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第一話 天性のクズ、誕生

 僕は真正(ましょう) 直(じき)どこにでもいる普通の小学生、だった。そして死にかけた時僕は思った、どうしてあの男についていってしまったのだろうかと。


「んー、ここは?どこ?」


 目を開けるとそこは暗い空間だった、まわりには何もない


「あ、あなたは誰ですか?」


 目を向けるとそこにはツノの生えた美しい女がいた


「私は女神、あなたを導くためにここに呼びました」


「僕を導く?なんのためにですか?」


 直はとても信じやすい性格で、女神と名乗ったことに何も違和感を感じなかった。そして直は首をかしげると女神は悲しそうな顔をする


「残念ですがあなたは死んだのです」


 女神の死んだという発言に動揺を隠しきれない直


「し、しんだ?そんな馬鹿な!で、でも確かに僕は誘拐され……あっ、そうだ僕殺されっ」


 直は嘔吐しようとする、死んだことを思い出し、色々なものが込み上げてくる


「大丈夫です、あなたは今から生まれ変わります、もう大丈夫なのですよ」


 そう女神が言うとたちまち目の前にたくさんの紙が現れる


「さあ、あなたには魔王を倒してもらいます」


 直は嘔吐する前に止まりまた違う驚きをする


「ま、魔王?そんなの僕に倒せるわけないじゃないですか!」


 もちろん直は強力な武術や兵器の作り方など知らない、直がこう発言するのも無理はなかった


「安心してください、もちろんあなたには能力を授けます」


「能力?」


 直は床にある紙を見るとそこには能力、能力の詳細が書かれていた。


「しかしこの能力は欠点がありまして」

「欠点?」


 直が質問をすると女神は例として一枚の紙を取り出す


「はい、実はこの能力たち、真逆の性格の能力の方が強くなるんです」


 紙には適正力が書かれており女神が例に見せた紙は『怠惰』と書かれた。適正力は16倍と書かれていたのであんまりなかった


「真逆って僕はどうなるんですか?」


 さらに直は女神に質問をする


「はい、あなたはとても正直なヒトのようですね、あなたなら・・・これがいいでしょう」


女神は乱雑に並べられた紙の一枚を直の前に出す


「こっ、ごれはっっっ!!」


 女神が取り出した紙はなんと、クズになる能力だった、もちろん直は驚く


「こっ、こんなのあんまりですよ!僕は今まで正直に生きてきたのに、クズになれって言うんですか!?」


 直の意見はごもっともである、さらにいきなりクズになれと言ってもなれるものではないとも思った


「しかし、この能力はあなただと本来の力の256倍の力が出せるようになるのです」


「に、にひゃくごじゅうろくばい?よくわからないけどものすごく強くなるってことですよね!」


「はい、それはもう世界で十本の指に入るぐらいですね」


「じ、十本!?そんなに強いんだったら、なる!なります!クズにでもなんでもなりますっ!」


 直は簡単に女神の言うことを信じ、紙に指紋を押し付けると紙は消えた


「これにより契約は完全に対決されました、では勇者よ今後はクズの勇者と呼ぶことにしますね、ではあなたはこれからクズになります、その代わりクズのすることは最強になる、ではクズの勇者よ!魔王を討伐してください!」


「はい!」


 直が答えると女神は手を広げる、すると時空の歪みがあらわれた


「健闘を祈っております」


すると直は吸い込まれる


「最後に言っておくべきことがありました、まず酒場に行きクズの勇者ということを言いなさい、さすれば

仲間が来るでしょう」


 直は吸い込まれながら答える


「わっ、わかりましたああああ」


 そうすると直は吸い込まれ、気絶した


「ん、うーん、ここは?」


 直が目を開けるとそこにはこれまで見たことがない

光景が広がっていた



—最初の国 プカリーノ—



「ここが異世界、なるほどなるほど、イメージは中世って感じかー、人種は……人間しかいないって感じね、まあこの流れだと進んでいけば獣人なのも出てきそうな感じだな!まあとりあえず酒場行くか」

(いやーゲーム結構やっといてよかったー、ドラクエとかFFとかやってたからなー、世界観の把握は簡単だし、ほら!この通り簡単に酒場を見つける事できたー!)


「ふーっ……よし入るぞっ、コンニチハー」


 直が入ると一斉に皆が直を見る


「おいおい何やってるんだクソガキ、ここはガキの来ていい場所じゃねーんだよ!さっさと帰れ!馬鹿ガキが!」


 頭の悪そうな屈強な男は直に迫ってくる



「僕は、、、勇者だ!!」

 高らかに自分が勇者ということを宣言する


「ゆうしゃぁぁ?」 


 すると酒場にいる男達が笑う


「はははははっ、おいおいこんなおもしれぇガキは初めてだぜ、そうだなそうだな!めでてぇモンだぜ!はっはっはっは!」


 男は更に迫ってくる


「ならお前が本当に勇者か俺に見せてみろよ」


 直を煽り倒す、しかしここで直の目の色が変わる、そう、直はクズの能力で戦闘と判断された場合などはクズの考えになるのだ、ちなみに性格も最悪になる


「いいぜ、上等じゃねぇかクソジジイ!」


 直はそう言うとその場から消える、男はあたりを見渡すが直の姿は見当たらない


「どっ、どこに行きやがったあのクソガキ!まさか怯えて逃げたかw?」


 なおも男は煽りを続けようとするが……


「ここだよ、こーこー」


 そう言うと直はいきなり男の前に現れる


「なっなんだよ脅かしやがって、速いだけのクソガキは勇者じゃねぇんだよぉ!」


 男はそう言うと直はポケットからあるものを取り出す


「クックック、お前ほんと馬鹿だなー、じゃあコレは貰っとくぜ!はっはっは」


 直が取り出したものはなんと男の財布だった、今の一瞬でスリを働いたのだ


「それは俺のサイフ?どうやって?というか返せ!」

 男は拳を振りかざす、しかしそれを直は避けそのまま進む

(本当にコイツ鬱陶しいなあ、酒場で荒事を起こすのはめんどくさいけど仕方ない、殺るか)


「もういいよ、オッサン、あとは黙っとけ」


 そう言うと男は気絶する、満足すると直の目の色は

すっと元に戻り今までの喋り方にもどった


「で、ここに仲間がいるって女神様から聞いたんだけどどこですかー」


 すると男2人と女1人が現れた

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