28 噂されてました。
今日も少し早めの更新。昨日更新出来なかったので今日は二回投稿する予定です。
残りの項目も全部僕達が勝った。50メートル走では僕達が6秒だいに対してケン達も6秒だいとほとんど同じだったが僅かに僕達がはやかった。
コサキとエリも測ってたけど、コサキが走る時、周りの注目を集めていた。だって凶悪な2つの果実が上下に揺れるんだもの、誰だって見ちゃうよ。マモルとケンは何かに葛藤しつつも凝視していた。
タイムで見たらエリの方がはやいのに、何故か凄く悔しがっていた。
走り幅跳びでも同じでに僕達が僅かだけど勝っていた。これでグランドで測る項目が無くなり、体育館に移動する。それに伴いに職員もぞろぞろとついてくる。移動の最中に飲料水とタオルを渡してくれたので一息つく。
それにしても、タオル渡されるまで他の職員がいるの忘れてた。何か申し訳ない。
「体育館に行くなら専用のシューズに履き替えないとな。」
「そんなの持ってないよ?」
「ん? 担任から聞いてないのか? シューズは体育館の入り口で貸し出しをしてるらしいぞ。」
「そんなの聞いてない。」
「多々羅め、また伝え忘れてたな。教育委員会に報告してやろうか。」
「お灸をすえてみるのもいいかもね。」
おぅ、2人とも黒いよ。
「そっちは何か大変だね。」
「なら私達は当たりかしら?」
「萌衣ちゃん真面目だもんね。ドジだけど。」
「兎羽先生でしょ? 確かにドジね。」
そうなんだ、どんな人なんだろう。
体育館に着くと専用のシューズを借りて中に入る。中は2階建で1階はトレーニングルーム、2階がバスケットコート二個分の広さの体育館になっている。グランドと違ってここは多くの人がいた。
「後はここで計測して終わりだな。」
「お、親友のケンとマモルじゃねぇか。」
「む、龍之介か。よく気づいたな。」
「お前らみたいなイケメン美少女のグループは、目立つからすぐ分かるわ!」
「そうなのか? 俺にはよく分からん。」
「ちらほらと目線を感じる事があるぐらいじゃないか?」
「それが既におかしいんだよ。」
龍之介もケン達と変わらないと思うけどな、ただタイプが違うだけで。
「お前らすでに噂されてるぞ? イケメン2人が美少女を4人も侍らせてるってな。しかも、その内の1人は入学式の生徒代表を務めた才女だしな。」
「嘘だろ!?」
「まじまじ、俺ら名家と同じぐらい嘘されてるぞ。特に後ろの双子の姉妹はな。聞いた話だと昨日の演奏? でファンククラブが出来たとかなんとか。」
「あー、そっちは納得だわ。」
「凄かったもんね演奏。」
「ファンクラブって何?」
「皆んな紫苑ちゃんとゆりちゃんが、好きって事だよ。」
それって僕の知らない人でしょ?
「んー、……どうでもいいかも。」
「確かにどうでもいいわね。」
「どうでもいいとは、豪胆だな。」
「それは紫苑達だから仕方ない。」
「そんなことよりよう、どっちが好成績出せるか勝負しようぜ。マモル、ケン。」
「あぁー、勝負な勝負……」
「どうした? 目が死んでるぞ。」
「さっきね、グラウンドの項目で紫苑ちゃん達に全敗したから、その話は今はしないであげて。」
「は?」
「言うな……」
「負けたって記録でか?」
「そうそう。」
「ぐふっ。」
「そんな馬鹿な! ちょっと記録見せてみろ。」
僕達の記録とケン達の記録を見比べて愕然としていた。ふふん、どうだ参ったか。
「勉強も出来て尚且つスポーツも万能だと、虎徹さんの言った通りとんでもねえな。これから姉御と呼んでも?」
「嫌よ、私を姉と呼んでいいのは紫苑だけだもの。」
「そこをなんとか!」
「しつこい男は嫌われるわよ?」
「僕は?」
「紫苑は妹って感じだからな、姉御とは呼べない。」
姉らしさが足りないからか?
「分かったかしら、龍之介?」
自分で思って何だけど姉らしさって何だ?
「はい、分かりました姉御!」
やはり、身体のぷろぽーしょんかな? 姉さんみたいにもでる? 体型じゃないといけないのかも。
「はぁ。仮にも貴方は名家でしょ? 変な誤解が生まれそうだからやめて頂戴。」
「うっ、それを言われたら返す言葉がないぜ。」
僕の身体じゃ凹凸が少ないからなぁ。ちょん、きゅ、ぷるんって感じ。ボンキュボンには程遠い。
「初対面の時の荒々しさは何だったのかしら。」
「あ、あれは付きまとってくる連中だと、勘違いしただけで。」
今の体型が一番安定してるけど、頑張れば姉さんと同じ体型ぐらいはなれるかな? 多分持って数分だろうけどやってみよう。むー。
「ふん、まぁいいわ。ところで勝負の事なんだけど代わりに私が相手になりましょうか?」
「え、いや。俺はケン達と親友同士での勝負がしたくて。」
「逃げるの?」
「あぁー、男は逃げねえ。くそ、やってやる。」
「そうでなくっちゃ。」
「また新たな犠牲者が追加されたね。」
「何で男の子ってこうなんだろうね。」
「さぁ?」
僕は変身する直前で、菫母さんと薫子さんに止められてしまった。やるなら家でやりなさいと注意まで貰った。お母さんの認識阻害を信じているからやろうとしたのに。解せぬ。
しかも、いつの間にか姉さんvs.龍之介になっていた。結果は見えてると思うけどがんば。
そうして始まった勝負は意外な結果となった。姉さんが全勝すると思っていたら、龍之介に負ける項目があった。負けたのは反復横跳びと上体起こしだった。
負けた理由は多分胸だろうなぁ。上体起こしでも反復横跳びでもコサキに負けず劣らず凄かった。それに初めてで、慣れてないのもあって負けてしまった。
当の龍之介は全ての力を使い果たしたのか、屍のようにぐったりとしていた。南無。
こうして、何とか龍之介のおかげで、男の面子を保つことが出来て体力測定を終えるのだった。
多分大丈夫。




