第二話 癖ありな仲間達
「多分俺たちのことだぜっ」
まず口を開いたのは活発そうな赤髪の男だった
「ああ、そうっぽいねぇ」
次に口を開いたのはかったるっそう桃色の髪の女だった
「じゃあ名前を教えて欲しいんだぜ!」
(自分から名乗らず先に名前を聞いてきたぞ?まあいいか!)
「僕は真正 直!!年齢は10さいだよクズの勇者だよ!」
高らかに宣言する直、次に赤髪が名を名乗る
「なるほどだぜ!俺の名前は疲労 増ツカレって呼んでほしいぜ!年齢は18歳だぜ!ちなみに俺は元気の勇者だぜ!よろしくだぜ」
(元気そうに振る舞っている、さすが元気の勇者だね)
「ツカレさんたね!覚えたよ!じゃあそっちのお姉さんは?」
次に桃髪が口を開く
「わたしぃ?わたしは不浄 佐瀬瑠、佐瀬瑠って呼んでねぇー、年齢わぁ……10代とだけ言っておくわぁ、ちなみに私は回復の勇者だよぉ」
(なんか目の奥に闇を感じるな、でも回復の勇者だし大丈夫だよね?)
「佐瀬瑠さんだね!覚えたよ!じゃあそこに座っている人は誰?」
最後にさっきからずっと本を読んでおり一切喋らなかった黒髪メガネの男が口を開く
「私は理系 我知達りけいと呼んでくれ、ちなみに俺は…文系の勇者だ、年齢は22歳、よろしくな」
りけいは勇者と言う時少しこもっていたが直は恥ずかしいのだろうと思った
(なんか賢そう!困った時はこの人に頼ろうかな?)
「わかった!りけいさんだねよろしく!」
ここでツカレが話し出す
「じゃあ直は知らないと思うからこの世界のことを説明するぜ!」
ツカレは体勢をかえ、長話をする用意をする
「お願いします!」
「まずこの世界には8つの国がある、一つはここ、プカリーノ、最初の冒険者が集まる国だぜ!たいしたもんは無い悲しい国だぜ、2つ目はソゲノース、ここはひろーーーい原っぱがある国だぜ、逆に言えば原っぱしかないぜ、3つ目はドークソン、洞窟ががあってダンジョンの中にある国だぜ、でも暗いから気がめいるぜ、4つ目はガルコール、山々がある険しい国だぜ、ここに行くとなるととても旅費がかかりそうだぜ、5つ目はザートブル、ここは海が主な領地の国だぜ、船を取らないといけないからめんどくさそうだぜ、6つ目はシノリーン、ここは深い深い森がある国だぜ、ここはほぼ未開拓だから行方不明になりやすいらしいぜ、そして7つ目はラスエントード、ここが魔王城に最も近い国だぜ、ここには最後以外近づきたくないぜ、最後に8つ目だぜ、ここは魔王の国、テカイーノ、全然わからない国だぜ、っと言う感じで紹介完了だぜ!どうだった?」
とても長い話で直はうとうとしていたが、ツカレのどうだった?で完全に目を覚ました
「うわっと!えっと、んーあんまりわかんなかったけどいっぱい国があるってことはわかったよ!ありがとうツカレ!」
(正直まったくわからなかった……まあ後でりけいにでも聞こう)
ツカレがグッドサインをする
「お安い御用ってもんだぜ!」
本を読みながら話すりけいが口を開く
「で、どこに行くんだ?金もない、文字も読めない今ソゲノースに行くのがいい気はするが」
直は気づいていなかったがこの世界の文字は読めない、これはりけいの本を見れば一目瞭然だった
「そーだねー魔物とかもいるらしいからボコボコにしてぐちゃぐちゃにしてそれからそれから……」
佐瀬瑠はニタニタと笑い魔物の最後を想像する、やはり直の勘は当たっていたようだ
「ま、まあ俺もソゲノースがいいと思うぜ!弱い敵が多いらしいからな!それにあんまり能力もなくわからないしな!」
間を挟んでりけいが喋り出す
「流石にソゲノース行くのは早いんじゃないか?もう少し情報収集をしないか?」
この提案に皆納得し、決意する。しかしそう乗り気になっていると男が起き上がる
「お前ら、俺をボコボコにしておいて和気藹々とはいい趣味してるなぁおい!」
男はマジギレしている
「元はと言えばお前から仕掛けてきたんだろ!」
ツカレはごもっともな意見を口にすると男は逆上する
「うるせぇうるせぇ!お前らこれでも喰らえ!スキル!—血爆銃—」
男がそう言うと男の傷口から血の塊が出てくる
「死ねぇクソガキどもがぁぁぁ」
男が繰り出した技は血が弾丸のようになり襲いかかるというものだった
「皆避けろ!!」
ツカレの指示で酒場にいる勇者意外が
「う、うわぁーー」
床に伏せる
「雑魚が」
直は高くジャンプし避ける、後ろにはツカレ達がいる
「元気!1パーセントガーード!」
ツカレは剣を構え全て叩き落とす、しかしその隣にいる佐瀬瑠は守りきれず、
「ヒール、ヒール、ヒール、ヒールっ!」
佐瀬瑠は撃たれたところを回復する、どうやら痛みは感じていないようだ
「………」
りけいはなぜか目の前で弾丸が砕け散った
「おいおいテメェ、もう黙ってろって言ったよなぁ、死ね」
そう言うと男は死んだ
「助かったぜ!直は相当速いんだな!」
ツカレは今起きた死に対して恐怖を感じていなかった、それどころか酒場中の誰もが驚かなかった。この世界の住人は死に対して正常性バイアスが働いているようだ
「だっ大丈夫ですかっ!今皆さんを回復しますねっ」
佐瀬瑠は死んだ男や酒場のみんなを回復させた
「はぁ、損得で考えればいいものを、馬鹿かあの男は」
りけいはずっと本を読んでいた………この世界の本、つまり読めない本を
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