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異世界は神様と共に  作者: 腹巻
32/42

32話 ゴブリンの国



ゴブリンと言う魔物がいる。

小鬼と呼ぶ地方もあるが、人里に近い森に10~20匹位の集落を作って生活している。

体長は1メートル前後で力も弱く、単独ではウサギにも劣る為に、集団で狩りをする。


性格は臆病で残虐。

仲間意識も薄く、負けそうならすぐ逃げる癖に、仲間を囮にしてでも勝とうとする。

まともな戦い方では無いため、熟練の傭兵であっても油断は出来ない。


他種族の雌をさらって苗床にすると言われているが、抵抗されて反対に倒される場合も多く、成功するのは非常に稀である。


ゴブリンにもレベルはあるが、人間より上げ難い為、殆んどはレベル10にも届かない。

寿命も短く長く生きた個体でも10年を越える事はない。


スキルを持つ者もいて、ゴブリン・メイジやウォーリア等と言われる事もある。



過去にはスキル持ちがリーダーとなり、大きな集団を作り組織的な戦い方をするようになった事件があった。

大幅にレベルが上がり、過酷な戦いが進化を促した結果、4匹のハイ・ゴブリンが生まれてしまった。


ハイ・ゴブリンの体長は2メートル近くあり、力も強力で巨大な鎚を振り回し、たった4匹に王国軍が壊滅させられた事もある。


魔王事件以来の危機に、当時の勇者が事態の収拾に乗り出した。


勇者と仲間達は1匹づつハイ・ゴブリンを倒し、多大な犠牲を出しながらも大規模集落を陥落させた。


この時、新たに進化した5匹目に気付かず、森に逃げたゴブリン達の追撃を諦めてしまった。

その中に妊娠中の進化した雌がいた事も知らずに。



魔の森に逃れた雌はハイ・ゴブリンを産んだ。

成長の早いゴブリンは母だった雌と交配を繰り返し、ハイ・ゴブリンを量産していく。




その戦いより100年が過ぎていた。


魔の森にはハイ・ゴブリンの集落がある。

ここには普通のゴブリンは居ない。

平和とは程遠い過酷な環境を生き抜いたハイ・ゴブリン達は、100年前の生き残りの子孫達であった。


ハイ・ゴブリンとなると、子供の出生率は大幅に下がる。

それでも100年の間に数を増やし現在、森に暮らすハイ・ゴブリンは10万を越えていた。


魔の森に棲息する強力な魔獣を狩り、シキやオーガといった魔物と生存競争に勝ち抜いてきた。


過酷な戦いは進化を促す。

ハイ・ゴブリンの中には環境に合わせてホブ・ゴブリンに進化した者も現れた。

ホブ・ゴブリンは人間に近い容姿で頭脳も人間に劣らない。

数の増えた集落を発展させる為の進化と言える。



環境が整ったからだろうか。

遂にゴブリンの王とも言うべき子供が誕生してしまった。

ホブ・ゴブリンの両親から生まれたその子供は、容姿こそゴブリンのままだが青い輝きを放っていた。



通常の魔物は名前を持たない。

だが稀に進化によって名前が付く個体も存在する。

そんな魔物でも自分の名前は知らない、知る術もないからだ。

だがこの子供は生まれてすぐに名前を付けた。自分自身へ。

『ルナルー』

古き神の名であった。


性格は冷静で残忍。

才能に溢れ、生まれながらにして高位の魔術を使えた。


2才で集落を襲った地竜をくびり殺している。


3才の時には森にあった全ての集落を力で支配し、ゴブリンの国を作ってしまった。


王となってからも魔獣との戦闘を繰り返し、森に点在する古代遺跡で武器や防具を集めていた。


そして遂に『聖地』と呼ばれる遺跡を守護する炎竜を単身で倒してしまう。


そのまま『聖地』に入り、戻った時には、レベルが上がり進化したのだろうか、体色が黒く変わり額には2本の角が生え、左手に変わった形の杖が握られていた。


Name: ルナルー

LV: 98

HP: 27600

MP: 26600

STR: 7080

DEX: 7080

AGI: 5900

VIT: 7080

INT: 11800

MND: 4920

スキル: 【超越者】【全魔術】【自動超回復】【思考加速】【思考超加速】【剣術9】【棒術6】【槍術7】【状態異常無効】【物理攻撃無効】【魔術攻撃無効】【存在強化】【存在超強化】【状態異常回復】【神速】【瞬歩】【硬化】【超硬化】【鉄壁】【ブースト】【身体強化】【硬体】【跳躍】【ステータス倍化】【HP倍化】【狂化】【毒化】【飛行】【恐怖】【身代り】

加護: 悪神ルナルー



その日から彼はゴブリンの神を名乗り、両親を王と王妃に据えた。


国の運営をホブ・ゴブリン達に任せ、自分は軍を鍛え拡大させていった。



「おい。人間の話を聞かせてくれ。」

ルナルーは人間に興味があるのか、側近のホブ・ゴブリンに昔話を聞くのが好きだった。


100年前の王国の話や、勇者と戦い魔の森に逃れて来た話だ。

話を聞きながら嬉しそうに笑う顔が恐ろしく、側近は身震いが止まらない。




いつの頃からか、ルナルーは兵を率いて人間の国を侵略しようと考えていた。


人間に対する怨みの感情ではない。


あえて言うなら興味だろうか。




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