揉めてましたね。」


「お恥ずかしい。若気の至りだよ。」


そうやって皆の馴れ初めの話では盛り上がっていた所に、紫苑が紗衣里を連れて乱入しためにお酒の回った両親に捕まって怒られている涙目の紗衣里を横目にお酒を奪取していくのだった。



紫苑様とゆり様を先に連れ帰ってしまったので、私はお土産を手渡し急いで帰路に着く。紫苑様の酔った姿を是非とも記録に収めなけば。


「ただいま戻りました。紫苑様の様子はどうですか?」


「お帰り薫子、今さっき1階の大きいベットにゆりと一緒に放り込んでおいた。」


「そうですか。」


「紫苑達の様子は私が見ておくから、ゆっくりと風呂でも入ってきたらどうだ?」


「そう、ですね。では失礼します。」


私の寝室にお二人がいるのですか、ならばここは一旦様子見ですね。寝室に隠しカメラをつけておいて正解でした、お風呂につかりながらお二人の様子でも確認しましょう。


ふう、さてと。タブレットを起動させて様子でも見ますか。うーん、暗くてよく見えませんね、ベットの上に座って抱き合うようにキス? でもしているのでしょうか。ゆり様の後ろ姿だけではよく分かりません。それに音声までは聞くことができないのは痛いですね。やはりもっと高性能なカメラを配置するべきでした。悔やまれます。


ん? 今更ながら気づきましたが紫苑様はゆり様に比べて身長が小さいので、普通に正面から抱き合っていたら、ゆり様が覆いかぶさっているような形になるはずです。そうなっていないところを見るに紫苑様が大きくなられた? それともゆり様が小さくなられたかのどちらかでしょうか。


おっと、考え事をしているうちに紫苑様がゆり様を押し倒している! これはお風呂に入っている場合ではありません。今すぐに確認しに行かなければ。でもその前に鼻血を止めなければ、長湯はいけませんね。


「お、上がったな。ならば次は私達が入るか、牡丹いくぞ。」


「はーい。うふふ、菫ちゃんと一緒にお風呂ー。」


「いってらっしゃいませ。」


丁度いいタイミングでお二人がお風呂に向かわれました。これで当分の間大丈夫でしょう。後でばれてもお二人には、お酒を飲んだ紫苑様のお体を心配したと言っておけば大丈夫でしょう。


寝室の前につくと緊張してきました。何せ2人の逢瀬を邪魔する事になりますから、それなりの危険が伴います。しかし、今日はいつもと様子がおかしいのです。これを確認せずに紫苑様達の成長記録係は名乗れません。いざ参る。


「失礼します。紫苑様のお体は大丈夫でしょうか?」


そう言って中に入ると返事はなく、ただ荒い息遣いが聞こえているだけでした。


恐る恐るベットの様子を確認すると、ゆり様の上にまたがっている見知らぬ少女を発見しました。いつの間にか誰かに侵入されたのかと思い即座に排除しようと動こうとしたところで、その少女がこちらに気付いた。


「あれぇ、薫子さんも混ざりに来たの? うふ、丁度いいや。お姉ちゃんがダウンしちゃったから、代わり僕を鎮めてよ。」


聞こえてきた声は間違えなく紫苑様のものなのに、妖艶に微笑みこちらを手招きしている少女はまるで別人のようで色気が凄いです。


洋服をはだけさせ、こちらを妖しく誘っている少女は一体誰なのか確認しようとした瞬間、謎の力によって強引にベットまで引き寄せられてしまいました。


「ふふ、捕まえた。」


吐息が当たるほどの距離まで近づいて、ようやく顔を確認する事ができました。光を吸い込む様な漆黒髪を乱れさせながら、こちら見る紫色の瞳は間違いなく紫苑様です。まるで大人になった紫苑様を見ているようで同性であるのにも関わらず胸がドキドキしている自分がいました。


「じゃ、始めましょう。」


「何をっ。んっ。」


私が言葉を放つ前に、紫苑様のキスによって防がれてしまいました。


ここから私の記憶は曖昧で、ただ自分身体が溶けてしまうのではないかと思うほどの体験だった、て事だけは覚えています。


今度からは紫苑様にお酒を飲ませる行為はさせないようにと菫様から言われましたが、密かに料理などにお酒を入れて紫苑様が酔っ払う機会を狙っている事は内緒です。


ちなみにこの作戦を考えたのはゆり様であって、私ではありませんよ?

なんとかなりました。もしかしたら次も閑話になるかもしれません。

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