第十六話 直の師匠④ 〜綿密〜
二人は民衆の信用を得たあと、作戦会議場に移動し、祝いの祝杯をあげた
「「かんぱ〜い!!グキュッグキュッグキュッ」」
二人とも楽しく飲んでいる、ちなみに女は酒、直はジュースだ
「いやーしかしこんなに上手く行くとは!!ナイスだったよ!直!!」
「いやいや!お姉さんこそ!!民衆を注目させる技!到底凡人には出来ない芸当ですよ!!」
二人は互いを褒め合い、一時間後、祝杯は終わった
「ふぃーー、信用度は確保したし、本題の計画を練りましょうか!」
「そうね、二人で一緒に考えましょう!」
この二人が考えたらどんな災厄的発想が出てくるのか誰にも想像できない
「ねえ!お金持ってそうで馬鹿そうな奴ってこの辺にいないの?」
直が人を馬鹿にしまくった質問をすると快く女は答えてくれる
「んー……あっ!この辺で馬鹿で金持ちはいる!オクノダ家の坊ちゃんのオクノダ・カヌモッチって言う奴
たしか明後日に宝石屋を貸し切るとか言ってたわ」
都合よく見つかった男が不幸にも今回のターゲットになった
「でもどうやってむしり取ろう……」
女はニヤリと笑うと直に話し出す
「ふっふっふ、それはね、とにかく騒ぐこと!騒いで人の目を集めて相手が悪いように仕向けるの!!」
直はニコニコしながら「さすが!!」と言う
「そうすれば衛兵を誰かが呼んでくれるから待つの
待ったあとは金を取る!合法的にね!」
直は思い出す、女と出会った時のことを
「そうか!犯罪歴をつけたくないからその場でお金を払うっていうことだね!!」
「そう!正解!これで完璧ね!」
しかし直はしっかり考える
「いや、もし相手が突っ張ってきたらどうする?」
その質問を見越したかのように女は答える
「安心しなさい!実はこの国の裁判は民衆が決めるの
つまりどういうことかわかる?」
「そうか!僕たちは既に信用がある!つまり裁判は僕たちに良いように働くってことか!さすが!!」
そこからもう少し細かいことを決め、話し合いは終わり女はまとめに入る
「じゃあまとめるよ!計画実行日は明後日!計画は……
① 目標人物、オクノダ・カヌモッチに対して財布を盗まれたと騒ぐ、その時直がそいつのカバンかポケットに私の財布を入れる
② 民衆が集まってきたところでさらに騒ぎ立てる、その時そいつは怒るかビビる、そしたらさらに騒ぎ立てる
③ 民衆が衛兵を呼ぶのでそこまで時間稼ぎをする
④ 衛兵が来たら今回は498000Aで許すと言い払ったらよし、払わなかったら⑤に
⑤ 衛兵に捕えさせ裁判、この国の裁判は民衆が決めるので私たちは十中八九勝てる、その時さらにむしり取る
と言う感じの計画で改めてOK?」
女がニコニコしながら話すと直もニコニコ顔で頷く
「では!この計画で決定〜!」
二人の悪巧みは際限を知らない最強最悪のタッグだ!




