20 おはようございます。
ブックマークありがとうございます。皆様のおかげで日間ランキングに乗りました。(最終的にはランキング外になりましたが)これからも頑張りますので、ほのぼのと読んでくれると嬉しいです。
横で寝ている姉さん達を起こさないように、ベッドから抜け出す。辺りを見て気付いたがここは薫子さんの寝室だったのか。……何でここで寝てたんだろう?
ふと、時計を見るとまだ朝方の5時だったのは驚いた。僕早起き出来るじゃん。何時もだったら二度寝する所なんだけど、今日は目も冴えているし皆んなの朝食を作ってあげようかな。
そうなると、先ずは冷蔵庫の中をチェックしないと。久々だからどうなるか分からないけど頑張るぞ。
姉さん達を起こさない様にリビングに向かうとお母さん達が朝の支度をしていた。と言っても、菫母さんはコーヒーを飲んでテレビを見てるだけだけど。ちぇ、出鼻をくじかれた。
「お、紫苑が早起きなんて珍しい事もあるもんだな。」
「おはよう。」
「おはよー紫苑ちゃん。昨日はお楽しみだったねー。」
「ん?何の事?」
「やはり覚えてないのか。」
「昨日はすごかったもんねー、色々と。」
凄かったった何がだろう?
「その話は後にして、とりあえず紫苑は服着てこい。」
「ほーい。」
部屋着に着替え(制服は1人で着るのが面倒なので)仕方ないので牡丹母さんと一緒に朝食の準備をする。
「朝から紫苑のエプロン姿を見れるなんて、今日は良い日になるな。」
「うふふ、紫苑ちゃんと一緒に料理〜♪幸せ〜♪」
朝食はスクランブルエッグとソーセージに、サラダとトーストの洋風になってて、僕の担当は卵割って混ぜて焼くだけのスクランブルエッグになった。
ふっ、こんなに簡単な事が料理なのか。もっと複雑な物を考えていた。
「最初は卵をボウルに割って混ぜてー。」
ぐしゃ!ぢゃぢゃぢゃ。
「味付けに塩胡椒と牛乳を少し入れてー。」
ばさっ!どぼどぼどぼ。
「バターを溶かしたフライパンでー、混ぜながら加熱してー。」
ぼうっ!じゅうわぁ。ぐつぐつぐつ。
「半熟になったら完成〜。」
半熟?液体だけど大丈夫?
「出来た?」
「んー、これはどちらかというとシチューだねー。小麦粉を入れたらいいもー?」
「シチュー?」
ぼこぼこぼこ。
「そうだねー。沸騰して来たから火止めるよー。」
「……作り直す。」
「はい卵ー。」
何回か試行錯誤を繰り返していると姉さん達がリビングにやってきた。
「おはよー。朝食はもうちょっとで完成だからー、待ってねー。」
「おはよ。姉さん、薫子さん。」
「お、おはよう紫苑。今日は早起きなのね。」
「皆様おはようございます。」
やっぱり昨日何かあったんだ。姉さんの様子が変だし、薫子さんは挨拶は普通だけど顔が少し赤いもの。
「うふふ。」
牡丹母さんは意味深に笑ってるだけだし。むぅー。
「からかうのは程々にしておけよ。紫苑に嫌われても知らんぞ。」
「ふん。2人とも嫌い。」
「何故私まで!?」
「教えてくれないなら一緒だもん。」
せっかく学校の事とか日本に来てからの色々な出来事を話したかったのに。
「わ、分かった教えるから嫌わないでくれ。」
「私も嫌わないでぇ〜。」
「朝から何やってるのよ、お母様達……」
「お茶目な方々ですから。」
「それ薫子さんが言う?」
◇
朝食を食べながら昨日何が起こったかを教えてもらう事にする。
「端的に言うとだな、ゆりと紫苑の立場が入れ替わったという感じだな。」
「そこに薫子さんも巻き込まれたー、みたいな?」
「んんー?よく分からない。」
「何時もは私から紫苑に色々するけど、昨日は紫苑が私に色々して来たのよ。」
「僕は何したの?」
「何って色々よ、色々。」
「初めての体験でしたが素晴らしいテクニックでした。自分の体が溶けて無くなるんじゃないかと思う程で、思い出しただけでもう――」
「薫子ストップだ。それ以上はいけない。」
「はっ!すいません。取り乱しました。」
具体的に何したか分からないけど、今度からお酒は飲まないようにしよう。あの薫子さんをトリップさせる事が出来るなんて恐ろしい。封印しよう。
「んん。ところでお母様達はいつまで家にいるの?」
「あぁ、そうだな。2、3日はいると思う。」
「ゆりちゃん達の様子も気になるしねー。」
「そう。今日も昼までで学校が終わるから、帰ったらお話しましょう。」
今日は確か部活動紹介やら学校内施設等の確認と案内だったはず。全校生徒が3000人ぐらい?いるみたいで校舎も広いために、毎年迷子者が出てるって先生が愚痴ってたなぁ。
「分かった。そろそろ時間じゃないのか?」
「本当。着替えるから紫苑は部屋で準備しといて。」
「りょうかい。」
姉さんが着替えてる間に鞄に必要な物を詰めて準備を完了させ、スムーズに着替えさせてもらうために全裸待機しておく。
諸々の準備が終わり玄関で指定のローファーを履いて、学校に行こうとすると薫子さんに呼び止められた。
「これからお二人で行動する事が多くなると思いますので、これをお使いください。」
そう言って渡されたのはお揃いの携帯電話だった。これは知っているぞ、すまーとふぉんてやつだ。テレビで宣伝してたのを見たことがある。
「ありがとう。大事にする。」
「使い方のメモを渡しておくので、何かありましたらご連絡ください。」
「分かったわ。じゃ、行ってきます。」
そうか今日から姉さんと二人なのか、だから携帯電話の支給なのね納得した。今日ケン達にあったら連絡先交換しとこう。使い方わかんないけど。
最寄りの駅に着くと、学校までの道のりは猫柳高校の人ばかりなので迷うことはなかった。商店街を抜ける辺りでケン達に出会った。
「おは。昨日はごちそうさまでした。」
「おう、紫苑か。家の飯はどうだった?」
「美味しかった。」
「そうか。ならば良かった。」
「それよりも、あの後大丈夫だったのかよ?」
「色々大変だったわよ。」
「まぁ、そうだよな。」
「紫苑ちゃんは大丈夫だった?私は今朝まで二日酔いだったよ。」
「僕は大丈夫。コサキもお酒飲んでたの?」
「そうみたい。私もよく覚えてないけど。」
「それよりも今日どうする?学校は午前中で終わるけど。」
「だったら部活動見学でも行くか?今日の紹介で気になったのを回る感じで。」
「ナイスアイデアだよケン。それなら終わったら昼食も兼ねて、食堂で待ち合わせね。」
「了解した。」
「じゃ、またあとでな。」
部活動か、何か面白そうなものあるかな?
自分に絵の才能があればと思う今日この頃。




