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The broken brains is  作者: masaya
一章 精神崩壊
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sunny

「貴方、殺されますよ。」

静かに彼女はそう言い放つ。それは身を案じての言葉ではなかった。ただ、結果。結末。起こるであろう出来事を伝えただけ。その意図は全く分からない。分からないけれど。嘘とも思えなかった。彼女の肉体は一つであるが精神(じんかく)は数十人も居る。きっと今も普段会話をしている彼女の人格ではなく六番目の千里眼を持つリゼッタであろう。彼は死の宣告をされてもなお表情を強張らせることなく優しい微笑みで。話をしてくれてありがとう。嬉しいよ。なんて言いたげに前かがみになりリゼッタと向き合う。

「こんばんは。今日はまた面白い予言を教えてくれたね」

優しい口調。色にしたら春色。ぽかぽかと温かく慈愛に満ちた声色。きっと、誰もが自然と笑顔になってしまいそうなほど柔らかい。けれど、目の前の彼?彼女は無表情のままじっと彼を見つめているだけ。なぜ、死ぬと言うのに彼は笑っていられるのだろうか?それだけは不思議でならなかった。命あるもの自身の命が亡くなると分かった瞬間、絶望するはず。しかし、彼はまるで自分が口にする言葉を知っていたような表情である。ふと、疑問を口にする。

「なぜ貴方は抗おうとしないの?もうすぐ貴方は殺されたしまうのに・・・」

リゼッタの言葉に彼は先ほどよりもより口元を柔らかく微笑む。と、

「抗う時間こさえ勿体ない。やっと君が口を開いてくれて、そして、私に疑問まで抱いてくれた。これは大きな進歩と言っても過言ではない。私は自分の命が亡くなること以上に今、君と話ができていることの方が重要なんだよ。だから、私の命なんてどうでもいい」

彼の言葉にリゼッタはほんの少しではあるが笑みを浮かべる。面白い人。今まで出会ってきた人の中でも私よりだ。そんな親近感を覚えたのだろう。彼女はそっと左手を彼の左膝に手を添える。

「・・・」

「どうしたんだい?・・・うっぐ・・・」

左膝に激痛が走る。一体何が起こった。ジワリ、ジワリ、ジワリ。と、彼女が触れた左膝からぽたぽたと滴のようなものが垂れ、ポタ、ポタ、ポタ。と、視線を向けると、赤く染まった左足が床に倒れている。彼は気を失わないため右腕を力いっぱいに抓る。

「ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」

「ふふふ・・・」

リゼッタは彼の苦しむかをを見つめただ、笑っている。

「ふふっ。ただ、ただ、面白い・・・」

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